暗く恐ろしいスキマの中を雪羽は思い出してしまった過去を忘れようと歩いていた。(早苗に会えばこんな過去時期に忘れるだろう。)雪羽はそんな事を考えてしまったが、それを思い付いた瞬間雪羽は胸を締め付けられる様な感覚に襲われた。(くそっ…やっぱり忘れちゃいけねえのか…そうだろうな、忘れてしまったらもう姉さんにも春香にも顔向け出来ねえもんな。)雪羽がその決心をした時雪羽は守矢神社に到着した。
「雪羽さん!何処に行ってたんですか!?」
雪羽が帰ってきてすぐ早苗がひどく焦った様子で雪羽に詰め寄る。その状態の早苗を見て雪羽は少し申し訳なさそうに答えた。
「ちょっと外の世界に仕事をしにな…というよりどうしたんだそんなに慌てて?」
雪羽は幻想郷の状況を知らない為呑気な様子で聞く。こうして見ると慌てる早苗に呑気な雪羽。なかなか面白い絵面だったが、そんな事を考える余裕は幻想郷の住人全てに無かった。
「どうしたもこうしたも変な黒い人が出てきて幻想郷中が、パニックになっているんです!」
その言葉を聞き雪羽はハッとする。それもそのはず解決した筈の異変がまた起こっているのだから。そして早苗に強く詰め寄る。
「どういうことだ!?その異変は俺と霊夢と魔理沙が一週間前に解決した筈だぞ!?」
「私にもよく分からないです…でもこれだけは言えます。この異変、下手すれば幻想郷は滅んでしまいます。」
その言葉に驚きを隠せない雪羽。言葉を発そうと口を動かすが声が出ない、頭がまともに働かない。雪羽は自分が思っているよりもパニック状態に陥っているのだ。
「お兄ちゃーん!」
「雪羽!」
聞き覚えのある2つの声が雪羽の意識を戻す。そして、声のした方を向くと春香と慧音が階段を駆け上がってきていた。
「どうしたんだ春香と慧音さんお前等までそんなに慌てて…?」
「何か私の黒いのがお兄ちゃんの所に向かっていっちゃって…それを伝えようと思って、ここに来たの!」
春香は息を切らしながら、雪羽に伝える。(どういうことだ…?春香の影は春香を無視して、俺に向かってきた…本当にどういうことなんだ…?)雪羽が高速で頭を回転させ、考えている時に不意に足音が鳴った。
「…え?嘘っ!?もう来ちゃったの!?」
春香が異常なほど焦った様子でそう言う。春香の影はそんな春香に目もくれず、まっすぐ雪羽の下へと向かった。
「やっと見つけたよこの人殺し…!」
その言葉に雪羽は心臓を握り潰される。春香は自分の影を倒しに動こうとするが動けない、完全にさっきの言葉に飲まれてしまっている。
「雪羽さんが人殺しってどういうことですか!?」
何も知らない早苗は春香の影に聞く、そして春香の影は雪羽を見ると大声で話し始めた。
「こいつはなあ!私のお姉ちゃんと本当のお兄ちゃんを殺した!その罪を忘れて、こいつはのうのうと生きている!だから私がこいつを殺して償わせるんだ!」
春香の影は一通り言い終わると雪羽の方へと視線を向けた。雪羽は膝をつき泣き叫んでいた。
「うるせえ!俺は忘れてなんかいない!頼むから…!もうその事を…!思い出させないでくれ…!」
泣き叫ぶ雪羽を見て春香の影はハンと笑う。そしてここにいる全員に聞こえる様に言う。
「見たか!聞いたか!これが人殺しの末路だ!…もう苦しむ必要は無いよ。だって…お前は今から私に殺されるんだから。」
その言葉を聞き雪羽以外の全員は雪羽を守ろうと身構える。雪羽は頭を抱えて、泣いている。春香の影はそんな雪羽を殺そうとする。こうして負の連鎖は続いていく。この元を断たないかぎり終わらない。そして妖怪の山のある所では一人の人間と一匹の鴉天狗が原因を特定し、その事を雪羽に伝えに行っていた。
はいというわけで第25話どうでしたか?やはり慣れないですねこの書き方は…前回よりも分かりにくい内容になってしまっていると思います。すいません。次回は外伝を更新してからとなります。では次回も良ければ見ていってくださいね。