エクストラその1 奇跡の神
結婚式を挙げてから何日か経ち、落ち着いてきた今日この頃。八雲 早苗(旧姓 東風谷)はいつもと変わらないものの、確かに幸せな日々を過ごしていた。干していた洗濯物が乾いた事を確認すると全部入れ始めようとする。ちなみに今雪羽は仕事の為、寺子屋にいる。黙々と洗濯物を入れているとスキマが突然開いた。
「どうしたんですか?紫さん。」
「今時間あるかしら?」
「一応・・・。」
「じゃあついてきて。」
言われるがままについていく。因みに紫は姑にあたるが別に呼び方は変わっていない。まあ、変えたら変に思われますしね。そのまま歩いていると真っ白だが神々しい雰囲気を漂わせる空間に着いた。神様でもいるんでしょうか?二人の神様は見た事ありますが。辺りを見回しているとメイドらしき女性がこちらに歩いてきた。
「紫様、どういったご要件で?」
「龍神様に会わせてくれるかしら?」
「承知しました。」
そう言うと女性はさっきまで何も無かった空間に手を出した。何をするんでしょうか?女性の手の先に突如扉が現れる。そして持っている鍵で扉を開くと二人の方を向き一礼した。何も言わず歩きだす紫。急いで追いかけると何やら寝室の様な空間に着いた。奥の方から白いローブの様な服を着た白髪の幼女が歩いてくる。
「ん〜・・・なに〜ゆかり〜・・・?まだ私寝てたんだけど〜・・・。」
「ごめんなさいね。貴方に用があって。」
これが・・・龍神様?なんというか・・・諏訪子様とあまり差がないような・・・。そんな事を思っていては諏訪子に失礼な為、やめておく。二人の話を黙って聞いていると紫の口から信じられない様な言葉が聞こえた。
「で、本題に入るけどこの子を神様にして欲しいの。」
「・・・え?」
「確かにこの子ならなっても問題なさそうだね〜・・・。」
「現人神だしねえ。」
再び寝そうな龍神を起こしながら話を続ける。私が神様に!?そんな事許されないですよ!必死に止めようとする早苗。だがそんな早苗に耳もくれずそのまま龍神と話し続ける。
「大丈夫よ。神奈子と諏訪子から言ってきた事だから。」
「え?お二人が・・・?」
「雪羽と長く一緒に居させてあげたいってね。私としても断る理由が無いからこうなった訳。」
動機は不純な物だったが早苗は何も言えずにいた。お〜お〜・・・なんだか面白い事になってきたね〜・・・。眠いが面白くなってきた為、頑張って起きようとする。それだけ聞いていると子供のようだがいくら小さいとはいえ幻想郷の最高神。溢れ出るカリスマはそういった事を言わせない様にしていた。
「さてと、じゃあ本当に神になっていいんだね?」
「・・・ええ。」
「分かった。他の神も異論は無いね?・・・よし。汝に神の力をさずけよう。」
早苗に光が降り注ぐ。そのままずっと待っていると終わったらしく早苗は目を開いた。・・・終わったんですかね?実感が無いため龍神に聞こうとする。だが突如龍神が口を開いた。
「おめでとう。これから君は奇跡の神だ。・・・じゃあおやすみなさ〜い。」
「寝ちゃった。」
寝てしまった龍神を横目に見ながらスキマを開く紫。そして早苗の方を向くとある事を言った。
「これからは現人神ではなく神としてあなたは生きなくてはならない。まあ・・・奇跡の神だから信仰が無くなる事はほぼ無いと思うけど突然消滅する事だってある。じゃあ改めて、幻想郷にようこそ、八雲 早苗。」
「はい!」
奇跡の神、八雲 早苗の物語は再びここから始まった。
はいというわけでエクストラその1どうでしたか?私の中で龍神様はレミリアみたいな物だと思っています。まあ喋らなくてもカリスマが溢れているのは違いますが。早苗さんもとうとう神へと変化してしまいました。人間から崇められる神と人間から恐れられる妖怪。二人は正反対の存在となってしまった訳ですがまあ、離れる事は無いでしょう。物凄いお似合い夫婦ですし。
「うるさい。」
「別にそう言われてもいいじゃないですか〜。」
突然来たね。本当にお似合いだよお二人さん。
「おちょくりやがって・・・!」