全員が雪羽を殺すか止めようと戦っている間早苗は何もする事が出来なかった。動こうにも足が竦んで動けない。それが雪羽の本能で雪羽の意思ではないと自分に言い聞かせてもそれが受け入れられない。動けないままでいると肩にポンと手を置かれた。
「どうしたの?」
「怖いんです。雪羽さんがいなくなると考えるのが。・・・って幽々子さん!?桜花さんの所に行ってたのでは?」
「ああ、あれね。気にしないで。」
訳が分からないままでいると桜花が歩いてきた。一度雪羽を見ると少しビックリした顔をすると計算外といった様子で頬を掻いた。
「あらら・・・結局『あれ』は働かなかったか。」
「あら?貴女が雪羽がこうなるよう仕組んだんじゃないのかしら?」
いつの間にか紫が桜花の横に立っていた。紫の声色は完全に桜花を信用した物では無く、疑いしかない物だった。桜花はやれやれといった様子で肩をすくめると紫に対して説明をし始めた。
「私が雪羽に仕組んだのは雪羽が暴走した時に止めるためのセイフティー。まあ考えようによっては暴走後に作動するから解毒薬かもしれないけど。」
「じゃあ私が聞いた紫も気づいていないっていうのは?」
「あれ?幽々子様に説明しませんでしたっけ?」
そうだったかしら?と微笑む幽々子。正直そんな悠長に話している場合では無いのだが何故か三人は悠長に話を続けていた。
「じゃあもう一度説明しますけどお母さんにバレちゃったらお母さんはそれを雪羽を止めるのにさらに最適なのにしちゃうから雪羽の知っている『二人』じゃなくなっちゃうからなんですよ。」
「二人?ってまさか・・・!」
「うええ・・・人間に気づかれちゃったか・・・。」
現人神です。怯えた様子の桜花を見ながら早苗はある二人を思い浮かべていた。片方は名前しか聞いたことがないが雪羽の記憶に強く残った人物だったらしい。あの人達なら確かに止められますね。
「でも今は状況が違う。だから私とお母さんの能力を合わせて早苗ちゃん・・・だったっけ?を雪羽の本能に汚染されていない精神世界に入れないと多分二人は動けない。」
「どういう事ですか?」
「外的刺激が必要なのよ。どういう訳か。」
本当にどういう訳ですか。私そんな医学的なの専門じゃないですし分かりませんよ?すると妖夢が吹き飛ばされてきた。それを難なく受け止める幽々子。降ろされた後頭を下げる妖夢。
「すいません・・・幽々子様。」
「良いのよ。所で妖夢、雪羽に隙を作って頂戴。」
「分かりました。」
雪羽の方へと再び走り出す妖夢。桜花は少しニヤッと笑うと幽々子に話しかけようとする。だが槍が飛んできて話を途切れさせられる。原因は風のスペルカードなのだが止めれば多分隙を作るのが困難になる為止めない。そのまま話そうとするのを止められる状態でいると雪羽が膝をついた。桜花は幽々子の方から紫の方へと顔を動かすと叫んだ。
「今!お母さんスキマ開いて!」
「分かったわ。」
二人の能力が合わさり神秘的なスキマが地面に開いた。早苗は無意識の内にそのスキマへと走っていた。絶対助けます雪羽さん!助けて貴方ともっと一緒にいます!当然行き先は雪羽の精神世界の汚染されていない部分。早苗は最後の希望に賭けスキマの中へと消えていった。
はいというわけで第92話どうでしたか?正直詰め込みすぎて文がぐちゃぐちゃになってますね。
「最後の希望が上手く行けばいいんですけど・・・。」
下手すれば早苗、雪羽の精神世界に囚われちゃうよ?
「別にそれでも良いです。雪羽さんが正気に戻ってくれるなら。」
ワオ。これが愛のなせる言動か・・・。*注*違います。
「何恥ずかしい事言ってるんですか!?」
ごめんごめん。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってください)