凛として咲かせ、大輪の花   作:ビス子

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キャラ紹介のところに火花の設定を別で書き足しておいた方がいいかな、と思ったので、暇があればやっておきます。


二十五曲目  ちょっとした質問

「さて、忘れ物ないか?」

いよいよ白兎神社に出発するときに、確認のために紫吹が言う。

「ああ、ない」

「ないです」

もめながらも、しっかりと用意はしていたようで、駆、火花共に即答する。

「じゃあ出発だな」

そう言って、自転車に再びまたがる。白兎神社までは少し距離があり、徒歩では色々と面倒なのだ。

ちなみに、本来、駆の家と白兎神社は逆方向なので、紫吹にとっては同じ道を二回辿ることになる。

白兎神社は、縁結びで有名な神社である。『恋のガトリング砲』の駆にはうってつけの初詣先だろう。と、紫吹が面白がり、案内をわざわざしてまで行かせてみたかったのだった。

 

「……あの」

自転車で走行中、紫吹に火花が話しかける。

「私が言うのもなんなんですけど、どうしてお兄ちゃんに女の子紹介してるんですか?」

火花からすれば、兄に彼女ができるのは喜ばしいことなのだが、なぜ自らの好感度をも下げてまで、兄に女の子を紹介するのか、火花はそれが疑問であり、だから紫吹に興味を持ち、ついてくると言ったのであった。

「……うーん、なんで、ねえ?そりゃま、友達だしな」

「そこです、なんでこの馬鹿兄の友達なんかやってるんですか?如月先輩にも被害が出てるんじゃないか、って思うんですけど……」

「誰が馬鹿兄だ、誰が」

「別に、そこまでの被害はないよ、何も俺が告白してるわけじゃないしな、ははは」

「いえ、悪名は中等部にまで轟いております」

「……まあ、別にいいや、実害はない」

「今日行く白兎神社って、縁結びの有名な神社ですよね?兄のためにそこまでしてもらってなんだか悪い気もするんですが……」

「いや、好きでやってることだから」

「……まあ、そういうことでいいです、兄がヘンな女の人につかまっても困りますし」

「失礼な!俺は女の子の趣味はいいつもりだ、そんな変な奴に惚れたりしない!」

駆が必死に否定するが、それには紫吹も苦笑いし、火花は冷ややかな目を向ける。

「……実際はどうなんです?」

こっそりと火花が訪ねる。

「……実は、2、3回ほど……」

紫吹が苦笑いしたまま答える。

 

「……さーて、着いたぞ、白兎神社だ!」

「おお、ここが……」

「……結構混んでますね……さすが有名な神社、お兄ちゃん、早いとこ恋愛成就のお守り買った方がいいんじゃない?」

「余計なお世話だ」

「じゃあ月浦、ほい、これ」

紫吹がポケットから何かを取り出して、駆に渡す。

「なんだこれ……五円玉?」

「そうそう、四十五円分ある、『始終ご縁がありますように』ってな、この前、五十円借りたろ?そのお返しだ」

「五円ちょろまかすなよ」

「今回は『ごえん』がなかった、ってことで許せ」

「うまいこと言ってもダメだ」

「どうでもいいですけど、早く並びませんか?私甘酒飲みたいです」

「はいはい、わかったよ、じゃ、行くぞ月浦」

「五円……」

「……これじゃ、お参りしてもモテる気がしませんね。今年も頑張ってください、如月先輩」

「……うん。……おい、月浦、ほら、残りの五円」

 

 

 




……どうにも、テスト期間中は筆が進む、勉強は進まない。あああ、また数学が終わる……
ま、国語の成績でカバーするけど。

……とか思ってたんですよ、一年の時は。単位落としたら、高校ではマジでヤバいから気を付けた方がいいぞ……下手すりゃ仮進級だ……
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