東方境壊伝 【完結】   作:翠月茉弥

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まだまだ最終回が遠いのに構想が浮かんでしまった翠月茉弥です。今回は2人のリベンジ前半雪羽VS桜花です。では本編の方をどうぞ〜


第40話 すれ違う姉弟殺し合う姉妹

紫に話を聞いてからすぐ雪羽は紅魔館へと足が動いていた。その理由は雪羽自身にも分からない。だが紅魔館にいるある人物に伝えなければいけないと思っているのだ。刀華は黙っているがその内側は常に後悔と自責の念が渦巻いていた。積み重なる暴力。それに耐えきれず逃げ出してしまった事は誰にも責められる事では無い。(私が冬華を歪めてしまった原因ならば私自身でその歪みを正してみせる。)刀華は強く決意した。雪羽は何も考えられないまま紅魔館に到着した。そして着くなりすぐに紅魔館の厨房へと向かった。

 

「どうしたんですか?」

「絆。悪いな仕事中に。」

「別に構いませんけど・・・本当にどうしたんですか?物凄い焦っている様に見えますけど。」

「なあ絆。お前や俺に姉さんがいると言ったら信じるか?」

「え?うーん・・・よく分かりませんね・・・。」

 

絆は作っていた料理の手を止め考える。時刻はもうすぐ7時になる。静寂がしばらく続く。それからしばらくするといきなり雪羽が口を開いた。

 

「実はな、俺異変の始まりに姉さんに会ってるんだ。」

「はあ・・・?」

「会ってから戦いになってしまってな。それには惨敗してしまったんだがその後に頭に妙な映像が流れてきて、その映像の事を母さんが何か知っているか聞きに行ったらその人は姉さんと同一人物だって言ってな。」

 

雪羽の少しだけ長い話に絆の頭は追いつけなくなっていた。そんな絆を見て雪羽も混乱する。今この場にいて頭が正常に働いているのは刀華だけだった。

 

「まあ今の話を要約すると雪羽さんがお姉さんと出会い頭に戦いになり、謎の映像が頭の中に流れてきてそれが気になった雪羽さんは紫さんに聞きに行ったらその人はお姉さんだったということですね。」

「まあそう言う事だな。あんまり要約出来てない気がするが。」

「お姉ちゃんですか・・・会ってみたいですね。」

「ならさっさと決着つけてこねえとな。」

 

雪羽は絆の方を向いてニッと笑う。絆はそれに頷く。姉弟喧嘩と姉妹喧嘩この2つの勝敗はどちらに転ぶのかそれは誰にも分からない。だが勝てない訳でもない。雪羽は刀華を腕に付けると絆に手をヒラヒラと振り厨房を後にした。紅魔館から出るなりすぐに雪羽は空へと飛んだ。姉を探しているのだ。探し始めて5分。雪羽は姉らしき人影を妖怪の山で見つけた。そこに急降下する。着陸してすぐ雪羽と桜花は睨み合いになる。

 

「やっと見つけたぜ桜花姉!」

「!・・・お母さんに聞いたんだ。」

「ああ。さて聞かせてもらおうかなんで俺に襲いかかってきたのかを。」

「悪いけどそれは教えられない。ねえ昔の様に負けてピーピー泣かないでよ?」

「泣くかよ。さて姉妹喧嘩の方も始めさせないか?」

 

その言葉を皮切りに刀華と冬華は元の姿に戻る。お互いの姿が月の光に照らされる。雪羽と桜花は同時に刀を式に渡す。

 

「・・・冬華。あなたが歪んでしまったのは私のせいです。だけどその歪みを私が治してあげます!」

「フフッおかしな事を言うねお姉ちゃん。私の歪みはお姉ちゃんを殺さないと永遠に治らないよ?」

「・・・さてこっちも始めるか?」

「そうね。姉弟喧嘩と姉妹喧嘩どっちが勝つか・・・。やってみようじゃない!」

 

4人が一斉に相手の方に向かう。刀華と冬華はスペルカード無しの真剣勝負。雪羽と桜花はスペルカード有りの勝負。ほぼ同時に雪羽と桜花は蹴りを入れる。この一撃は両方の足に当たった。両方の威力は対等。このままぶつかり合うだけではただの消耗戦になる。そうなると圧倒的に桜花の方が有利だ。桜花の能力は不明だが体力では桜花のが勝る。だがスピードでは雪羽のが有利だ。そのまま雪羽は桜花の膝を蹴る。桜花の足が元の位置に戻る。その隙に左足で桜花の腹を蹴ろうとする。だがその一撃は右手に遮られた。離そうとする雪羽。が離れずそれどころか桜花の方に引き寄せられていく。右足で後ろに還る。あと少しで桜花の一撃が入るという所で雪羽の足は桜花の手から離れた。離れながら弾を放つ雪羽。それをグレイズしながら近づく桜花。両方にダメージは今の所無い。その状態に業を煮やした雪羽はスペルカードを使った。

 

掴符『キャッチングスター』

 

突っ込んできた桜花を片手で掴む。そして横に一回転しそこから地面に頭から叩きつけた。一応桜花は妖怪だから耐えれたが人間相手にやったら即死レベルの一撃だ。気絶してなくともかなりのダメージは与えられただろう。その証拠に桜花は立ち上がるとフラついた。チャンスとばかりに攻め立てる。何発かは拳が入れられた。だがその後の一撃は空を描いた。桜花が後ろに回る。そしてスペルカードを使った。

 

写符『キャッチングスター』

 

さっきのスペルカードを真似された。しかも前のめりになってからのこの一撃だ。雪羽は気絶の一歩手前までいった。意識を手放しかけた瞬間踏みとどまる。そして紫との戦闘では使わなかった真の隠し玉を使う。

 

終符『クライングエネミー』

 

桜花をスキマの中に引きずり込む。そしてその中で桜花を蹴りまくった後スキマを空に開き地面に投げる。そしてその下にスキマを開き自分のいる場所に繋げる。そして下のスキマを閉じ地面に降りた後自分の目の前に落ちてきた桜花に蹴りを入れ吹き飛ばす。桜花は為すすべなく木へと吹き飛ぶ。そして木に直撃した後地面へとそのまま落ちていった。

 

「はあ・・・少しやり過ぎたな。悪い桜花姉。」

 

雪羽はポケットから煙草を出し火を点ける。そしてそのまま刀華と冬華の姉妹喧嘩を見る。異変中に起こった喧嘩。果たしてこの結末はどうなるのか。




はいというわけで第40話どうでしたか?後今回から登場したスペルカードの解説も入れますよー。
「最後のスペル適当感凄すぎだろ。」
ええ。私も流石に黒歴史レベルの名前にしてしまった事を後悔しています・・・。
「クライングエネミーって・・・。書いてて恥ずかしくなかったのかよ。」
めちゃくちゃ恥ずかしかったです。さて解説の方行きますか。
掴符『キャッチングスター』
相手の掴める箇所を掴み回転して勢いをつけた後頭から地面に叩きつける荒業。叩きつけた相手に星を見せるという意味でこの名前が名付けられた。
終符『クライングエネミー』
雪羽のラストスペル。格闘戦か弾幕ごっこかにより仕様が変わる。格闘戦の場合スキマに引きずり込みその中で蹴りまくった後上空にスキマを開き地面に投げた後下にスキマを開き自分の所に繋げ下のスキマを閉じ自分の目の前に落ちてきた敵を蹴るスペルカード。敵が泣き出すという意味で名付けられた。
まあこんな所ですかね。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってくれ)
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