東方境壊伝 【完結】   作:翠月茉弥

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プールに行ったら塩素の匂いが取れなくなった翠月茉弥です。今回はう〜ん・・・なんか言いにくいなあ・・・まあ本編の方をどうぞ〜


第38話 勝つのは緋想か狂気か

魔理沙に勝利した雪羽はアリスの家でアリスと話していた。そのついでに雪羽は魔理沙の用に少し付き合った時に手に入れたキノコの一部をお裾分けした。受け取ったアリスは正直微妙な顔をしていたが文句も言わず笑顔で受け取っていた。

 

「・・・やっぱキノコいらなかったか?」

「そんな事は無いわ。久々にキノコ料理が食べたかった所なのよ。」

 

アリスは雪羽に気を使い、当たり障りのない言葉を選び雪羽に言った。雪羽はまだ心配そうな顔をしていたがアリスのその言葉を聞き安心した顔をしていた。アリスは飲んでいた紅茶を机に置くと何処かに行き、ある物を持ってきた。

 

「これお礼といってはなんだけどあげるわ。」

「人形か?かなり綺麗だが・・・いいのか?」

「別にいいわよ。どうせ他人にあげる気だったし。」

「そうか。ありがとな。」

 

上海人形に似た小さい人形を雪羽は受け取るとスーツの胸ポケットに入れた。そして頂いた紅茶を一気に飲み干すとお礼を言いアリスの家を後にした。

 

「結局アリスも何も知らないか・・・。慧音さんに聞いてみるかな。」

 

スキマを開き人間の里に行く。がそれは阻まれた。雪羽は紫色の髪をした女性に空まで飛ばされたのだ。

 

「八雲 雪羽君ですね?」

「そうだと言ったら?」

「いえ。特に何もいたしません。ただ・・・蓮華 風の友人だというお話を聞いたのでそれの確認に・・・。」

 

風の名前を出され雪羽は驚く。紫髪の女性は雪羽の方をずっと見つめていた。雪羽は観念したのか、ため息をつくと紫髪の女性に話し始めた。

 

「確かに俺は風の友人だ。だがあんたがそれを知った所で何になるんだ?」

「私には何も意味はありません。ですが総領娘様が聞いてこいと仰ったので。」

「ならその総領娘様とやらに言っといてくれ。自分で聞きに来いと。」

「言いに行く必要はありません。」

「なんでだ?」

 

突然意味不明な事を言い出した女性に雪羽は困惑する。すると女性の後ろから風によく似た色の髪の女性が飛んできた。

 

「衣玖?こいつが風の友人?」

「総領娘様。この方が風の友人です。」

「ちょっと待て。衣玖とやらは俺の名前知ってるんだから名前で呼んでくれてもいいんじゃないか?」

 

風の友人としか呼ばれていない雪羽は衣玖と呼ばれた女性に食って掛かる。衣玖はそれをスルーすると青髪の女性に向かって話し始めた。

 

「総領娘様、雪羽さんに何の用で私に接近させたのですか?」

「そうだったわ。私と戦いなさい!」

「はあ!?何言ってんだお前?」

「うるさいわね!さっさと相手になりなさい!」

「とりあえず名乗れ!お前の名前知らねえと何かと不便だろうが!」

「私は天子よ!さあ名乗ったから相手になりなさい!」

「ちっ・・・!」

 

天子は赤い剣で雪羽に斬りかかる。雪羽はそれを刀華を刀にして防ぐと蹴りを入れる。だがそれは容易く避けられた。それどころか赤い剣で雪羽は斬られた。

 

「今ので分かったわ。あんたじゃ私には勝てない。」

「・・・だろうな。最後までこれは使いたくなかったが・・・使うしかないようだな。」

「何を言ってるの?何をやろうとあんたに勝ち目は無いわよ。」

「確かに俺には勝ち目は無いかも知れない。だが"あいつ"なら勝ち目はある。出来ることなら呼びたくなかったが・・・あいつを呼び戻す時だ。」

 

雪羽は目を閉じる。天子はそれを黙って見る。衣玖は雪羽の変化を感じ取っていた。雪羽の目がフラン戦の様に赤く輝いた。雪羽は高笑いを始める。そして刀を構えなおすと天子に一言言った。

 

「お前に狂気の恐ろしさを教えてやる。見ておけ・・・!これが俺の本気・・・お前じゃ超えられない壁だ!」

 

天子も剣を構えなおす。―が少し雪羽のが早かった。構え直した手を雪羽が切った。痛みに耐えられず天子は剣を落とす。その一瞬を雪羽は逃さない。強烈な突きを腹に入れる。流石に強靭な天人の体には刺さらなかったが、戦意喪失させるには十分過ぎる一撃だった。

 

「待って・・・!私の負けよ!」

 

その言葉を聞き雪羽の目は紫色に戻る。戻った雪羽は酷く息切れしていた。天子は突かれた腹を抑える。衣玖は落とした剣を持ちながら天子の所へと急いだ。

 

「はあ・・・はあ・・・これで異変解決か?」

 

雪羽は疑問に思った事を口にする。天子は負けたという顔をすると雪羽の所に行った。

 

「確かに私が異変の首謀者よ。でもこれで解決したとは思わない事ね。」

 

天子はそう言うと何処かへと飛び立った。雪羽と刀華はそれを見送る。衣玖は慌てて天子を追いかける。雪羽達に見えなくなったくらいで天子は微笑むと小さい声でこう言った。

 

「八雲 雪羽か。あいつなかなか格好いいじゃない。」




はいというわけで第38話どうでしたか?
「天子まで行くのが早かったのは後にしておくとしてまさか天子・・・。」
そうですね。雪羽に惚れていますね。
「マジか・・・。下手したら早苗に殺されるじゃねえかよ・・・。」
でも恋にライバルなんて付き物ですよ。
「私には良くわからないですけどそんな物なんですかね?」
私にもよくわかりませんけどね。
「で?なんでこんなに天子まで行くのが早かったんだ?」
ええとですね。理由はこの異変での主役は一応この小説では刀華さんなんですよ。なので主役である刀華さんの出番を早めただけです。後雪羽もリベンジしなきゃいけないでしょ?
「まあ・・・確かにな。」
そういう事です。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってくれ)
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