バニシングルーラーを手に取って構えた刀華は一度精神統一をし、闇レイへと一直線に向かっていった。このコースならばディアと霊夢と戦っている早苗が流れ弾を使った意図的な妨害はできない。闇レイはレイムチェーンを構え直すと待ちの姿勢を取った。そのまま上から振り下ろすと闇レイの狙い通り、鍔迫り合いとなる。太刀と片手剣という重さと威力では片手剣の方が劣る筈なのにそれをものともせず片手で押し切ろうとする闇レイ。上から振り下ろすという読みやすい剣筋だったという事と種族差があるとはいえレイは男。女性で非力な刀華の攻撃を返すくらいは片手で簡単に出来るという筋力の差がこの状況に持ち込んでいた。このままではレイと同じように重い一撃を入れられてしまう。一度距離を取り闇レイを睨んだ。
「なんでそんな人間になってしまったんですか!雪羽さんからあなたは絆を信じる光のような人間だと聞きました!」
「君に思い出せない事による焦りと皆を裏切ったという罪悪感を耐えられるのか!?」
怒りながら刀華の方へと走っていく闇レイ。刀華はバニシングルーラーを一度下段に構え、闇レイが来るのを待つ。刀華まで後数mとなった辺りで闇レイが跳躍した。待っていたとばかりに闇レイをかち上げで斬り裂く。だがその一撃はあえなく防がれ、刀華はカウンターで斬られてしまった。バニシングルーラーが弾かれダークの方へ飛んでいく。
「・・・行けるか相棒?」
「行ける・・・さ。やるよ。」
ボロボロになりながら立ち上がる二人。多分こうしている間にも境壊伝の世界に送り込まれた刺客がこちらの世界の霊夢達と対峙しているだろう。早く闇レイを倒して他の加勢にも行きたいがそうもいかない。一方ディアと霊夢は。風刀守矢を操る早苗と劣るどころか少し勝る剣戟を繰り広げるディア。
「・・・しつこいですね!」
「レイに執着するお前に言われたくない。」
「それでもあなたとは違う!」
怒りながら風刀守矢を振り回す早苗。だがそんな早苗の攻撃を全て冷静かつ確実にスキが生まれるやり方で防いでいた。彼の愛剣ライトマーク・セイは長期戦に向いているためここまで来ればほぼ勝ったも同然なのだ。確実に風刀守矢がディアを捉えたと思った瞬間、風刀守矢が地面に落とされた。そしてそのまま流れるような動作で早苗の体を死なない程度に加減し斬る。決着が付いた後ディアは息一つ乱れた様子もなくレイ達の方を向く。
「このまま雪羽が目覚めなかったら最悪の終わりだな。」
誰にも聞こえない声でぼそっと呟く。その心配されている側の雪羽はパチュリーに回復魔法を掛けてもらっているものの受けたダメージが大きかったのとまだ八雲家の中で一番弱いとはいえスキマ妖怪である雪羽の体力が全開するまでにはかなり時間を要する為、まだ起きる様子は見られなかった。そんな状況の中、容赦ない攻撃をレイとダークに延々と与え続ける闇レイ。一応全てを防げてはいるものの一撃が重たく、防ぐことに体力が多く減っていく。多分単純なパワーだけでは萃香と同じかそれ以上だろう。とうとうイライラが限界に達したダークが強引に斬りに行こうとする。だが意外とそれが功を奏したようで擦り傷だが闇レイに初めて攻撃が入った。
「ちっ・・・!まだ擦り傷かよ!」
「こっからどんどん行こう!」
「調子に乗るなよ!」
闇レイが怒り狂いながら突っ込もうとした瞬間、闇レイの体が吹き飛んだ。その事に全員が驚く。闇レイを殴った男はその後煙草に火をつけた。
「・・・悪かったなレイ。」
「雪羽君!よし、仕切り直しだ!」
自らの体は既に限界を超えてるにも関わらず気合いを入れ直し、構えるレイ。幻想五光輝以来のタッグ。この二人は再びどこまで戦うのか。希望と破壊のタッグにはこの状況をひっくり返せる秘策があるように感じられた。
はい、というわけで幻想五光輝コラボ編第3話どうでしたか?今回は前回以上の駄文になってしまいました。レイラさん本当にすみません。早苗さんの扱いも物凄く酷いですね今回(笑)まあ、それだけディア君は強いんでしょう。堕ちたレイ君一人とレイ君と雪羽のタッグ絆の力はどこまで通用するんでしょうか。では、次回も良ければ見ていってくださいね。