東方境壊伝 【完結】   作:翠月茉弥

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幻想五光輝コラボ編第4話 光が君で、闇が俺で

武器を構え互いに睨み合う三人。以前幻想五光輝の世界で共に戦っている為、連携はかなり取れるだろう。だが闇レイの力はその二人を簡単に凌げる程強大な物だ。下手すればΔ=0と並ぶ程の実力者だろう。守矢軍に付き優しさを捨て、負の感情に全てを任せた闇レイと異変解決組に戻り、全ての者と絆を紡ぎたいと思うレイ。二人は似て非なる物。

 

「レイ、多分俺達の攻撃はある程度読まれている。この状況お前ならどうする?」

「逆に言えばもう一人の俺の攻撃方法もある程度読めるって事。」

「つまり策なしって事か。」

 

こんな状況にも関わらず余裕そうに苦笑いする雪羽。やはり二人でしかも心の通った友と戦えるとなると心強いのだろう。背中に背負っているウィオラーケウスのグリップを捻る。けたたましいエンジン音が鳴ると同時にウィオラーケウスから紫色の炎が吹き出す。それを皮切りとするかのように闇レイが向かってくる。だが最初の一撃を入れたのは闇レイではなくレイだった。その瞬間を見逃さなかった雪羽がレイにウィオラーケウスを投げる。それをキャッチすると構え、技名を唱えた。

 

「大いなる風よ、決意と境壊の炎を我に運べ!四の型亜流、紫炎嵐(ヴィオレブレイブ)!」

 

紫色の業火が闇レイへとかなりの速度で襲いかかる。闇レイはダメージを受けてすぐの為回避行動すら取れずあえなく斬られてしまう。だがその程度でやられる闇レイではない。途中で強引に体勢を立て直すとスペルカード宣言をした。

 

「秘めたる怒りを風に託せ!SPELL CARD!”突風符『モンスーンスラッシュ』”!」

 

剣からまさに突風といったレベルの風が飛んでくる。だがそれをレイが急いで雪羽にウィオラーケウスを投げ返すと、それを雪羽が掴み、一振りであっさり消し去られてしまった。

 

「絆の力を捨てたレイなんてレイじゃない。偽物にはご退場願おうか。」

「絆なんて信じてどうする!?それが自分を縛ることになる事を知らないからそんな事が言えるんだ!」

「別にそれでもいい。俺は皆を信じたいんだ。」

 

レイと雪羽は一度目を合わせると頷く。その手には紫色と赤色に輝く一組のスペルカードがあった。それを二人同時に空へと掲げるともう一つのスペルカードを唱えた。

 

「―希望を運び、人々に光を与える風よ!」

「―絶望を運び、人々に闇を与える境壊よ!」

「「相容れぬものよ今一つとなれ!連携奥義(ユニゾンスペル)“風壊『D(ディメンション)・エアロスパーク“S y(シンクロ)”!』」」

 

雪羽がスキマを開き、その中にレイが最大火力でエアロスパークを撃ち込む。その後闇レイの周りに無数のスキマを開く。そこから複数のエアロスパークが放たれる。逃げようにも逃げる先は全てスキマ。更にレイの洞察力と雪羽の破壊の力が相まって弱点であろう所を超高火力で撃ち抜いていく。共に戦うのは二度目とはいえまるで何百戦も生き抜いてきたかのような連携力。二人はかつてのΔ=0との戦いによって育まれた距離など関係ない固い絆で結ばれている。これが闇レイの敗因となったのだろう。大ダメージを与えられ膝をつく闇レイ。その首筋に雪羽はウィオラーケウスを当てた。何をしようとしているか分かったレイは急いで雪羽の所へ走り、止めようとする。

 

「別にここまでしなくてもいいでしょ!?」

「悪いなレイ。お前が光なら俺は闇だ、汚れ役は全て闇の仕事だ。だから、止めないでくれ。」

「自分だからって理由じゃないけど、まだもう一人の俺には未来がある!そんな未来を消すなんて俺は許さない!」

「だからお前は優しすぎるんだ!自分の命を狙ってきた奴だぞ!?そいつを殺さないとまたその危険性がある!」

 

意見の食い違いから衝突してしまう二人。ダーク達も必死に止めようとするが雪羽の殺気がそれをさせない。だがそんな状況を止めるかのように突如開いた青色の裂け目からフルフェイスヘルメットで顔を隠した謎の男性?が現れた。その男に驚愕する二人。

 

「Δ=0・・・なんでここに・・・?」

 

突如現れたΔ=0。果たして彼はここに何をしに来たのか。その答えはΔ=0のみしか知らない。




はい、というわけで幻想五光輝コラボ編第4話どうでしたか?今回まさかのレイ君と雪羽の衝突。一体これからどうなるんでしょうね。しかも突如現れるΔ=0さん。交差する光と闇。では、次回も良ければ見ていってくださいね。
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