ずっとタロットカードを弄り特に誰にやるでも無い占いを繰り返す占姫。む・・・やはりやる事が無いのは苦手だな。私は娯楽などあまり知らぬからな・・・。再びタロットカードをシャッフルし机の上に並べる。そのままぼーっとしていると玲の声が聞こえた。
「入っていいかしら?」
「はい。」
ドアまで歩きドアを開く。案の定、目の前には玲がいた。玲を部屋の中に通すと玲に椅子を用意する。今までメイドなどの人に仕える経験が無かった玲だが妙に手際が良い。そして部屋にある茶葉の中からダージリンを選び紅茶を淹れ始める。すると玲が占姫に話しかけた。
「雪羽の未来って占えるかしら?」
「出来なくは無いですが・・・何故?」
「あの子行方不明になっちゃってね。魔法の森にいるって叔母様が言っていたけど生きているとも限らないし・・・。」
「わかりました。少々お待ちください。」
玲の目の前にある机に角砂糖2つとさっき淹れた紅茶とスプーンを置き、さっき並べたタロットカードを全て片付けシャッフルする。そして机の上に並べ占いを始める。
「・・・死神の正位置。風前の灯などの意味があります。」
「あら。なら早く探しに行かないとね。」
「ですが奴を助けるメリットなど・・・!」
「確かえーと・・・優と言ったかしらね。あの御仁もいるはずよ?」
「な・・・!な、何を言って!?」
突如顔を真っ赤にし机のタロットカードを全て床に落とす占姫。ふふっ分かりやすいわね。本当にこれで占い師としてやっていけてたのかしら?占姫の部屋を出て玄関へと歩き出す。その後を急いでついていく占姫。すると風切り音と共に二人の人物が現れた。
「やあ。玲久しぶり。」
「お久しぶりです。凉兄様。」
笑顔で挨拶する玲。大方もう片方の人物は予想出来るのだが一応確認しておく。・・・やっぱり文さんね。まあ御付き合いしてるしそんな物よね。何故ここに来たか気になる為、理由を聞く。
「何故ここに来たの?」
「玲なら雪羽の居場所を知ってると思ってね。」
「ええ知ってますよ。叔母様が教えて下さったから。」
「教えてくれないかい?」
「私からもお願いします!」
断る理由は無いが敢えて考えるフリをする。時間が無いから遊んでいる余裕なんて無いんだけどね。遊んでいる時間も無いのに遊ぶ玲はどことなく紫に似ているが今の状況から見てそんな事に誰も気づかない。扇子をどこからか出し口元を隠すと二人にこう言った。
「わかりました。ついてきていただければ場所は分かると思いますわ。」
「ありがとう玲。」
「私も雪羽に死なれては困るので。」
一礼し二人を魔法の森まで案内する。果たしてタロットカードの結果は現実となるのか。
はいというわけで第88話どうでしたか?
「あらあら。占姫は恋に仕事にと忙しいわね。」
ですねー。優さん本人は絶対気づいてませんけど。
「あの御仁は鈍感なのかしら?」
私は良く存じておりませんけど・・・音無さんなら知ってると思いますよ?
「そうなの。私はそっちに行けないから無理だけどね。」
それを言っちゃあおしまいですよ。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってね)