神社の庭の一部がさとりの腹部から流れる血で染まっていた。やった犯人は言うまでもない。雪羽いや梨花だ。梨花に突っ込んでいく幻想郷の英雄達。だが梨花はそれを避け勇義の前まで行くと一撃で跪かせた。そして勇義の角を掴みこう言う。
「自慢の角が折られたくなかったら大人しくしてて。」
「ちっ・・・悪魔なのかいあんた。」
勇義はさっきまで握りしめていた手を下ろした。流石の勇義でも鬼の誇りを失うのは耐えられないらしい。梨花はニッと笑うと勇義を放置し霊夢の方に飛んでいこうとしたその時、階段の前から声がした。
「お姉・・・ちゃん・・・?」
「春香・・・。悪いけど邪魔はしないで。あなたの命の保証なんてできないから。」
春香は梨花の方をキッと睨みつけるとさとりの方まで歩いていった。春香の右手が水色に輝く。さとりの腹にあった傷がどんどん治っていく。治し終えた後春香は右手を赤色に輝かせた。そして能力を使おうとする。が能力は使えなかった。いや正確には使えるわけがなかった。今の梨花の体は雪羽の体だ。即ち梨花の体を壊すという事は雪羽の体を壊すのと同じなのだ。春香は梨花に手を向けたまま動かなくなる。梨花がため息をついた。
「どうしたの?私に何をしようとしてたのかな~?答えによっては殺すよ?」
「うるさい!喋るな!」
「春香!落ち着け!」
最後の一線を超えかけていた春香を魔理沙が落ち着かせる。春香は落ち着いたらしく右手を下げ能力を消す。梨花はそれを見てニヤッと笑いながら春香の方に近づく。魔理沙がミニ八卦炉を構える。梨花は春香の肩を掴むと肩の骨をへし折った。これまで骨折した事が無かった春香は体験した事の無い痛みに声を出せずうずくまる。口からは嗚咽が漏れ目からは涙が出ていた。桜花が刀を構える。その桜花の肩を紫はトンと叩くと桜花にこう耳打ちした。
「あの子に隙を作ってくれない?どうにかして雪羽の体からあの子を引き剥がす。」
「分かった。雪羽が大丈夫ならいいわ。」
刀華も刀を構え梨花にジリジリと距離を詰めていく。そして梨花と刀華が同じ直線上に重なった時梨花の方に走りながら突きの構えを取る。すると梨花は刀華の突きを受け止めると刀の刃を折り刀華に投げた。刀華はそれを紙一重で避けると梨花の顎に掌底を入れた。梨花はそれを躱し掌底を顎に入れ返す。刀華は気絶しそうになりふらつくが桜花に助けられた。桜花は手に持っている刀を梨花に向け振る。梨花は驚き間一髪でそれを避ける。すると雪羽の体の胸にスキマが開いた。紫がそこから梨花を引きずり出す。雪羽の体は何も抵抗せず地面に倒れた。魔理沙が雪羽に近づき体を揺する。すると雪羽の目が覚めた。
「・・・ん。どうした魔理沙。終わったのか?」
「いやまだだ。だけどお前の力を借りたくてな。」
「なるほど。そう言えば魔理沙にとりには会ったか?」
「ああ。それでこれを預かってきたぜ。」
魔理沙は雪羽にかなり大振りの2つバレルが付いており薔薇の彫刻が彫ってあるリボルバーを渡した。
「上出来だ。これの名前はブルーローズだな。」
雪羽は引きずり出された梨花にブルーローズを向ける。そしてニッと笑うとブルーローズを撃った。
はいというわけで第58話どうでしたか?今回はDMC4の武器の一つブルーローズが登場しました。まあDMC4から武器を出すのはこれで最後ですけどね。
「それがいいな。出してばかりはいけないしな。」
流石に武器をDMC4に頼りっぱなしなのもダメですしね。
「そう言えば梨花さんが雪羽さんの体を乗っ取ったのが1話だけって少なくないですか?」
確かに少ないね。まあそれは次回のお楽しみって事で。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってくれ)