東方境壊伝 【完結】   作:翠月茉弥

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最近ますます冷え込んできましたね。 皆様は体調にお変わり無いですか?私は大丈夫です。というわけで翠月茉弥です。今回は異変の首謀者なのにあまり出番の無い玲目線での話となります。では本編の方をどうぞ〜


第69話 制約の裏をかく九尾

幻想郷のかなりの面積に広がる迷いの竹林。この場所の一角に永遠亭とはまた違った趣向の屋敷があった。ここは持ち主が亡くなってしまい、住む者が居らず廃墟としてしばらくの間放置されていた場所だ。だがここ一年の間に綺麗に掃除され新たな住民ができた。それが彼女。弄月 玲だ。彼女は八雲 藍の姪ながら15年間外の世界で九尾である事を伏せながら生きてきた。そんな彼女は異変の首謀者として博麗の巫女や白黒の魔法使いそしてかつての幼なじみに狙われている。確かに彼女は満月病を流行らせた。だがここまで広がったのは人間の里の人々が春香に頼りきりだった事が原因だ。玲は溜め息をつくと占姫の方を向くとこう言った。

 

「占姫。貴女は失いたくない物はあるかしら?」

「失いたくない物ですか?そうですね・・・。」

「フフッ。無いならいいわ。ごめんなさいね。」

 

妖しい笑顔を浮かべながら机の上に置いてある本に手を伸ばす。そして何かを思い出したような顔をすると再度占姫の方を向きこう言った。

 

「そういえば占姫。貴女こういう話を知っているかしら?」

「なんでしょう?」

「とあるバーでバーテンダーの男が客の男にとある勝負を持ちかけた。五杯のビールグラスと一杯のショットグラスどっちが早く飲みきれるか勝負しようと。ルールは相手のグラスに一切触ってはいけないというだけ。更にバーテンダーは男に一つだけ頼んだ。ハンデとして先に自分に一杯飲ませてくれないかと。男は勝負に勝てると確信していた為迷いなくOKをした。そしてバーテンダーがハンデの一杯を飲むと男のショットグラスの上に飲み終えたグラスを逆さまに置いた。ルール上男はバーテンダーの置いたグラスに触れないので何も出来なくなってしまった。という話よ。」

「その話に何かあるのでしょうか?」

「この世界の勝負のルールに縛られているならば私達はそのルールを利用すればいい。さっきの話のバーテンダーみたいにね。」

 

話を理解した占姫は感心した顔をしながら頷いた。玲は穏やかな表情を浮かべながら本を読んでいる。すると突如屋敷のドアが開く音がした。雪羽達だろうか。占姫は正義のアルカナから出した剣を構える。玲達の目の前に現れたのは下級妖怪。だが占姫は妖怪のスピードに追いつけていなかった。それは妖怪の基となった動物に原因があった。基となった動物は犬。危険を察知し回避するのは得意技だ。すると玲は右手を妖怪の前に出すとスペルカードを使った。

 

光符「月零閃華(げつれいせんか)

 

玲の指の先から五本の赤いレーザーが放たれる。その中の一本が妖怪の頭に当たると被弾した箇所に穴が空き、血を流しながら倒れた。殺傷力のあるスペルカード。これが玲が言っていたルールを利用するという事なのだろうか。玲は再び妖しい笑みを浮かべると小声でこう言った。

 

「早く来なさい雪羽。貴方がどこまで私に抵抗出来るか見ものね。」




はいというわけで第69話どうでしたか?
「ルールの裏をかく、か。」
「少し危ないですね・・・。」
確かに殺傷力のあるスペルカードなんて御法度でしょ?
「確かにな。魔理沙のマスタースパークも威力はかなり高いが人を殺すまでの威力は無い。」
弾幕を混ぜるた格闘戦でも殺傷力のあるスペルはあまり無いでしょ?・・・ってキャッチングスターは下手したら人死ぬね。
「ああ〜。確かに死んじゃいますね。」
「気にすんな。」
いや!気にしなよ!?かなり大問題だよそれ!
「あ〜うるさい。いいからさっさと締めろ。」
はいはい。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていってくれ)
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