凛として咲かせ、大輪の花   作:ビス子

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ラジオパートに地の文はありません。また、原作では、ラジオになるとメンバーがはっちゃける気がするので、この作品内ではラジオパートはいつもよりかなりはっちゃけます。


十九曲目  第二回ラジオ放送

「なあ、提案なんだけどさ」

記念すべき第二回のラジオを撮ろうと、イブが機材を用意しているとき、紫吹が言う。

録音場所はシャノワールだが、店先にはCLOSEの札がかかっており、客が来ることはない。

「ん?なに?」

「前のラジオ、つべにアップしたんだろ?」

「うん」

「つべだけじゃなくて、ニコ生とかにも上げるといいんじゃないかな、ほら、なんかライブ感でるじゃん、うかつなこと言えないけど」

「ニコ生かー……うん!それ採用だしっ!」

そういうとイブはすぐ近くにあったノートパソコンを開き、フェイスブックに書き込みをする。

 

「……多分、今から書きこんでも、生放送までには人が集まらないだろうから、後日に回して先につべに投稿することにしといたし」

そう言って、イブはすぐに書き込みを終えると、すぐに元の作業に再び取り掛かる。

「おー、イブちゃんナイス……ところで……」

紫吹はすぐ横の三人――めう、まり花、咲子に目をやる。

咲子はいつものメイド服――目のやり場に困るので、すぐに目をそらす――そして、その横で、まり花とめうは咲子が作ったであろうちくパを一心不乱にかきこんでいる。

「……なんで君たち、そんなに落ち着いていられるわけ?」

 

「ふぃふふ、ふぃんふぉーふぃふぇふふぇう?」

訳すると、しぶぶ、きんちょーしてるめう?

「ちょっとなに言ってるかわからない」

「……ぷはっ……ごめんめう」

めうがちくパを完食すると、紫吹に謝った。

「しぶぶ、もっとリラックスした方がいいめう、リラックスしないと満足なパフォーマンスはできないなりよ?」

「悪いな、俺はフルコン直前になると体ガッチガチになるタイプなんだ、回数こなしてるから今はそんなことないだけで」

「紫吹さん、とってもとってもリラックスですよっ!」

横から、咲子の手が伸びてきて、作りたてのちくパを手渡される。

 

「…………」

数分後、紫吹はちくパを恍惚とした表情でほおばっていた。

「しぶぶも結構たんじゅんめう……」

「誰が単純だ、誰が」

「……聞こえてためう?」

「さきちゃんっ!ちくパおかわり!」

「はいはい」

 

「あんたたちねぇ……」

機材のセッティングをしながら、イブはつぶやいた。

咲子、そして紫吹までも、あのスイーツワールドに取り込まれてしまった。

かくいうイブも、どんどんスイーツが食べたい欲求に駆られている。

「くっ……我慢だしっ……イブはうろたえないしッ!」

 

そうこうしているうちに、機材のセッティングは完了し、イブがスイッチを入れて、収録を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

第二回ラジオ

 

「……しゅーろくごー!」

 

「ちょっ!もうカメラ回ってるし!?」

 

「これいじょうはまずいめうっ!?」

 

「とってもとっても危険ですっ!」

 

「え、えーっと、ひ、ひなビタ放送局のお時間です!」

 

「ちょっ、まりか、いきなりそれ言ってもわけわかんないし!」

 

「そ、そうだったよっ!えーっと、突然ですが、私たちのバンドの名前が決まりましたー!ぱちぱちー!名前は、『日向美ビタースイーツ』!改めまして、みなさまこれからもどうぞよろしくお願いしますっ!」

 

「それとそれとっ、なんともう一つ!重大発表があるのですっ!」

 

「……なんとっ!私たちのバンドに三人もの新メンバーが加わったのですっ!」

 

「まずは一人目っ、先日紹介しました、喫茶シャノワールのさきちゃんっ!」

 

「よ、よろしくおねがいしますっ!」

 

「まえのラジオでも言ったけど、あの後シャノワールに通ってさー。うん、あれはホント大変だった。まりかがちくパ食べまくって全く話進まないんだもん」

 

「へへー、反省しておりますっ!イブ様っ」

 

「さきちゃんのギターって、なんか名前あったよね?えーっと……」

 

「セレさん、オベーションセレブリティのセレさんですっ!」

 

「そうそう、そのセレさんでさきちゃんは弾き語りとかしてたんだよね?」

 

「はい、といっても簡単な曲ですけど……」

 

「ううん、それでもすごいよっ!このバンドで楽譜読めるの、さきちゃんだけだし!」

 

「むしろイブ的にはなんでそれで一か月続いたのかが疑問だし」

 

「まあまあ……それで、さきちゃんを勧誘してる時に出会ったのがこの二人、めうめうとし……ホワイトさんなんだよね!」

 

「みんな、初めましてめうっ!めうは芽兎めうめう!」

 

「その自己紹介、絶対わかんない人いるし……」

 

「実は、私たちの近所に、謎の凄腕ドラマーが出没するって噂があって……その正体がこのめうめうなのですっ!」

 

「まあ、ゲームのドラムだったんだけどね……でもこの子、ほんとすごいのよ、もう、この中で一番うまいんじゃってくらいのドラム捌きでさぁ……」

 

「むっきゅん、めう、ドラムは大得意めう!どんな曲でもフルコン余裕めう!」

 

「俺も余裕めう」

 

「そうそう、めうめうと同じくらいホワイトさんも音楽ゲームがうまいんだよっ!」

 

「照れるぜ」

 

「本気で冗談を言ってるめう」

 

「それで、ホワイトさんなんだけど……まだ、私たちも詳しくはよくわからないんです。……あ、もちろん、本名ではないですっ!」

 

「あ、じゃあ自己紹介してもらえばいいし、ホワ……いない!?」

 

「……もっしゃもっしゃ」

 

「あーっ!ちくパ食べてるめう!めうにもちょーだい!」

 

「あっ!めうめうずるい!わたしも!」

 

「「ちくパ!ちくパ!CKP!CKP!」」

 

「EDF!EDF!」

 

「ああもう!フリーダムすぎんでしょあんたら!」

 

「誰が2500機体だ!」

 

「まりか、あんた曲作ってきたんじゃなかったの!?」

 

「CKP!CKP!……はっ!そうだったよっ!ごめんねイブっ!」

 

「……それでは、聞いてください、『恋とキングコング』!」

 

 

 

 

「……おお、さっきまであんなだったから心配だったけどちゃんとした曲だったし……」

 

「じゃあじゃあっ!これを日向美ビタースイーツのファーストソングってことで!……いいですか!」

 

「とってもとってもいいと思います!」

 

「めうも賛成!」

 

「異議なし」

 

「やったね!これで曲ができたよっ!……でも、そうするとライブとかやりたいね……」

 

「あっ、それならシャノワールでやるといいと思います!ここ、音響の設備も結構整ってますし、私も何かサービスしたらお客さんたくさん来てくれるって思うんです!」

 

「わあ!名案だよさきちゃんっ!」

 

「よーし、じゃあ、初ライブ目指して練習だーっ!」

 

「「「「「おーっ!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 




ラジオパートの紫吹がネタセリフしか喋ってなかった。まあ、もともとこういうキャラだしいいや。
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