「現人神の力存分に味わって貰います・・・!」
早苗はお祓い棒を構えながら目を閉じ、ブツブツと何かを唱え始めた。好機と思い早苗を殺そうとする。だが春香が目前に迫った所で目を開け叫んだ。
「強力な突風よ起これ!」
抵抗しようにも風力が強すぎた為後ろに吹き飛ぶ春香。そのまま春香の方へとじりじりと距離を詰めていく。そして春香の目の前まで行くとお札を構えながら春香に聞いた。
「大人しく消え去るならもう止めてあげる。だけど抵抗しようものなら・・・どうなるか分かってるよね?」
「ワカラナイネ!」
アッパーを入れ早苗の視点を上に向かせると立ち上がり早苗の顔を踏む。後頭部を強打したけどまだ気絶していないしチャンスはある・・・!そしてそのまま顔を連続で笑いながら踏み続ける。70回くらい踏んだ所でサッカーボールの様に頭を蹴り飛ばした。吹き飛びはしなかったものの大分重傷を負ってしまった。軋む体に鞭打ちながら無理矢理立ち上がる。そして再び詠唱を始める。今度はさっきよりも長い。春香はさっきの一撃があった為突っ込もうにも突っ込めない。だがここまで時間がかかるならば好機だとも考えていた。そのまま考えていると詠唱が終わり、早苗が再び叫んだ。
「嵐よ起これ!」
雪羽諸共吹き飛ばしてしまいそうな巨大な嵐が春香目掛けて動いていく。少し遅いですがダメージを受けている今なら・・・!徐々に春香の体が嵐の方へと吸い込まれていく。これはいけたと早苗が確信すると春香は嵐を掻き消した。
「アレノノウリョクモツカエルカラナア?ケスノハカンタンダ。」
「雪羽さんの能力もあるなら・・・ヤバイじゃんこれ。」
やれる事はやったといった顔をして春香の方を見る。結局無理だったか〜・・・まあ雪羽さんと死ぬ前に会えただけでも良かったかも知れません。死を覚悟しそのまま目を閉じる。そんな早苗を見てニヤリと笑うと早苗にスキマを開き握りつぶす――フリをした。
「キガカワッタ。サイゴニコロシテヤル。」
「え・・・?」
「ニドモイワセルナ。」
そう春香が言った瞬間檻の出入り口が蹴り飛ばされた。煙が晴れるとどこからか出した煙草を吸っている雪羽がそこにいた。雪羽・・・さん?さっきまで倒れてた筈じゃ?張り詰めていた気が抜けたのか早苗は気絶してしまう。
「ヤッパリナ。」
「余裕綽々じゃねえか。さっさと来いよ。」
手をひょいひょいと動かし春香を挑発する。当然ながらその挑発には載らず雪羽と全く同じ構えを取る春香。そこまで一緒かよ、気持ち悪いな。互いの方まで走り、蹴りを入れる。同じタイミングで蹴りを入れた為互いに吹き飛ぶ。だがすぐに雪羽は体勢を立て直し春香の顔を踏んだ。春香は雪羽の足を掴むと引っ張り倒れさせる。そして馬乗りになり顔を殴り続ける。何も抵抗せず殴られ続ける。その状態になってから30秒が経とうとした時春香と雪羽の位置が逆転していた。
「
春香の顔面を思い切り一発殴る。その一撃で春香の体は霧散した。終わった・・・か。後は早苗を帰して俺が死ねば完璧だな。
はいというわけで第97話どうでしたか?今回は書くのが一番難しかった気がします。
「やれやれ・・・長々と続いたな。」
久しぶり。後は・・・雪羽が消えるだけだね。
「ああ、消えなきゃならねえからな。」
何言っても止めないんだね。
「ああ。」
・・・では次回も良ければ見ていってくださいね。(見ていってくれ)