刀華達が走り回って雪羽を探している時に紅魔館ではいつもと変わらない日常を過ごしていた。ティータイムにはまだ早いがレミリアに紅茶を入れる咲夜。その紅茶の色は少し緑色に近かった。
「お嬢様。お紅茶が出来上がりました。」
「あら?まだティータイムには早くないかしら?」
その言葉を無視しそのままレミリアの前に紅茶を置く咲夜。レミリアはその紅茶を見るなり少し顔をしかめたがすぐ砂糖を入れる。すると絆と葉が部屋に入ってきた。
「あのー・・・申し上げにくいのですがお嬢様。お砂糖を入れすぎですよ?」
「・・・あら本当だわ。咲夜が相変わらず変わった紅茶を入れるから感覚が狂ったのかもね。」
「何やってるんですか咲夜さん。」
葉が呆れたように下を向く。すると部屋のドアが思い切り開いた。
「すいません!雪羽さん来てませんか!?」
「早苗じゃない。雪羽は来てないけどどうしたの?」
「あのー実は。」
少女説明中・・・
「ふーん。何やら面白そうじゃないの。」
「遊びじゃないんですよ!?」
「分かってるわ。咲夜。パチェと美鈴とフランと咲希を呼んできて。」
「分かりました。」
咲夜が全員を呼んでくる。レミリアは机の上で腕を組むと全員にこう言った。
「私とフランは人里の方、パチェと美鈴は無縁塚付近、絆と葉は魔法の森、咲夜と咲希は妖怪の山の方を探して。」
「分かりました。」
「ねえねえお姉様。今から何をするの?」
レミリアは微笑むとフランの頭を撫で答える。
「今から雪羽とかくれんぼをするの。」
「本当!?」
フランの顔が一気に明るくなる。流石レミリアさん。ここまで人を纏め上げる事が出来るのは流石としか言い様が無いですね。感嘆する早苗。レミリアはフランの手を引くとそのまま人間の里へと日傘を持ちながら歩いていった。魔法の森へと到着した絆と葉。とりあえず葉は周囲の植物に雪羽を見ていないか聞く。ゆかりんの絆を使えばお兄ちゃんの所に繋がるはず・・・!絆の服装が紫の物に変わる。そして雪羽の所にスキマを繋げようと集中する。だがスキマは開かなかった。
「なんで!?」
「雪羽さんの所に繋がらないとなるとやっぱりどうしようも無いんじゃないんですか?」
「無理と分かっても探しましょう!じゃないとお兄ちゃんは多分・・・。」
何かを感じたのか少し声のトーンを下げ俯く絆。最悪の結末を想像してしまったのだろう。場所は変わって無縁塚付近。美鈴が障害物をどかし、パチュリーが魔法で察知するというなかなかいいコンビだった。
「どうですか?パチュリー様。」
「駄目ね。この辺りには多分いないわ。」
「そうですか・・・。」
少し疲れた様子で座る美鈴。流石にこれ以上重労働させられると門番の仕事中に本当に寝てしまいますよ。いつも寝ているだろうがというツッコミは置いておき人里。レミリアとフランは周囲を見渡していた。・・・やれやれね。あの子あんなに隠れるのが上手かったかしら。楽しそうに色々な場所を探すフラン。まあフランが楽しそうなら良いんだけどね。
「お姉様。雪羽がもし見つからなかったらどうするの?」
「その時はもう一回探すわよ。見つかるまで何回もね。」
「見つからなかったら何回も雪羽と遊べるの!?」
「まあ・・・そうね。」
予想外の言葉に軽く戸惑うレミリア。だがフランの無邪気な笑顔を見てしまい少し肩をすくめ搜索を再開した。だがレミリアは気づいていなかったこの中に正解があったなど。
はいというわけで第80話どうでしたか?
「あの中に正解があったなんて流石私ね。」
おや。お嬢様なんでここに?
「あんたが呼んだんでしょ?」
失礼しました。で、お嬢様能力は勿論使っておりませんよね?
「当然じゃない。見てしまったら面白くないわ。」
流石吸血鬼。他人の命までも遊びに使いますか。
「遊びじゃないわ。一応真剣に探してるのだから。」
分かりましたよ。では次回も良ければ見ていってくださいね(見ていきなさい)