東方境壊伝 【完結】   作:翠月茉弥

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幻想五光輝コラボ編〜Stardust Dreams〜
幻想五光輝コラボ編第1話 もう一つの未来


未来という物は複数の分岐点がある。今この世界(東方境壊伝)に存在する八雲 雪羽も別の未来では早苗と結ばれず、天子と結ばれていたかもしれない。それほどまでに未来の分岐点という物は不確かで複数ある物なのだ。そしてこの世界とは違うもう一つの世界、幻想五光輝で起きた分岐点のもう一つの未来の結果が今この世界に現れようとしていた。

 

結婚式から1ヵ月後。この1ヵ月の間に他の世界へと早苗が誘拐されそれを助けに行ったのは別の話。最初から同居生活を送っていた二人の為、あまり今までと変化がないように感じられるが実際の所はバカップルぶりに拍車がかかった感じである。場所は変わり別世界の幻想郷。幻想五光輝の世界である。茶髪を逆立てた髪型をしている青年が霊夢と一緒に行動をしていた。可愛らしい顔をしている為女性と間違えるかもしれないがれっきとした男性である。そんな彼は今霊夢と共に紅魔館へと向かっていた。

 

「・・・で、なんで紅魔館に行くわけ?ディアにでも呼びだされでもしたのかしら?」

「半分正解で半分外れ。実はパチュリーにも呼び出されたんだ。」

「へえ・・・あいつがねえ。今までそんな事あったかしら?」

「俺は覚えてないけどどうだろう?」

 

そう言って肩をすくめる青年。彼は神凪 霊夜(かんなぎ れいや)。通称レイ。言わずと知れた幻想五光輝の主人公でありファイブブレードのリーダー的存在。以前早苗が誘拐された時に助けてくれた人間の一人だ。霊夢と話しながら紅魔館まで歩いていく。正直この間に襲われる可能性も無くはない為、一見楽しそうに会話をしていても二人共かなり警戒はしている。だがそんな心配は無用だったようで特に何事も無く紅魔館へとたどり着いた。中へ入るなりそのまま図書館へと歩いていく。図書館に着いたので大きな扉を開き中へと入る。そこにはパチュリーと黒髪のレイに似ている青年と藍色の髪を逆立てた青年が立っていた。

 

「遅かったな。」

「ごめんごめん。で、話って何?」

「そういやそうだった。早速話してくれよ二人共!」

「そう急かすな。お前は少し落ち着いたらどうだダーク。」

 

黒髪の青年に指摘され少し項垂れる藍髪の青年。黒髪の青年の方の名はは祢亜 叶瀬(でぃあ かなせ)。通称ディア。紅魔館の臨時当主であり存在感はレミリアその物とまで咲夜に言わしめる人物である。因みに口癖は「まさに外道だな」である。そして項垂れる藍髪の青年の名は闇野 卿也(やみの きょうや)。通称ダーク。お調子者な性格でレイの事を相棒と呼ぶ青年。能力は弾幕を無効化する程度の能力というチートじみた能力の為ダークだけに特別ルールが定められている。少し間を空けた後、ディアは三人に呼んだ理由について話し始めた。

 

「一つだけ聞きたい事があるがお前達は平行世界(パラレルワールド)という物を知っているか?」

「別の世界に違う未来の俺達がいるってやつだっけ?」

「まあ、そうだな。」

「で、それがどうしたってんだよ?」

「レイ。お前は守矢神社でどちら側に付くか選択を強いられたな?」

「うん・・・。でもそれとどう関係が?」

 

あの時の事を思い出しながら首をかしげるレイ。あの時俺が東風谷さんの所へ行っていたらどうなっていたんだろう。あの日以来レイがその事を考えなかった日は無かった。霊夢達と敵対するが失った真の記憶を取り戻した自分。だが本当にそれが自分にとって幸せなのか。その事をレイはずっと考えていた。思い出しているとパチュリーが口を開いた。

 

「実は・・・早苗の方に付いた世界のレイがね、早苗と一緒に八雲 雪羽のいる世界に乗り込んでいるらしいの。しかも二人だけじゃなくどんどん増援が増えている。」

「え・・・。それってもしかして・・・。」

「八雲 雪羽に別世界とはいえ自分の妻である東風谷その物と友人であるレイを斬れない事を利用したようだが・・・まさに外道だな。」

「それなら早く助けに行かなくちゃ!」

「すぐには無理よ。別世界のあいつらが干渉して少し時間がかかるの。」

「なら・・・。」

 

そこから先の言葉が出ず、ただただ黙り込むレイ。一方その頃境壊伝の世界では。守矢神社には風刀守矢を片手に携えた東風谷 早苗と愛剣レイムチェーンを雪羽に向けるレイがいた。突然の出来事に動揺し、ウィオラーケウスを抜こうとする手が震えてしまう。

 

「どういうつもりだレイ・・・!」

「俺はもう東風谷さんの方に付いたんだ。俺だって友達にこんな別れ方したくないけど神奈子様の意向なら仕方ないよね。」

「どうなったんだよお前は!?知らない奴でも敵でも分かり合って友達になる事をずっと夢見てきたんだろ!?」

「無理だと気づいちゃったんだよ。だからさ、さようなら。」

 

レイムチェーンを容赦なく雪羽に振り下ろす。その一撃を回避しブルーローズをレイに撃ち込もうとした瞬間風刀守矢を片手に早苗が突っ込んできた為バックステップを取り、斬撃を回避する。・・・駄目だ。どうやっても俺に二人は斬れない。俺は・・・どうすればいいんだ。防戦一方になる雪羽。彼らに一体何があったのかは雪羽に知る事を許されていないかのように闇の中へと隠れていた。




はい、というわけで幻想五光輝コラボ編第1話どうでしたか?今回は幻想五光輝の話の一つ『荊をその身に』でもしもレイ君が皆の方ではなく早苗さん達の方を選んでいたらという勝手な妄想で作りました。レイ君完全にキャラ崩壊しちゃってますね。本当にレイラさんすみません。では、次回も良ければ見ていってくださいね。
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