凛として咲かせ、大輪の花   作:ビス子

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実は、昨日までのくだり、主人公に仮面をつけさせるだけの茶番だったりします。
今回登場する仮面、元ネタがあります、わかる人いるか不安ですがね……
まあ、ネタ元は仮面じゃなくて、キャラクター、というか……なんだろう、アレ。



二十二曲目  例のアレの仮面

「……うん、いい感じだ」

兎月堂にて、奇妙な仮面を顔につけながら紫吹が言う。

顔を隠すという目的ならば、マスクなどの選択肢も考えられたが、話し合った結果、仮面をつけるという選択に至ったのであった。

そこで、兎月堂にあった仮面をかぶったというわけだ。

紫吹がつけている仮面には、特に変わった装飾などはないが、実に前衛的なデザインであり、ピカソのそれを彷彿とさせるようなものだった。

無論、まり花たちには理解しがたいセンスであったが、この仮面を嬉々として渡しためうの父と、紫吹はどうもセンスが一致したらしく、意気投合する始末であった。

それを見て、めうですら閉口しかけており、イブは少し頭痛がしてきた。

 

「……よし、これにします!ありがとうございました」

「……おわっためう?」

十数分後、紫吹が仮面を選び終わったらしく、めうがやれやれといった様子で聞く。

紫吹が選んだのは、先ほどつけていたピカソ仮面で、どうもこれが痛く気に入ったようだった。

「ちょっとセンスが信じらんないし……」

「……大丈夫だよ!きっとめうめうのお家にあったものだから美術的価値?とかが高いものなんだよっ!」

「な、なるほど……」

「どうも大正のあたりからある品物なんだと、意外とマジで美術的価値あるかもな。……でも、こんなもんもらっていいのか?」

「そこらへんは適当めう、まあ、大丈夫めう、大半は多分価値ないめう」

 

「……さて、これでなんとか顔バレ対策はできたわけだが……」

シャノワールに戻り、紫吹が切り出す。

「……あの、『恋とキングコング』だけど、やっぱりシャノワールでのライブで披露するのか?」

「もちろん!」

「あー……やっぱり?」

「はいっ!あ、そうだ、今日は楽譜渡しておきますねっ!」

まり花が紫吹に手書きの楽譜を手渡す。

「……あれ、俺以外は持ってるの?」

「……えっと、何分家が近いから……」

「ぐ、ぐぬぬ……」

そういいながら、真剣そのものの表情で、紫吹はまり花の手書きの楽譜に目を通す。

 

「……うん、まったくわからん」

数分後、目を通し終わった紫吹が言う。

「……もしかして、紫吹さん」

「楽譜?読めないけど?……あ、音階くらいならわかるけどね」

「わあ!私も読めないんですっ!」

「こらこら、まりか、意気投合してどうする、てか、どうやって凛花弾いたし……」

「あれか?ギタフリの譜面コピーしただけだけだ」

「めうしってた」

 

「……と、いうことで、悪いけど咲子ちゃん、楽譜頼める……?」

「はいっ!まかせてください!」

 

 




仮面、ヒントとしては「大正時代からの品」ってとこがヒントです。ピカソっぽくて大正に出てくるキャラクターです。場合によっては未来人に逮捕されます。

ちなみに、ここらへん、一切物語には影響しません。
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