玲に刺された雪羽が寝ている場所はただただ暗闇が広がる場所。その先には二人の影があった。片方は雪羽によく似た見た目をしていたが目の色は赤色だった。もう片方は雪羽には似ていなかったがベルフェゴールにどこか似ていた。ベルフェゴール似の男が手に電撃を纏う。そしてすぐに消した。
「何やってんだ?」
「ん?ただの癖さ。僕は能力を少しだけ使ってすぐに消すのが癖でね。」
「よく分からねえ癖だな。」
「ハハッ妹にもよく言われたよ。」
そう言って青年は腕を組んだ。雪羽似の青年は呆れた様にため息をつくと何処にあるか分からない椅子に座った。するとやっと雪羽が起きたらしく立ち上がった。そして二人に気づくとどうやら一人は面識があるらしいが片方は分かっていない様子だった。
「なんでお前がいるんだよ?なあ狂気の俺。」
「気づいてねえのか?ここはお前の精神世界だぜ?」
「じゃ・・・じゃあその隣にいる人は誰だ・・・?」
「ここでははじめまして。僕はアスモデウス。ベルフェゴールの兄だ。」
ベルフェゴールの兄。確かもうベルちゃんの兄さんは亡くなっていた筈だ。だが何故俺の精神世界の中に・・・?考えれば考える程訳が分からなくなってくる。ってあれ?アスモデウスさんの声どこかで聞き覚えが・・・?
「妹と戦ってる時に力をあげたのは僕だよ。」
「あっ。やっぱりそうだったんですか。」
えっ。という事は俺妖怪でありながら悪魔の力使ってたの?まあそんな事はどうでもいいか。疑問しか無かったが考えたらややこしくなるため諦める。
「君は幼馴染みをどうやって止めるつもりだい?」
「え?そりゃあ実力行使で。」
「・・・言ってしまったら酷だけど今の君ではあの子には勝てない。」
「だからここに俺等がいるんだろ?」
無言でアスモデウスは頷く。座っていた椅子にグデーっと寄りかかる狂気。状況が理解出来ない雪羽はどこから出したか分からない煙草を吸っていた。
「という訳で僕と君の狂気君の力を合わせる事にしたんだ。」
「力を合わせる?」
「そう。俗に言うデビルトリガーって奴さ。」
「いやそれ俺悪魔になってますよね。」
すると雪羽に蒼い雷が落ちた。理性が無くなったかの様に叫ぶ雪羽。すると雪羽の姿は雷を纏った蒼い魔人となっていた。アスモデウスと狂気は成功だと言わんばかりの笑みを浮かべた。
「これなら刀華の姿を変えずにお前はパワーアップ出来る。」
「殆どバージルみてえな物じゃねえか。」
光の差す方へと歩く雪羽。後ろを見ながらニッと笑うと小さな声でこう言った。
「I need more power・・・なんてな。」
はいというわけで第65話どうでしたか?今回は雪羽が鬼いちゃんになりました(笑)
「誰が鬼いちゃんだ。しかも俺鬼いちゃんだったら絆にリベリオンで斬られるじゃねえかよ。」
力を求める雪羽と誇り高き魂を受け継ごうとする絆・・・胸アツですね。
「その魂が叫んでるあんたを止めろってな!って絆君が言うんですね。」
それで雪羽が悪いが俺の魂はこう言っている―もっと力を!って言うんだね。
「事実今回英語で言ったじゃねえか。」
はいはい。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってくれ)