東方境壊伝 【完結】   作:翠月茉弥

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第90話 雪羽の精神世界

先が何も見えない暗闇・・・いや牢屋の中に雪羽は入っていた。壊そうと何回力を込めても壊れない。俺は誰かを殺めてないだろうか。もしかしたら皆を・・・!考えたくは無いがそんな想像ばかりが頭に浮かぶ。

 

「アワレダナ。」

「黙れ。」

「ソレホドマデニンゲンガダイジカ?」

「お前には分からない。」

 

アクビをしながら牢屋にもたれかかる春香(本能)。自分が何も出来ない今の状況に苛立っていたが、苛立っている所で状況は変わらない。悔しいがどう足掻いても今は春香の思惑通りだ。大人しく牢屋の中で座る雪羽。今は体の自由が効かないのだ。俺が出来る事など何も無い。抵抗もせずただ牢屋に囚われる雪羽。目覚めの時はいつになるのか。場所は変わって現実世界。いつの間にか雪羽を探している全員が集まってきていた。全員の表情は変わらず驚いた顔をしていた。

 

「アハァ・・・エサガタイリョウダ。」

「エサ・・・?本当に雪羽の本心で言ってるのかよそれ・・・!?」

「本心に決まってるでしょ魔理沙。相手は妖怪よ?」

 

戦慄する魔理沙にいつもと変わらない喋り方で対応する霊夢。ポンと一回魔理沙と早苗の肩を叩き雪羽の方へと走る。雪羽の蹴りをあっさり躱すと雪羽の顎にアッパーを決める。そして浮いた体に遠慮なくカカト落としを入れた。すると後ろから閻哉が霊夢をジャンプで飛び越え、雪羽の顔面を一発殴った。

 

「さっさと立てや雪羽ちゃん!お前が目ぇ覚ますまで何回でも皆でぶん殴ったるわ!」

「やるじゃないこの外来人。」

「白月 閻哉や。覚えときお嬢ちゃん。」

 

口から血を出しながら立ち上がる雪羽。だがそれに間髪入れず掌底を入れる美鈴。意外と遠慮が無いわね美鈴。だがそんな美鈴の手を掴み後ろの方へ捻る。自我が無いとはいえ元々の妖怪としてのスペックが高く更に飢えているのだ。並大抵の者では太刀打ち出来ないだろう。それを助けようとグングニルを投げるレミリア。すると後ろからもう一本グングニルが飛んできた。なんとか戦闘ができるまで回復したらしくフラフラしながらレミリアの格好をした絆が立っていた。それに追い打ちをかけるようにマスタースパークを撃つ魔理沙。だがそれらは全て躱された。それどころかグングニル二本を投げ返された。誰にも当てさせまいと時を遅くしグングニルを真っ二つに斬る咲希。

 

「大丈夫ですか皆さん?」

「ええ・・・。まさかグングニルが投げ返されるなんてね・・・。」

 

参った様子で頭を抱えるレミリア。だがそんな事をしている間にも雪羽の攻撃は止まらない。標的を刀華に変え突っ込む雪羽。自分の式いや、幻想郷全てに牙を向いた雪羽。彼はここで全員の手によって命を絶たれるのかそれとも奇跡程の確率しか無いが自我を取り戻すのか。




はいというわけで第90話どうでしたか?
「本当に面倒な事になってもうたな。」
せやな(便乗)でも閻哉は人外レベルの強さだから大丈夫っしょ?
「そうとも言えんからの〜。俺も一応人間やし体は雪羽ちゃんらに比べて脆いからの〜。」
まあそうだね。簡単に体はぶっ壊されるだろうし。というわけで次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってや〜)
・・・閻哉二回目だっけ?
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