腹斬ってわびます(血ドバー
なお、修正しました
12月24日、クリスマスイブ――
普段は、人気のない日向美商店街も、この時ばかりはにわかに活気づく。
商店街内の玩具屋には、何人かの親子連れも見られ、そして――またそれがこの商店街の寂れぶりが一段と際立たせていた。
その現状を、どうにかしようとする四人の少女が、同じ商店街にある服屋――いずみ洋裁店に集まっていた。
「……こんなもんかなー」
クリスマスパーティの料理をこしらえながらイブが言う。
すでにケーキは昨日のうちに完成しており、その出来は、本職が喫茶店の咲子ですら、その完成度には舌を巻くほどだ。そして、それは、料理でも同じだった。
「イブちゃんの調理、とってもとっても参考になります……!」
「褒めても料理しか出ないし♪」
「私たちはその料理だけでいいよっ!」
「そーめう!」
すぐ横の、豪華絢爛な料理が並んでいるテーブルのそばに座りながら、まり花とめうが口をそろえて言う。
「あんたらねぇ……」
それを聞いて、イブはやれやれと首を振った。
「……そういえば、しぶぶ来てないめう?」
紫吹は、いずみ洋裁店の前で、立ち往生していた。
ギターがまだ仕上がっていないため、とても彼女たちの前に出られる気がしなかったからだ。
「どうしたもんかねえ……」
まだ、指定された時刻には少しだけ余裕があったが、とても今、少ししかない時間でギターが何とかなるとはとても思えない。
ならば、この際、いっそのことギターを置いてきて、バンドに入るかどうかだけ決めてしまうというのも考えたが、それはできない理由があり、もうギターを持ってきてしまった紫吹に、ギターを置くところなどあるわけもなく、ほぼ演奏するのは確定的であった。
しかし、いつまでもここで立ち往生するわけにもいかず、紫吹は一念発起して、いずみ洋裁店のインターホンを鳴らした。
ピンポン、という軽快なベルの音に、店内の四人は反応した。
「あ、来たみたいだし」
イブが調理の手を止め、玄関へ紫吹を迎えに行く。
「いっらっしゃーい」
「あ、どうも」
「そこじゃ寒いから、早く中に入った入った」
「わかった」
イブは、紫吹を、今まさにパーティの用意をしている、居間に案内した。
「へええ……これはすごいな、だれが作ったんだ?」
紫吹が、テーブルの上に立ち並んだ料理を見て言う。咲子かと思ったが、咲子は既に座っていて、未だに料理は完成していないものがあるのが、ぽっかりと空いたスペースが物語っており、咲子がつくったものではないのがわかった。
「イブだし」
イブが自慢げに言う。
「うっそぉ!?……じ、じゃあ、このケーキは?」
「それもイブだし」
今度も自慢げに言う。
その見事なつくりから、このケーキばかりは買ってきたか――それとも咲子が作ったものか、と想像した紫吹だが、すべてイブが作ったということに驚愕した。
「――それじゃ、役者はそろったことだし、料理ももうすぐできるからパーティ、始めるしっ!」
「「「おーっ!」」」
「お、おー」
かくして、クリスマスパーティが始まった。
パーティの場所間違えるとはこのビス子一生の不覚……
……なんだか探したらまだまだ相違点見つかる気がしてきたぞおい……
あ、メンバーの加入時期は若干早かったりするのは仕様です。