雪羽が入っている牢屋を見つけた早苗はすぐさま雪羽の場所まで駆け寄った。疲弊しているのか死んでいるのか分からないが項垂れたまま動かない雪羽を見て早苗は地面へと崩れ落ちた。頭の中で間に合わなかった・・・!と間に合った・・・?の言葉の羅列を延々と続ける。だがどっちでも結局体が動かない。どっちに転んでも早苗は罪悪感のせいで雪羽にどう接すればいいか分からないのだ。
「アワレダナニンゲン。」
「誰・・・ですか?」
声の方を向いた時、早苗は目を疑った。死んだ筈の春香が目の前で笑みを浮かべながら立っているのだ。自分の目を疑うのも仕方がない事なのだろう。春香はそのまま早苗の方に近づくと何の前触れもなく早苗の腹に膝蹴りを入れた。突然の一撃に対処しきれずそのまま檻の方へと吹き飛ぶ。背中を檻で強打したのか倒れたまま立ち上がろうとしない早苗。すると檻の中から音がした。
「早苗は・・・関係ないだろう・・・!」
「ウルサイナポンコツ。サッサトキエロヨ!」
雪羽の頭を掴み何回も檻に打ち付ける。頭から血を出しながらも春香を睨み続ける雪羽。だがそんな雪羽を嘲笑うかのように倒れたままの早苗に腹蹴りを入れた。早苗から呻き声が漏れる。
「殺してやる・・・!どうなろうが絶対殺す!」
「ヤッテミロヨ。ホラ?」
余裕そうに首を差し出す春香。そんな春香の首を絞めていると急に手に掴んでいる物が無くなった。どういう事だ?さっきまであいつの首を絞めていたのに・・・?考えていると自分の首を絞められた。このまま絞め落とされそうになる。意識が途切れ途切れになってきた時春香の声が聞こえた。
「ヤッパリオマエハナニモデキナインダ。タイセツナヒトガシニソウニナッテモナニモ。」
「春香さんの偽物風情で雪羽さんの事を語るな・・・!」
辛そうながらも立ち上がる早苗。春香はそんな早苗を見て首を傾げると雪羽を投げ捨て、早苗の方へと向かい早苗の髪の毛を掴んだ。
「エラソウニモノヲイウナコノザコハ。」
「雑魚はお前だ!他人の姿を借りてるお前なんかに言われても説得力も何も無い!」
「カッテニホエテロ!」
苛立った春香が早苗の顔を殴る。殴られた鼻から血が出てくるがそのまま春香を睨み続ける。更に苛立ち何発も顔を殴る。だが早苗はずっと春香を睨んでいた。
「ザコノクセニシブトインダヨ!」
「偽物は黙ってなさい!私は貴方に興味なんか無い。私が興味があるじゃ駄目ですね。用があるのは貴方じゃなくて雪羽さんです。だから・・・邪魔しないで。」
春香の顔をお祓い棒で一発殴る。そのまま何発もお祓い棒であらゆる箇所を殴る。殴られ続けた春香は早苗を掴んでいた手を離してしまう。ずっと春香に掴まれ続けた髪の毛を撫で、いつもの髪型に戻すと春香を睨んだ。
「現人神の力存分に味わって貰います・・・!」
はいというわけで第96話どうでしたか?早苗さんブチ切れると怖い。
「怒らせるのが悪いんですよー!」
なんでいつもはほわんほわんしてるのにこんなに怖いんだろ。敬語使わなくなるし。
「気にしたらだめですよ?」
あっはい。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってください!)