相変わらず人が来ない博麗神社。その境内でいつも通り掃除をしている霊夢と賽銭箱に座っている魔理沙がいた。
「にしてもお前は良く掃除をしているが飽きないのか?」
「あんたの家が汚いだけでしょ。」
言い返せずただただ黙り込む魔理沙。どうやら彼女も家の中が汚いのは自覚しているらしいが片付ける気は無いようだ。どうせ片付けても何かと拾い集めてきて汚くなるのがオチだが。すると胡散臭い声がどこからか聞こえた。
「退屈ねえ・・・。」
「何しに来たのよ紫。暇ならあんたの子供と遊んでりゃいいじゃない。」
「子供で思い出したけど雪羽が朝からどこかに行っちゃったのよねー。」
その言葉に驚く魔理沙。そのまま箒に跨り飛ぼうとしたが紫に手で制された。怪しい笑みを浮かべながら霊夢の方を向く。
「立ち話もあれだし中で話さないかしら?」
「何も出さないわよ。」
特に様子に変化も無く片付けをしながら神社の中に入っていく霊夢。その後をついていく紫。入ろうか入らまいか迷っていたが場所の検討は付けておきたい為中に入る。中に入った紫が座るなり口を開いた。
「一応場所は藍に調べさせたけど貴女が行くかよね。」
「・・・私は行かないわ。」
「なっ・・・!?おい霊夢!お前どういうつもりだ!?」
ガタガタと机を揺らし抗議する魔理沙。そんな魔理沙に目もくれず炬燵の上にある蜜柑を取り皮をむき始める。その言葉を聞き紫は立ち上がると戸を開き後ろを向きながらこう言った。
「一応場所だけ伝えておくけど魔法の森のどこかよ。貴女のお母さんならどうしたでしょうね。」
紫の姿が一瞬にして消える。魔理沙も何回かこちらを見たが諦めたのか帽子を被り直し、箒に跨り魔法の森の方へと飛んでいった。あの妖怪一人消えた所であいつが何かやらかした時に私が消す妖怪が減っただけ。勝手に死のうがどうなろうが私には関係無いわ。
「それで後悔しないのね霊夢は。」
どこからともなく聞こえた聞き覚えのある優しい声に後ろを振り向く。だがやはり後ろには誰もいなかった。今の声って・・・まさかね。疲れているのだろうと思い寝ようとする霊夢。だが胸に何かが引っかかって眠れない。・・・本当に私はあの馬鹿を放っておくつもりなのかしら。宴会の時の雪羽の顔がフラッシュバックする。いつも通りの柔らかい笑顔の雪羽が霊夢の頭に浮かんだ。やれやれね。あいつに返す物も恩も無いけどやっぱりいなくなるのは夢見が悪いわ。お祓い棒を取り魔法の森の方へと飛んでいく霊夢。何もいないはずの博麗神社に何故か霊夢に似た女性がいたが彼女は微笑むと一言を残し消えていった。
「頑張りなさい、それが貴女の決めた道だから。私が最期まで面倒を見たかった私の可愛い娘のね。」
はいというわけで第87話どうでしたか?
「あの人って・・・!」
多分あの人でしょうね。
「お母さんが何で出てきたのよ!?」
知りませんよ私に聞かれても。あのお方は立派な方でしたからね。
「はあ・・・もういいわ。どうせ何聞いても適当にはぐらかすんでしょ?」
ご名答。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていきなさい)