12月25日。今日は年に一度の聖夜だ。どういう訳か紅魔館のクリスマスパーティーにお呼ばれしてる訳で。吸血鬼なのにキリストの誕生日は祝うのな。ってあれ?
「なんだこの紅白のコートは。霊夢用か?」
少年思考中・・・
サンタの衣装かあ・・・とりあえず着てみるか。紅魔館までスキマを開き移動する。まあ・・・なんというか・・・これ規模の無駄にでかい宴会だよね?異変解決もしてないのに宴会してるよ。幻想郷の住人が半分くらい紅魔館に集まっていた。その中で咲夜と絆は忙しそうに動き回っている。咲希は・・・サボっている。とりあえず少し離れて煙草に火をつける。すると煙草がひょいと取られた。
「おいおいガキが煙草吸ってていいのか?」
「少なくとも俺は良いんだよ。何用だルーク。」
「用も何もお前の母さんに連れてこられたんだよ。」
相変わらずムカつくというかなんというか。あいつ人をイライラさせる事に関しては多分天才だよな。ってあれ?
「なんでお前サンタ帽被ってんだ?」
「?あ。本当だ。」
気づいてなかったのかよ。・・・ハロウィンの時にも聞いた奇声が聞こえたけどスルーで・・・。
「いや何言ってんの?」
「げ。めんどくさいのが来た。」
「確かに面倒くさそうだな。」
時夜かあ・・・。幻相郷に住んでるから幻想郷の方が嬉しいんだろうけど奇声を上げるのはねえ・・・?そのうちあげゃあげゃあげゃって笑いだすんじゃね?段々雪羽の時夜を見る目がゴミを見るような目に変わっていく。横を見た時にルークは居なかったが口説きにでも行ったのだろう。美鈴辺りを。そういえば修也に会いに行かなきゃいけなかったんだったな。
「悪いな時夜。少し用があるから後で飲みながら話は聞いてやるよ。」
「ん。分かった。早く戻ってこいよー!」
時夜の言葉にとりあえず頷いて修也に会いに行く。はあ・・・早苗と過ごしたいなあ・・・。刀華も何故か母さんから白いドレス借りてパーティー出てるし。少し歩くと修也がいた。隣に咲夜はいないが。こそこそする必要も無いので普通に話しかけに行く。
「おーっす修也・・・じゃなくて俊。」
「昔の名で呼ばないでくれ。」
「間違えただけじゃねえか許してくれよ義兄さん。」
「お前に義兄さんと呼ばれる様な事は無かった気がするがな。」
無いわけでは無いのだがとりあえず無かった事にしておく。とっておきのネタがあるのか一瞬だけ悪巧みをしている顔をすると俊に話しかけた。
「そういえば昨日はそっちの咲夜とどう過ごしたんだ?」
「え!?えーと・・・。」
「デートでもしたのか?」
「デートなんか全然してないよ!?うん!全然してない!」
してるじゃん。ってそういえばプレゼントがあったんだった。
「俊。これやるわ。」
「ん?なんだこれ。」
「え?何って咲夜のナイフと同威力かそれ以上の刀華が作ったナイフだけど。」
「お・・・おう。ありがとな。」
軽く引いているがまあいいのか?さてあと一人いやあと二人にプレゼントを渡しに行くか。
「悪いな長引いて。」
「おう。待ってたぞ。」
「お詫びといってはなんだがこれやるよ。」
「ん。いいのか?」
「良いんだよ。どうせ俺には使えないからお前にあげたほうがいいだろ?」
「ゴミを押し付けられた気分だが別にいいか。」
時夜に青色の綺麗なネックレスを渡す。効果としては人間だけに作用し条件さえ揃えば鉄壁を誇る霊力の壁を貼るといった効果だ。たまたま拾った石にそんな効果があるとは思ってなかったぜ。さて最後にあいつに渡しに行くか。紅魔館のベランダ。そこにいつもと変わらない服装をした緑髪の巫女が立っていた。
「よう。そこにいたのか。」
「雪羽さん。どうしたんですか?」
「・・・。」
ついつい恥ずかしくて黙り込んでしまう。会うことに慣れていても改めて面と向き合うと恥ずかしいんだな。ため息をつくと早苗の方を向きスキマからプレゼントを出す。
「メリークリスマス早苗。」
「実は私もプレゼントがありまして・・・。メリークリスマスです雪羽さん。」
その光景を見ていたルークは腕を組むとやれやれといった様子で床に座る。そして雪羽から取り上げた煙草に火をつけると願うようにボソッとある事を呟いた。
「聖夜だしあの二人も時夜も俊も幸せになればいいんだかな。」
はいというわけで特別編どうでしたか?久々に書いたおかげで大変な文章になっちゃいましたがまあご愛嬌という事で。今回は二人ともお休みです。では本編の方も宜しくお願いします!