一緒に初詣に行った祖母に飲んでもらいました。
「はい、甘酒」
紫吹が、人数分の甘酒を持って来て、それを先に並んでいた二人に手渡しながら言う。
「ありがとうございます。私甘酒好きなんです」
「俺はあんまり好きじゃないな、ま、一年に一回だから飲むけど」
駆が、ぶつくさ言いながら、紙コップの中の甘酒を一気飲みする。
「そうなのか、俺は飲んだことないからわかんないや」
一気飲みした駆とは逆に、紫吹はこわごわと甘酒を一口だけ口に含んだ。
「…………」
「どうですか?」
火花が問う。
「……もう、いいかな。月浦、お前飲む?」
紫吹が、なんとも言えない顔をしながら、紙コップを駆の方にやる。
「いや、だからいらないって……」
「えええ……そんなこと言わずに頼むよ」
「やだ」
「そんなこと言わずに頼むよ」
「うわ!無限ループだ……」
「なら私がもらってもいいですか?」
「……え、あ、うん?えっと……いいけど……えーっと……」
「ありがとうございます」
そう言うや否や、火花は紫吹の手から紙コップを取ると、一気に甘酒を飲み干した。
紫吹がしばらく固まっていると、お参りの順番が回ってきた。
「…………」
二礼二拍手一礼をして、頭の中で願い事を唱える。
せっかくの縁結びの神社なのだから、紫吹は『彼女ができるように』と願っておいた。
多分、駆も同じ願い事だろう。
「お参り終わっちゃいましたね、これからどうするんです?」
「俺はとりあえずお守り買ってくるわ」
駆がそういって、お守り売り場のところに駆け出していき、二人が取り残される。
お守り売り場は結構な混みようであり、駆が帰ってくるのはかなり後であると予想された。
「…………」
気まずい、紫吹はそう思った。
友人の妹ではあるが、ほとんど知らない女の子と話すのは、ましてや、二人だとやりずらいものがあった。
何か話そうか、紫吹が思案していると、すぐ横にあった屋台から、ポン、と、小気味よい音が響く。
コルク弾の飛ぶ音、射的の音だ。そうだ、これだ。
「火花ちゃん、暇だったら一緒に射的でもどう?」
心を決めて、火花を射的に誘ってみる。
「いいですよ」
結果はOK、これでしばらくは時間をつぶせそうだ、紫吹は安堵し、胸をなでおろした。
「二人、お願いします」
「あいよ」
テキ屋の人から、コルク銃を受け取る、意外にもずっしり重く、なかなかしっかりしたつくりらしい。
二丁受け取った銃のうち、一丁を火花に手渡す。
すると、すぐさま貰ったコルク弾六発をたちまち撃ち尽くした。
「ぐう……難しいですね……」
「はええよ……まあいい、こういうのはな、やり方があるんだぜ。見てろよ?」
紫吹が、奥の方にあるゲームソフトにねらいをつける、正直、知らないソフトだが、難易度が高ければ何でもいい。
紫吹が弾丸を発射し、まさに着弾しようかという時、コンマ一秒早く、隣から放たれていた弾丸がゲームソフトにぶち当たり、それを倒した。
「なっ……!?」
紫吹は驚き、横を見る。そこには、見覚えのある姿があった。
「……霜月凛……!?」
ところで、僕的には『皇帝』と『セックス・ピストルズ』なら皇帝派です。
でも、射撃というくくりで見るならハイエロのが強くね?とかって思ったりします。まあ、それ言いだしたらタスク最強ですけど。