凛として咲かせ、大輪の花   作:ビス子

23 / 46
体育祭が終わったらすぐに修学旅行ですよ……疲れるなぁ……


二十一曲目  そんな装備で大丈夫か?

そこで問題だ!

このウェブラジオで生じた誤解をどうやって解決するか?

 

3択―― 一つだけ選びなさい

 

答え①ハンサムの紫吹は突如誤解を解くアイデアがひらめく

 

答え②メンバーが名案を出してくれる

 

答え③解けない。現実は非常である。

 

 

答え――③ 答え③答え③

 

 

「悪ノリするんじゃなかった……」

脳内で選択肢を選びながら紫吹がため息交じりに言う。

考えてみれば、自分以外のメンバーは皆女子なのだから、ガールズバンドだと思われて当然なのだ。

しかも、皆、ルックスはかなりいい。これならガールズバンドで行ったほうが人気が出るのではないか、そう感じてきた。

しかし、いまさらそんなことを言っても後の祭りだ。何とかする以外にない。

 

「しぶぶ、女の子にめたもるふぉーするめう?」

彼にとっての事態の重大性が分かっていないらしく、めうがナチュラルに傷口をえぐる。

「しないから、男だから……」

「だから、女装するめうっ!女装男子めう!男の娘めう!萌えキャラめう!」

「芽兎、頭でも打ったか?それが通るのは二次元くら……い……?」

自分の後ろで、イブたちが目を光らせていることに気付いた紫吹は、途中で言葉を止めた。

 

「女装……とってもとっても、いいと思います!」

「えええ!?正気か!?」

「ま、しゃーないし」

「仕方なくないです」

「大丈夫だよ!絶対、大丈夫だよっ!」

「大丈夫じゃないよ!絶対、大丈夫じゃないよっ!?」

じりじりと三人が近寄る。紫吹はそれに合わせて後ずさりするが、やがて壁に到達する。

「ちょっ!?いやああああ!助けてええええ!?」

「……これ、めうが悪いめう……?しぶぶ、なんまいまいだめう……安らかに成仏してほしいめう……」

めうは合掌した。

 

「ふー……やるだけのことはやったし」

「とってもとってもかわいいです!」

「これで紫吹さんもゆるふわガールだよっ!」

数十分後、そこには三人によってフルコーデされた紫吹の姿があった。

「…………」

「なに?このイブの服のセンスが気に入らないわけ?」

「……いや、まんざらでもないね」

紫吹は、鏡に映った自分を見ながら、いくつかポーズをとってみた。

洋裁店の娘なだけあって、イブの服のセンスには光るものがあり、結構それっぽく見えるものに仕上がっていた。

 

「ちょっとまつめう!」

「なんだ、芽兎」

「しぶぶ、ほんとにそれでいいめう!?考え直すめう!」

「もう仕方ないんじゃないかな、諦めた。それに、男だってバレないようにするんだったらこれが一番だろ……」

「よくよくかんがえるめう……顔さえ隠せばなんとかなるんじゃないなり……?」

全員で顔を見合わせる。

 

「……お前、天才かよ……」




どうでもいいけどビーストのLV9鳥埋め終わりました、次はフルコンやね……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。