地底の奥にある地霊殿。そこで悪魔が忙しなく働いていた。ふう・・・慣れてきたけど咲希さんがいないと何かと不便だなあ。咲希さんのお陰で皆舌が肥えちゃって私の料理じゃ文句言われる事あるんだよなあ・・・。酷いよ皆。表情に出すこと無く図書室の本を整理する。するとさとりが図書室に入ってきた。
「何か地上が騒がしいわね。」
「そうなんですか?私はいつも通りと感じましたけどね。」
「騒がしいのが地上だけどいつも以上に騒がしいのよ。」
うーんと考えるベルフェゴール。正直考えるより今手を動かしてほしいんだけど私と違って心を読めないから口で言うしか無いのよね。いつも疲れ気味の顔のさとりの顔が更に疲れた様になる。
「どうしたんですかさとり様?」
「いえ。とりあえずベルは手を動かす。」
「はーい。」
少し渋りながらベルフェゴールは本の片付けを再開する。地上が騒がしい・・・か。確かに気になるわね。地霊殿から出ていくさとり。さとりが出てから少しだけドアが開いていたが原因は分からなかった。地底と地上を繋ぐ穴まで飛んでいく。道中で橋姫が妬ましそうに見ていたがいつもの事なので気にしないでおく。何分か飛び地上に着く。やれやれ行く気は無かったんだけどまさかこんな事になるとはね。さとりの体が後ろから誰かに引っ張られる。
「きゃっ!?」
「お姉ちゃんなんで私に内緒で地上に行ったの?」
「え・・・えーとね。」
しどろもどろになるさとり。いつの間にいたのよこの子。まあこれもいつもの事だから良いんだけど。こいしが全く表情を変えずにさとりを見る。無意識故に仕方が無いが少し不気味だ。
「まあ良いわ。こいしお姉ちゃんから離れないでね。」
「うん!」
そう言って離れるのよねこの子は。本当に読めないわ。騒がしい原因を探そうと少し飛んだ時もう既にこいしの姿は視界から消えていた。
「分かってないじゃない。」
いつも通りのダウナーな目を前に向ける。本当に地上とこいしは訳が分からないわね。あの子はすぐ消えるし地上はすぐに考えや興味の対象が変わる。それが面白いのかも知れないけど私には理解出来ないわ。
「人間とは欲深い生き物なんです。だから私達が生まれたんですよ。」
「あらベル。仕事は終わったのかしら?」
「ええ。こいし様は何処かへ行ってしまいましたが私はさとり様にお供しますよ。」
「七つの大罪の内の一つがついてくるなんてどういう幸運なのかしらね。」
「幸運じゃありませんよ。」
肩をすくめるベルフェゴール。そして形の良い唇をニヤッと横に伸ばすとこう言った。
「私は怠惰の悪魔ですから皆さんを怠慢にするのが半分仕事です。」
はいというわけで第84話どうでしたか?
「こいしは本当にすぐいなくなるわね。もう頭が痛いわ。」
お疲れ様ですさとり様。
「無意識なのがねえ・・・。」
聞いてます?おーい。
「あら。気がつかなかったわ。」
酷い!?では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていって)