霊界。そこは死した者の集う場所。そんな場所に存在する屋敷白玉楼ではいつもと変わらない日常を過ごしていた。ある一人を除いて。ふふっ。全く世話を焼かせるわね
「幽々子様。お茶が入りましたよー。」
「ありがとう妖夢。」
妖夢からお茶を受け取る。そしてそのまま妖夢の方を向く。不思議そうな顔をする妖夢。理由が気になった為聞く。
「どうかしましたか幽々子様?私の顔に何かついてますか?」
「いや何も無いわ。ただ紫。いるならちゃんと言いなさい。」
「あら。バレてたの?」
「流石に気づいているわよ。貴女とは何年の付き合いだと思ってるの?」
口元を扇子で隠しながら笑い合う二人。すると突然紫の顔が真剣な顔になった。幽々子も表情が変わらないものの雰囲気がガラリと変わる。突然の状況に困惑する妖夢。すると紫が口を開いた。
「雪羽がいなくなったのは気づいているでしょう?」
「ちゃ〜んと気づいているわよ。貴女でも場所が特定できないの?」
「あの子どうやら魔法の森に入っているらしくてね。居場所の特定がしづらいのよ。藍も探してくれているけど今の所、魔法の森にいる以外手がかりは無いわね。」
幽々子の表情が知らぬ間に真剣な表情へと変化する。妖夢もさっきから話は聞いているが全く状況を理解出来ないでいた。少し幽々子は考えると紫の方を向きこう言った。
「本当に世話を焼かせるわねあの子は。妖夢探しに行きましょ。」
「え!?は・・・はい!」
「とりあえず魔法の森の中で間違いは無いのよね?」
「ええ。じゃあ任せたわよ。」
「見つけたらご馳走用意しといてね?」
そう言って地上へ飛び降りる幽々子。その後を用意しながら慌ただしくついていく妖夢。そんな二人の光景を見ながら紫はスキマの中へと消えていった。楼観剣と白楼剣を背中に背負いながら幽々子に聞く妖夢。
「探すとは言ったもののどこを探すんですか?」
「ん?そんなの感よ。」
「感!?本当に見つかるんですかそれで。」
「見つかるんじゃなくて見つけるの。行くわよ。」
フワーっと飛んでいく幽々子とそれを追う妖夢。一方その頃二人の閻魔は幽々子達と同じく魔法の森にいた。
「人探しとは聞きましたが一体どなたを探しているんですか?」
「残月 雪羽って知っとるか?」
「ああ。八雲 紫の息子ですか。そういえば彼は現在行方不明でしたね。」
周囲に気を張り巡らせながら歩く閻哉。すると草むらがガサガサと鳴った。構える閻哉と映姫。だがそこから出てきたのは意外な人物だった。
「あらあら閻魔様じゃない。」
「西行寺 幽々子。貴女がこの森に何用ですか?」
「ただの人探しよ。」
「奇遇ですね私もです。」
「どうせ探しているのは同じなんだから一緒に行きましょ?」
「そうですね。」
そのまま森の奥へと足を進める四人。果たして雪羽は見つかるのか。そして生きているのか。その事を示すかの様に近くにあった花が散った。
はいというわけで第85話どうでしたか?
「ここは何も無いのかしら?」
あっゆゆ様。お茶菓子ならば少しだけありますよ。
「じゃあそれを頂くわ。」
数秒で消えそうだ。
「ご馳走様〜。」
速っ!?流石幽々子様。妖夢も苦労してんなあ・・・。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってね〜)