凛として咲かせ、大輪の花   作:ビス子

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んでんでんでー
唐突な日常会、そして新キャラ、謎の超展開です。
ところで、渋のほうには結構ひなビタの小説あるんですねえ、せっかくなので読んでこようかなあ……
ところで、あの隔離スレはまだ機能するのだろうか……


二十四曲目  はっぴい にゅう いゃあ

「……お、年が明けたな……」

倉野川の叔父の家で、年越しそばをすすりながら紫吹が言う。

根がしっぱなしになっているテレビの中では、アイドルたちが歌っている。

それを見て、紫吹は思う。

いつか、日向美ビタースイーツも、こんな舞台で……と。

「……さて、と、おじさん、おばさん、新年、あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」

紫吹が、目の前で一緒にそばをすすっていた叔父とおばに言う。

「はい、おめでとう、今年もよろしくね」

「ああ、おめでとう紫吹、今年もよろしく」

「…………」

挨拶から数秒たち、紫吹はおもむろに手をパタパタさせる。

何とは言わないが、何かを求めている手つきだ。

「……はいはい、お年玉ね」

「少しくらい待てよ……」

叔父とおばが、やれやれと言った様子で立ち上がり、どこからかポチ袋を取り出す。口では何かと言いながら、既に用意していたらしい。

 

「それじゃ、初詣行ってくるから」

お年玉の入ったポチ袋をほくほく顔で持ちながら、壁に掛けてあったコートを羽織り、紫吹が言う。

まだ夜の十二時を少し過ぎたくらいで、青少年が出歩く時間には適さないが、今夜は正月、多少の無理も通るということで、友人である駆と、あらかじめ一緒に初詣に行く約束をしていたのだった。

「……もしもし、月浦?今家でたから、もう少ししたらお前の家に着くから、準備しとけよ?」

携帯で駆に連絡を取る。もしかした寝ているのでは、という懸念もあったが、電話に出たことから、どうやら杞憂だったらしい。

「ああ、如月か?いや、ごめん、ちょっと面倒なことになりそうなんだが……」

「面倒事?両親に許可は取ってるんだよな?」

「まあな」

「じゃあなんだよ」

「いやー……まあ、とにかくこっちに来てくれ、多分わかるから」

そこまで言うと、電話が切れ、紫吹は駆の家に向けて自転車を走らせることを余儀なくされた。

「はあー……そこまで面倒じゃないといいけど……」

 

 

「……来たか」

こちらに向かってくる自転車のライトを見て、駆が呟く。

「いやーすまん、ちょっと遅くなったわ……ん?……誰?」

紫吹が、駆の前で自転車を止めながら、遅くなったことに対する謝罪をしようとした矢先、駆の横に眼鏡の女の子が立っているのを視認し、聞く。

まだ中学生、いや、小学生だろうか。めうと同じくらいの、幼い感じのするかわいらしい少女だ。

「あなたが如月先輩ですか?」

少女が口を開く。そして、紫吹が頷く。

「おい……月浦、お前、俺がちょっと目を離した隙についにロリコンになったんじゃあ……」

「断じて違う」

疑惑の目を向ける紫吹に、はっきりと駆が断りを入れる。

「じゃあ、なんでお前の横に女の子がいるんだよ、おかしいだろ」

「お前は俺をなんだと思ってるんだよ……面倒なことになった、って言ったろ?」

「……と、いうと?」

そう言って、紫吹は再び少女の方を見る、すると、少女は丁寧に自己紹介を始めた。

「初めまして、月浦 火花《つきうら ほのか》です。いつもお兄ちゃんがお世話になっています」

「お兄ちゃん……ってことは……?」

「うん、俺の妹」

 

「……え?何?お前妹いたの?」

あっけにとられた様子で、紫吹が聞く。

「知らなかったのか?……で、面倒事ってのは、この火花が初詣についてくるって言ってきかないんだよ……」

「お願いします」

火花が、ぺこりと頭を下げる。

「え……?ああ、うん、いいけど?」

「いや、俺は反対」

「別にお兄ちゃんには聞いてないから、如月先輩がいいって言ったらいいの」

「というか、なんで付いてきたいんだよ、別に男二人で初詣行く予定だったし、たいして面白いことないぞ?」

「別にお兄ちゃんには関係ないじゃん」

「ま、まあまあ、とりあえず白兎神社行こうぜ?ほら、月浦も……あ、両方月浦か、……火花ちゃんも」

「はい♪」

「……全く……」

 




次回、火花ちゃんのターンです。
火花の名前の由来は、まあもう書かなくてもあれですけど、凛花の歌詞です。
兄が駆なら、妹はこうじゃね?みたいな感じで付けました、正式名称とかあったらそっちに従います(多分ない)妹の設定だけ言及されてたけど、その後の駆の出番がないので、完全な死にキャラとなってたので、何とかならないかな、と思って……

唯一予定がないまり花の出番はあるのか!
まり花「MORE DEBAN」
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