東方境壊伝 【完結】   作:翠月茉弥

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夏休みが終わりますね。皆様は宿題は終わりましたか?私はギリギリ終わりました。というわけで翠月茉弥です。今回は少しの日常と戦闘回です。地霊殿にいる時点で日常じゃないですけどね(笑)では本編の方をどうぞ~


第51話 願望~裏の覚醒~

地霊殿に滞在し始めて4日が経った。未だに雪羽は神奈子が力を与えた烏を見つけられていなく途方に暮れていた。結局この日も尻尾すら掴む事が出来ずにトボトボと地霊殿に帰ってきた。お燐も外に出ていた様で帰ってくるなりお燐は自分の部屋へと行ってしまった。少し心配に雪羽はなったが夕食の時は普通そうだった為、気にしない様にした。夕食が終わり全員が思い思いの事をしようと部屋に戻る時雪羽はお燐に呼び止められた。

 

「ん?どうしたんだお燐?」

「少し話があるの。5分後にここに来て。」

「分かった。」

 

話しているお燐の顔は真剣その物だった。帰ってくるなりすぐに部屋に戻って行った理由に関わるのかも知れない。雪羽はきっちり5分後に食堂に来ると写真立てを持ってお燐が座っていた。その反対側に雪羽は座る。お燐は写真立てを雪羽の方に向けると雪羽に向かって話し始めた。

 

「この写真に写ってる人わかる?」

「えーと・・・お燐にさとりにこいしと誰だ・・・?」

「この子はお空。あたいと同じさとり様のペットで雪羽が探している人。」

「・・・どうやらここに来た目的を知ってる様だ。じゃあ聞く。その子はどこにいる?」

「あたいの頼みを聞いてくれるなら教えてあげる。」

「内容によるな。」

「お願い・・・!お空を助けてあげて!」

「・・・。」

「雪羽は何でも屋なんでしょ!?」

「・・・そうだ。分かった。受けてやるよ。ついでに代金は頂かないぜ。」

「ありがとう。じゃあ案内するね。」

 

お燐は立ち上がるとすぐにドアの方に歩き始めた。流石元が猫だけある。かなり歩くのは早い。雪羽も追いついてはいるが下手すれば引き離されるレベルだ。歩いて30秒で外に出てきた。お空とやらがいる場所まで歩こうとすると外の世界のピエロみたいな見た目をした女性か男性か分からない人物が現れた。

 

「どうもこんばんは。ワタシはジェスターと申します。」

「ストレートな名前だな。で?何用なんだ?」

「何用と言っても大した事ではございません。ただアナタの隣にいる猫を攫いに来ただけです。」

「ッ!?」

「クソッ!お燐逃げろ!案内は終わってからか明日でいい!」

 

ジェスターが出すボールを刀になった刀華で斬りながらお燐を逃がす。気付くとお燐は既に何処かへ消えていた。白塗りの顔を少し怒りで歪めながら2本の剣を使って雪羽をトリッキーに追い詰めていた。

 

「猫には逃げられましたカ・・・まあいいです。アナタを殺して追いかけるだけデス!」

「やっと本性を表したか・・・!このまま正体を明かしてもらおうかね!」

「おっとそうはいきマセン。」

 

持っていた2本の剣に火を纏わせ雪羽に襲いかかる。なんとか防げているがそろそろ凌ぎきれなくなってきた。段々壁に雪羽は追い詰められていった。雪羽は両手両足をボールで壁に貼り付けられた。動こうと暴れる雪羽。ジェスターはニヤニヤと笑いながら雪羽の腹に燃えている剣を突き刺す。雪羽の口から苦痛の声が漏れる。

 

「サテ・・・コレで邪魔者はいなくなりまシタ。後はあの猫を追いかけて攫うだけデス。」

「待てよ・・・。」

「オヤ。まだ生きていたんデスカ?さっさとくたばってクダサイ。」

 

ジェスターは雪羽の胸から腹にかけて斬った。この一撃で意識が無くなり目の前が暗闇に包まれた。最後に聞こえたのはジェスターの笑い声と信じられない言葉だった。

 

「ワタシの邪魔をしましたし彼の大切な人も殺しておきマショウ。」

 

完全に意識が途絶える。目の前は暗闇。茉弥戦の時みたいに助けは期待できない。だが代わりに狂気の声とも梨花の声とも違う声が聞こえてきた。

 

「君は何を求めるのかい?」

「・・・。」

「そうかいそうかい。君は・・・を求めてるのかい。分かった。ならばあげよう。」

「は?何を言って・・・。」

 

謎の声はすぐに消えた。だが消えると同時に徐々に意識が戻ってきた。意識が完全に戻った。まだ前にはジェスターがいる。ボールをどかそうとすると近くにあった物がジェスターの方に吹き飛んだ。

 

「痛ッ!まだ生きていたんデスカ。って手に持っている物は何デスカ!?」

 

雪羽が刀華の代わりに持っていた物は白い大剣。一応これは刀華だ。今雪羽からはかなりの量の妖力が溢れ出している。それが刀華の体にも流れ込み姿を変えた。雪羽からも紫色のオーラが出ており目は金色に光っていた。

 

「な・・・何故ボールを壊せたのデスカ!?」

「もっと力を・・・早苗を守れるだけの力を・・・!その為なら悪魔だろうが妖怪だろうが構わない・・・!使える物は何でも使う・・・!」

「なっ・・・どういう事!?」

 

雪羽は大剣をジェスターの方に振ると衝撃波が飛びジェスターを吹き飛ばした。すぐに距離を詰め大剣をジェスターに振り下ろす。そして首を掴み地面に左右に体を叩きつける。もう1回大剣をジェスターに振り下ろそうとしたその時、大剣が刀に戻った。ジェスターの首を持っていた手が離れる。そして雪羽は地面に座り込むと笑い始めた。

 

「ハハッなんだよこれただ単に疲れるだけじゃねえか。」

 

刀華を元の姿に戻し座らせる。かなり刀華も消耗している様だ。雪羽の膨大な妖力が体に流れ込んだのだから仕方無いだろう。・・・これが精神でも使えれば姉さんを止められるかも知れない。雪羽は空を見ながら右手を空にあげ握りしめた。天井にあった壊れかけの提灯が砕け散る。雪羽は刀華をおんぶすると地霊殿へと歩いて行った。




はいというわけで第51話どうでしたか?
「なあ覚醒のあれってDMC4のあれじゃね?」
あれですか。一応私の中での雪羽のイメージはネロを金髪と紫目にしただけですよ?
「ダンテでもいいんじゃないですか?」
なんで刀華がDMC知ってんのかな?でも正直ダンテは雪羽に合わない気がするな~。あんな余裕たっぷりな態度取らしてないし。
「刺激があるからこそ人生は楽しい。そうだろ?何て言ってる余裕無いしな~。」
でしょ?私この台詞かっこいいから好きなんですけどね。さて私の趣味の話は放っておいて次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってくれ)
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