「ふー…授業これで終わりかな?」
少し寝癖を立たせながら雪羽の妹
「なに?春香ちゃんまた寝てたの?」
そうやって春香の頭を撫でるこの子は
「んー…そろそろ直さないとって思ってるんだけどねー。」
「そう言って春香ちゃんはいつも直さないじゃない。」
「う・・・。いや直そうとは思ってるんだよ?でも直らないんだよねー。」
「そういえば春香ちゃんのお兄さんは寝てなかったの?」
「お兄ちゃんは…寝てないね。」
そういえばなんでお兄ちゃん授業中寝ないんだろ?元々完璧人間なお兄ちゃんにとっては当たり前なんだろうけどねえ・・・。少し考えていると夏音が春香に思い付いた案を言ってみた。
「お兄さんに寝ないコツ聞いてみたら?」
「その手があったか!」
「え…?」
突然の春香の反応に困惑する夏音。そんな事に気づかない春香は荷物を雑に仕舞ったスクールバッグを持つと夏音の方を向き一声かけた。
「ありがとう夏音ちゃん!またね〜!」
「う…うん。ま・・・またね〜・・・。」
明らかに引いてたけど気にしない気にしない!そのまま自分の家まで走っていく春香。この後春香に大きな悲しみが襲いかかるとはこの時は誰も分からなかった。
少女帰宅中…
「ただいま〜…ってあれ?」
静かだ。外出でもしてるのかな?でも車あるしな〜・・・。そう思いながら居間まで足を進める。すると両親が落ち込んだ様子で座っていた。
「どうしたの2人とも?落ち込んじゃって。」
「春香か…おかえり。」
「ただいまー・・・。いや、だからどうしたの?」
「お前にはちょっと理解できないかも知れないが説明するよ。」
「理解できないかも?どういう事?」
「実はな雪羽は…。」
「お兄ちゃんがどうしたの?」
「実は僕達の子じゃなかったんだ。」
「え…?」
突然の衝撃的な言葉を受けしばらく黙り込む春香。そして雪羽は幻想郷の偉い人の息子だという事そしてもう二度と雪羽には会えないという事を聞かされた。そんな話を聞いているといつの間にか春香の頬には涙が伝っていた。
「…本当にもう会えないの?」
「残念だけどもう…会えないんだ。」
ああ夢なら早く覚めてほしい。そうだったらこんなに悲しくないのに…そう思っていると春香の膝元に何かが落ちた。
「え…?なにこれ?」
よく見るとお札だ。しかもすごく変なの。意味が分からずお札をくまなく調べる。すると驚きの事が書いてあった。
「幻想入りの方法在中…?」
「なんだって!?」
「なんでそんなに驚くの…?」
「これを使えばもしかしたら雪羽にまた会えるかもしれないんだ!」
「え…お兄ちゃんに!?」
突然の言葉に何も考えられずにいたお父さんがそのお札を使おうとすると急に手から弾かれ、また私の元へ戻ってきた。
「どういう事?」
「もしかしたら…春香お前じゃないと使えないのかも知れない。」
「そうなの?」
「いや僕に言われてもな…。」
「なによ情けないわね。」
後ろから突然お母さんが現れた。あれ?さっきまで泣いてなかったっけ?まあいいや。
「お母さんいつの間に立ち直ったの?」
「ウジウジしてても仕方ないと思ってね。」
「よし…じゃあ使ってみようかな。」
春香がお札を床に置くと同時に変わった穴が出てきた。何これ気持ち悪っ。ゲテモノってレベルじゃないよこれ。
「これだ!これで雪羽に会えるんだ!」
「でももしかしたらお札の時みたいに春香しか通れないんじゃない?」
「そうかもね…。」
私はその言葉に少し恐怖を抱いた。下手すれば雪羽に会えずその中で死んでしまう可能性もある。だが今の春香にはそんな事も関係なかった。
「もう開かないかも知れないけど行くの?」
「うん行ってお兄ちゃんにまた会ってくるよ!」
そう言って春香は目がたくさんある空間へと入っていった。
はいというわけで第1話Side-Bいかがでしたか?少しだけプロローグみたいにしたのですが皆様はどう思いましたか?ではまた次回も読んでいってください!