少し広い畳の部屋。そこに雪羽は布団を敷いて眠っていた。だがここは守矢神社ではない。更に幻想郷の中でもない。ただ言える事が1つある。ここは外の世界にある雪羽の隠れ家ではない。ということは雪羽が今いる場所は東京ではない。雪羽が目を覚ました。起きてすぐ周りを見回す。そして雪羽はため息をついた。
「はあ・・・。なんか頭が痛いし胸が重い。」
雪羽の胸が重いのは原因があった。雪羽は部屋に備え付けられていた鏡を見る。鏡に写った自分の姿に雪羽は驚いた。雪羽の姿が女性になっていた。影離異変終了時に170cmになってから背が伸びていない雪羽は八雲の血を継いでいる影響で胸が大きくスタイルが良い女性になっている。
「・・・また〜!?」
しかもこの姿の時は喋り方が制限されている為雪羽は女言葉で喋る。ふと外を見る。窓からは清水寺が見えた。雪羽は今いる場所は京都ということを確認した後ここは旅館なのだろうと思い、置いてあった袋を持ち目覚めてから汗をかいてしまった為風呂へと行った。雪羽の予想は当たり旅館の大浴場に誰もいない状態で入った。長い金色の髪を後ろで結ぶ。地底に行った時早苗に教えてもらった事だ。地底で何があったかはまた別の機会に。頭と体を洗った後浴槽に浸かる。
「ふう・・・とりあえずここを出たら何しようかな・・・。」
雪羽は天井を見上げる。今頃守矢神社では早苗が雪羽を探し回っている頃だろう。ぼーっとしていると突如戸の開く音がした。音を聞き雪羽は顔をお湯に半分沈めた。
「へえ〜こここんなに広いんだ。」
「あれ?昨日の夜に入らなかったっけ?」
片方の聞きなれた声に雪羽は驚く。この姿で会うのは気まずい。だが逃げようにも逃げられない。どうここを離れようか考えていると2人が浴槽に入ってきた。片方は紫によく似た金髪の女性。もう片方は茶色の髪をショートカットにした女性だった。顔を真っ赤にする雪羽。すぐに後ろを向くと茶髪の女性が雪羽に声をかけた。
「あの。どうかしましたか?」
「い・・・いえなんでも無いですよ。」
「そうですか。見た所外国人の方みたいですがこの辺りの事分かりますか?」
「いえ・・・分かりませんけど。」
「私達が案内してあげましょうか?」
「え!?ちょっと蓮子!簡単に道案内なんて引き受けていいの!?」
「いいじゃない。助けた所でバチは当たらないでしょ?」
「まあそうだけど・・・。」
蓮子と呼ばれた女性が金髪の女性を説得する。雪羽はそれを見て苦笑いをしていた。
「おっと申し遅れました。私は宇佐見 蓮子と言います。でそっちの金髪のがメリー。」
「嘘教えない。私はメリーじゃなくてマエリベリー・ハーンと言います。」
「ええと・・・私は八雲 雪羽と申します。」
「雪羽?」
「どうかしましたか?」
「いえ。私の後輩に同じ名前の子がいたもので。」
「・・・私がその子だと言ったらどう思います?」
「?どういう意味ですか?」
雪羽は再び顔を赤くすると小さい声でこう言った。
「あの・・・宇佐見先輩。私です。残月 雪羽です。」
「え!?雪羽!?なんで女の子になってるの!?」
「どうしたの蓮子?」
少女説明中・・・
「なるほどね。目が覚めたら何故か女の子になっていたと。」
「なんでそれで納得できるんですか。」
風呂から出た3人は更衣室で話していた。雪羽は袋の中に入っていたエメラルドグリーンのノンスリーブワンピースの上に半袖の白色のカーディガンを羽織っていた。メリーは椅子に座りながら髪を乾かしていた。
「そういえば凉君は元気にしてる?」
「はい。それどころか凉兄結婚しましたよ。」
「嘘!?」
「本当ですって。」
雪羽のお腹が鳴る。雪羽は顔を真っ赤にして俯いた。それを見て蓮子は笑うと雪羽の肩を叩きこう言った。
「朝ごはん食べに行こっか?」
「・・・はい。」
旅館の中にあるレストラン。その中で雪羽と蓮子とメリーは朝食を取っていた。
「へえ〜。色々あったんだねえ。」
「本当に1年濃かったですよ。」
「でも君17歳でしょ?なんでこんなにスタイルいいの?」
「遺伝じゃないですかね?メリーさんも充分スタイルいいと思いますけど。」
「私には何も無いのね。」
「宇佐見先輩になんて言えばいいか私分かりませんしね。」
蓮子が雪羽の首筋に冷たい水の入っているコップを当てると雪羽は可愛らしい声を出した。雪羽はムッとすると蓮子の皿に置いてあったウインナーを食べた。
「それ最後に食べようと思ってたのに!」
「私にイタズラするのが悪いんですよ〜♪」
雪羽は笑いながら蓮子をおちょくる。その度に蓮子が雪羽の首筋にコップを当てる為ちょくちょく雪羽から可愛らしい声が聞こえる。そしてその後雪羽は蓮子とメリーに京都を案内してもらった後夜に幻想郷に帰った。そして帰った後物凄い雪羽は早苗に怒られた。
はいというわけで番外編どうでしたか?
「先輩に会えたのはいいんだが女にされちゃこっちはかなわん。」
ハッハッハ。前の復讐ですよ。まあいいじゃないですか。後この番外編は応募があった為お倉入りになってしまった元特別編です。
「マジか。」
大マジです。では良ければ次の本編も見ていってくださいね(見ていってくれ)