雪羽が萃香に負けてから1時間後。雪羽は魔法の森に来ていた。来てから5分くらい経っているのだが雪羽は現在進行形で迷っていた。どこを見ても同じ景色。そしてジメジメとした空気が雪羽の体力を削っていた。
「・・・なんでアリスに何か知ってるか聞きに来たら迷ったんだろうな。」
雪羽は自分の運の無さに悪態をついていた。そして雪羽は一つ大切な事を忘れていた。最初からスキマを使えばよかったのだ。だが雪羽はまだその事に気づいていなかった。それどころか自ら深い所に足を踏み入れようとしていた。
「雪羽じゃないか。何やってんだこんな所で?」
「魔理沙か。アリスに何か知ってるか聞きにな。」
「お前アリスの家はここから逆の方向だぜ?」
「え?」
予想外の言葉に雪羽は驚く。そういえば雪羽は、アリスの家は魔法の森にあるという事以外は何も聞いてなかったのだ。更に追い討ちをかける様に魔理沙は話し続ける。
「しかもお前スキマ使えるんだから使えばよかったじゃないか。」
「忘れてた。」
訂正します。追い討ちどころかトドメだった。スキマという便利な存在を忘れていた雪羽は言葉も返せずただただ黙り込むだけだった。 魔理沙の方は何故か勝ち誇った様な顔をしていた。すると魔理沙は思い出したかの様に雪羽に話しかけた。
「そういえば私とお前って戦った事無いよな?」
「確かに無いが。それで?俺とお前で今から戦うのか?」
「そうだぜ?」
「いや、そうだぜ?じゃねえよ。なんで俺がお前と戦わなくちゃいけねえんだよ。」
「萃香とは戦ったのにか?」
「ぐっ・・・。」
魔理沙の言葉に言い返せない雪羽。事実萃香の誘いは受けるのに魔理沙の誘いを断るのは確かに不公平だ。だが雪羽は今急いでいる。雪羽は考え込む。魔理沙の意思を汲むか、自分の都合で我慢させるか。お人好しな雪羽はすぐに答えが出た。
「わかった。やろう。」
「本当か!?」
喜ぶ魔理沙。喜ぶ魔理沙を見ながら雪羽はこれで良かったんだよな?と思っていた。これが正しい事かは誰にも分からない。だが少なくとも間違った事ではない。雪羽は魔理沙を見て微笑んでいた。そうしていると魔理沙は箒に乗り始めた。
「よし。やるならさっさとやろうぜ!」
「おう。手加減しねえからな。」
「最初から手加減なんてしてもらう気は無かったぜ!」
魔理沙が星型の弾を打ち出す。それを雪羽は刀華を刀にして斬った。そうすると魔理沙が箒で雪羽を殴った。雪羽は一撃が重かったらしくフラついた。チャンスと見て魔理沙は攻め立てる。しかし弾は見当違いの方向に飛んでいった。原因は雪羽の開いたスキマだ。しかし雪羽はフラついていた。スキマを開く余裕などあったのか。実は雪羽がフラついたのは演技で魔理沙を油断させる為だった。そしてそのスキマで魔理沙の目の前まで行き、居合切りを魔理沙に入れる。魔理沙は避けられず落ちそうになるが止まる。魔理沙がスペルカードを持つと霧雨が降り始めた。そして魔理沙は定番のスペルカードを使った。
恋符『マスタースパーク』
虹色の極太レーザーが雪羽に襲いかかる。避けられず直撃する。魔理沙は勝ったと思ったがそれは違った。雪羽は耐えたのだ。そしてお返しだと言わんばかりにスペルカードを使った。
幽符『ゴーストエンヴィー』
幽霊の見た目をした弾が魔理沙に襲いかかる。魔理沙はそれを避けるがついて来る。そして一発が魔理沙に命中した。だが何も起こらない。すると魔理沙の体が威力はかなり弱いが爆発した。残りの幽霊型の弾が笑う。それに魔理沙が気を取られていると雪羽に斬られ倒れた。
「ふう。まさか勝てるとは思ってなかった。」
「痛てて・・・。やるなあお前。」
「たまたまだよ。あの弾が笑っていなかったら負けていた。」
「かもな。なんで笑うんだあれ?」
「知らん。なんか勝手に入ってるんじゃね?」
さらっと恐ろしい事を言う雪羽。弾が意思を持つのはアリスの人形から着想を得たのかも知れない。そして雪羽は魔理沙の用に少し付き合うとアリスの所へとスキマで移動した。
はいというわけで第37話どうでしたか?
「最後雑じゃねえか?」
ネタが無かったもので・・・。
「雪羽さんのスペルカードなんか面白いですね。」
確かに面白い感じに仕上がったとは思います。少し腹立ちますけど。
「勝手に意思を持ってしまってマジでビビリかけたけどな。」
そういえば雪羽って怖いもの苦手なのにどうしてスペルカードにしたの?
「なんとなくだ。」
・・・そうかい。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってくれ)