東方境壊伝 【完結】   作:翠月茉弥

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台風が来ましたね皆様は大丈夫でしたか?私は大丈夫でした。というわけで翠月茉弥です。今回は本当に最悪の事態が起こります。では本編の方をどうぞ~


第57話 最悪の事態

魔理沙を倒した雪羽は近くの瓦礫に頭を抑えながら座っていた。こうしている間にも霊夢達は奥までどんどん進んでいる。本当なら今頃霊夢の前に立ち塞がっている筈なのだが体が思うように動かない。どうやら時間が無くなってきた様だ。雪羽は無理矢理立ち上がると一旦キスメの方に行った。

 

「雪羽?どうしたの?」

「なあキスメ。出来る事なら旧都にいる人達を地上に避難させてくれないか?」

「やってみるけど・・・本当にどうしたの?」

「いや。気にすんな。」

 

そう言って雪羽は地霊殿の方に飛んでいった。だが姿勢が安定しない。途中何度も壁にぶつかったがなんとか地霊殿に着いた。雪羽が着いた時には遅かった様で丁度異変が終わった所だった。雪羽はふらつきながら霊夢を引き止めた。だが雪羽の口から出たのは目的とは全然違う言葉だった。

 

「頼む霊夢・・・!今ここにいる全員を避難させてくれ!」

「はあ?何言ってるのあんた?」

「・・・!霊夢さん。雪羽さんの言う通りにしましょう!理由は後で説明します!」

 

強引にさとりは霊夢を連れていき住民の避難に行った。・・・助かったさとり。後は俺がどうにかするだけだな。

 

「刀華・・・。俺から早く逃げろ。」

「え?なんでですか?」

「いいから早く逃げろ!」

「・・・はい。」

 

刀華は地底の出口の方まで飛んでいく。雪羽はそれを見送ると、心の中で早苗に謝った。悪い早苗。今回ばかりは帰って来れねえや。母さんや姉さんと絆そして諏訪子様と神奈子様によろしくな。完全に意識がブラックアウトする前に雪羽の目からは涙が流れていた。一方その頃地上では地底の住民全員が博麗神社に集まっていた。霊夢は頭を掻くとさとりの方を向き少し怒りが篭った声で話し始めた。

 

「で?なんで私らが地底の住民を避難させなきゃいけなかった訳?」

「それは・・・雪羽さんに原因があるんです。」

「雪羽に?どういう事よ?」

「彼の心は3つあるんです。1つは彼自身の心。もう1つは彼の狂気の心。そして最後の1つがこの原因なんです。」

 

最後の1つという言葉に疑問を持った魔理沙がさとりに聞いた。

 

「最後の1つが原因?どういう意味なんだ?」

「彼の体には何故か彼のお姉さんの心が入っていたんです。そしてそのお姉さんは雪羽さんの体を乗っ取り何かを為そうとしている。私達に害のある何かを。」

 

全員が驚きで声を出せないでいた。あの雪羽の体に危険因子が入っていた事など誰もが想像出来なかっただろう。だがどう思ってもこれは変わりようの無い事実。受け入れなければ雪羽をいや、梨花を止める事は出来ない。するといきなりスキマが開いた。全員が身構える。だが出てきたのは想像してたのとは違う人物だった。

 

「その話本当なの?」

「嘘だったら叩っ斬るわよ?」

 

紫と桜花がスキマから出てきた。桜花の方は冬華を刀にして肩に担いでいた。いつの間に聞いてたのよこの似たもの親子。だが戦力としてはかなり助かるレベルの二人だ。さとりが頷くと、紫と桜花は座った。

 

「本当って事は雪羽はまだ地底にいるの?」

「その筈ですが能力でこちらに来る可能性も―」

「な~んだここにいたんだ。いいねえこの能力。簡単に遠くまで移動出来るんだもん。」

 

雪羽の体を乗っ取った梨花がニヤリと笑う。そして一瞬でさとりまでの距離を詰めるとさとりの腹を素手で貫いた。苦痛でさとりの顔が歪む。お燐とお空が叫びながら梨花の方に向かうが一蹴りで神社の敷地外まで吹き飛ばされた。全員が身構える。霊夢は毒突くと大声でこう言った。

 

「異変解決してすぐ異変なんてついてないわね!」

 

狂った笑みを浮かべながら向かってくる梨花。幻想郷は全てを受け入れる。例えそれが考えたくもない最悪の結末だったとしても。




はいというわけで第57話どうでしたか?今回は雪羽はお休みです。
「大丈夫でしょうか。」
さあね。けど一筋縄ではいかない相手という事は分かるでしょ?
「はい。・・・雪羽さんが死にません様に。」
・・・願い事か。効果があるといいけどね。では次回も良ければ見ていってくださいね
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