第63話 満月病
地霊異変から一週間後人里では流行り病が流行していた。病の名前は満月病。これに罹った者は体の至る所に満月の形をした斑点が現れ細胞を破壊され死に至る。しかもこの病は人間しか罹らない。今はなんとか春香の能力で死者は出ていないが一番患者の近くにいるのだ、春香に感染するのも時間の問題だろう。ため息をついて春香は椅子の背もたれにもたれかかった。時刻は12時。そろそろお昼時だ。そろそろ慧音さんがお昼ご飯持ってくるかなー?椅子を前後ろと交互に動かしていた春香の前に予想外の人物が歩いてきた。
「お兄ちゃん?なんでここにいるの?」
「いちゃ悪いか?昼ご飯作ってきてやったんだよ。」
雪羽は春香の前にある机にお盆を置いた。そのお盆の上にはおにぎりが3つ置いてある皿とお茶があった。
「お兄ちゃんのおにぎり食べるの久し振りだな〜。」
「そうだな。前に作ってやったのは中学校の受験の時か?」
「そうだったっけ?そういえばお兄ちゃんって受験勉強してたの?」
「少しだけな。と言ってもちゃんと全部の範囲何百回も復習したぞ?」
さらっと物凄い事を言ったがあの胡散臭いが異常に頭がいい紫の息子なのだ。頭のスペックは母親に似て高いのだろう。そういえば春香ってよく食べる割になんで体重軽いんだ?
「・・・なんでお前ってよく食べる癖に軽いんだ?」
「え?いきなり何言ってんの?壊すよ?」
「すまん。いやーお前が受験勉強してる時にお腹空いたー!ってよく言ってたから。」
雪羽は懐かしそうに笑った。春香は今日何度目か分からないため息をつくと置いてあるお茶を飲んだ。―その時だった。春香はお茶を落とし地面に倒れた。急いで駆け寄る雪羽。春香の首筋には満月の様な丸い斑点が出てきていた。急いでスキマを開く雪羽。行き先は勿論永遠亭だ。永遠亭の中に入るなり鈴仙を無視して永琳の所まで走った。
「・・・どうかしたんでしょうか?」
走る雪羽を見送って鈴仙は首をかしげた。走って30秒で永琳の所に着くと傍にあったベッドに春香を寝かすと永琳にこう言った。
「永琳・・・。春香が満月病に罹った。治す方法はあるのか?」
「今の所は無いわね。とりあえず家で預かるから待ってて。」
糸の切れた人形の様に地面に崩れ落ちる雪羽。地面には涙で染みが出来ていた。すると雪羽の足元にスキマが開いた。動かずそのまま落ちていく雪羽。永琳は立ち上がると春香の方を見てこう言った。
「まさか二度もこの子の命の危機に立ち会う事になるとはね。」
はいというわけで第63話どうでしたか?昔話と言うほど昔話でもありませんでしたね。
「なんであいつ軽いんだ?」
まだ気にしてたの?春香の命の方を気にしてると思ったんだけど。
「でも満月病でしたっけ?なんで人間しか罹らないんですか?」
さあ?そこら辺は後々明らかになっていくんですよ。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってくれ)