「おかしいわね…。」
そう永琳が言ってしまうのも不思議ではない状況だった。なぜなら春香の症状は倒れてしまう原因のどれにも当てはまらない症状なのだから。ストレスも貯まってなくては疲れているということもない。ならばなぜなのか考えても分からなくなってきた永琳はある事を思い付いた。
「確か慧音が寺子屋で雇っているから前にもあったか聞いてみようかしら。」
「慧音。」
「永琳どうしたんだ?」
「今診ている子だけどあの子前からこんな事あったの?」
「ああ。たまに倒れるまではいかないがふらつく時があるな。」
「多分原因は彼女の能力よ。」
慧音が説明した瞬間突如後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。一体どこから出てきてるのよ紫。
「紫ね。能力が原因ってどういう事なの?」
「私も詳しく確認できてないんだけど、彼女の能力少し力が強すぎて彼女の体を蝕んでいるのかもね。」
能力が原因ねえ・・・。今までにない症例だから私でも治せるかどうか不安になってきたわ・・・。
「慧音。あの子が能力使っている所見たことある?」
「ああ少しだけ見たことがある。確か壊したり直したりしてたな。」
「名付けるなら再生と崩壊を操る程度の能力かしらね。」
「今そんな事を言ってる場合?」
「そんな事を言える余裕は十分にあるわよ。」
「?」
何を言っているのか分からず困惑する永琳。とうとう気でも狂ったんじゃないかしら。
「永琳あなたから一時的に不可能という境界を閉じる。それであの子を助けてあげて。」
「分かったわ。出来る限りやってみる。」
「さてと、私は雪羽の所に行こうかな。」
永琳は手術室の方へ、紫は雪羽のいる部屋まで歩いていった。・・・長い。手術はどうなったのだろうか。あいつは春香は死んでないだろうか。希望的観測をしようにもかつての出来事を思い出してしまいできない。すると急に横に紫が座った。
「どうしたの雪羽?切羽詰まった様な顔して。」
「母さんか春香はだいじょ「大丈夫よ永琳なら春香ちゃんも救えるわ。」
「なら大丈夫なんだろうけど…。
」
そう言いながら雪羽の本心は完全に永琳を信じれてはいなかった。そう言えばいつからだろうか完全に医者を信じられなくなったのは。あの人が死んだ時からだった様な・・・。思い出していると目の前にある机にお茶の入った湯呑みが置かれた。
「はいお茶です。」
「ありがとう。そう言えば何て言う名前なんだ?」
「聞く必要今あります?」
「恩人になるかもしれないから名前ぐらいは聞いておいてもいいだろ?」
「私は鈴仙。鈴仙・優曇華院・イナバです。」
「俺は八雲 雪羽って言うもんだ」
「雪羽さんですか覚えておきます。」
「あんたは鈴仙って呼べばいいのか?」
「是非鈴仙でお願いします。」
「ん?なんでだ?」
訳が分からず聞き返す雪羽。すると鈴仙は落ち込んだ様な顔をすると雪羽に理由を説明し始めた。
「ほとんど優曇華としか呼ばれないんですよ…。」
「そ…そうか大変だな。」
何か大変そうだと感じてしまった為戸惑いながら返事を返す雪羽。・・・鈴仙と話していると知らぬ間に気が楽になっていた。鈴仙には人の心を癒す力でもあるのかもしれない。もしくは喋るのが得意なのかもな。
「では私はお師匠様の所に戻ります。」
「ああ春香をよろしくな。」
「任せてください。」
アシスタントをするのかは分からないのだがとりあえず鈴仙と永琳さんに任せといても大丈夫だろう。俺の信じられない医者とは違うようだしな。雪羽はお茶を飲みながら鈴仙の後ろ姿を見ていた。
「紫は不可能の境界を一時的に閉じたって言ってたけどどうすればいいのかしら…。」
永琳はしばらく考え込むとある結論に出た。
「とりあえずいつも通りにやってみましょう。」
少女手術中…
「…ふうこれで終わりかしら?」
「うっ…。」
春香の起き出す声が聞こえた。良かった・・・成功したらしいわね。
「気がついたのね。」
「あなたは?」
「私は永琳。ただの医者よ。」
「永琳さんですか。私は春香です。」
「春香ね。とりあえず1週間ここに入院してもらうけどいいかしら?」
「はい。ところで私に何があったんですか?」
「あなたが急に倒れたらしくてね、ある男の子がここに運んで来たのよ。」
本当に来た時はびっくりしたけどね。今までの症例に全く当てはまらないんだもの。すると春香が急に声を発した。
「ある男の子…。お兄ちゃんかな?」
「さあね。それは分からないわでも言えることが只一つあなたを救ったのは八雲の所の誰かということよ。」
…さて早く無事に成功したことを教えてあげないとね。紫の息子大喜びするんじゃないかしら? 永琳は病室を後にすると雪羽のいる場所まで歩いていった。
はいというわけで第6話どうでしたか?鈴仙さんって永琳さんの事お師匠様って呼ぶんですかね?誰か知ってる人教えていただけたら助かりますさて次回はある2人を出そうと考えていますそれでは次回も良ければ見ていってくださいね