基本的にはゆる~い感じで行きたいなー、と思いますね、ハイ。
一曲目 SPROUT
四方八方から流れるノーツ、曲は『凛として咲く花の如く』
青年は、画面上に現れるそれらを捌き、音楽を彩る。
倉野川市のチャスコの駐車場の特設ステージでは、ちょうどその曲がぴたり同時に演奏されていた。
ああ、生演奏を聴きながらする音ゲーというのも乙なものだな。と、感傷に浸っていると、青年が操る機械の数字は、やがて677という数字を打ち出した。
フルコンボ― 音ゲーマーなら誰もが憧れるであろう言葉だ。
スコアは99万点/100万点……とは言っても、『約』だが。
「『また勝てなかった』……はっはっは」
NEW RECORD と表示される画面に向かって、青年はそう呟いた。
なにせ屋上のゲームコーナーまで響いてきたのだ、それは見事な演奏だっただろう、迫力もあったに違いない。
少しだけ、見に行けばよかったかな?と思ったが、すぐに思い直した。
「ま、新記録だし良しとするかな?それに、あの人ごみに紛れたくないしなあ……」
しばらくして、青年は再びコインを入れた。
「生演奏 JCに勝てなかった ニュークレジュットで勝つ……ってなー」
永遠のライバルである、あいつを倒すために。
「音楽って……すごい!」
少女は、眼前で行われるライブを見て、思わずそう漏らした。
元は、商店街を活性化させるための偵察。しかし、今、この瞬間、彼女はそんなことは一切忘れ、心から音楽を楽しんだ。
それは、人を動かす力を持っていた。
人を突き動かす、音楽の力。
それは、種を生み出した。
何時芽吹くとも知れぬ、新たな音楽の種を。
「ねえねえっイブっ、バンドしようよっ!」
ライブが終わった後、『種』となった少女はこう切り出した。
イブと呼ばれた金髪の少女は、突然の提案に心底驚いた様子で
「えぇ!?バンド!?……あのねぇ、まりか、カンタンに言うけど、結構難しいと思うよ?それに、メンバーのアテはあるの?」と言った。
ところが、イブをバンドに誘った少女― 山形 まり花 は自信満々にこう返した。
「大丈夫だよっ!アテならあるし、うちにはお父さんが使ってたスタジオだってあるんだよ!だから、絶対絶対、大丈夫だよっ!」
「……それでね、私たちのバンドで、日向美商店街を元気にしたいの!」
「まりか……」
何時になく真面目なまり花に、イブは応えた。
「……しかたないなぁ……そのかわり、このイブが参加するんだから、絶対、最強に最高のバンドにするしっ!」
「うんっ!」
「……それで、そのメンバーのアテってのは誰のこと?」
「え、あ……えっと、えっとね……?」
「……バンド、やめとっこかな?」
「わわわっ!冗談だよっ!?やめてよっイブっ!」
「やめて、っていうんならやめるし?」
「そういう意味じゃないよっ!?」
「冗談冗談!」
……とかく、『種』は蒔かれた。
この『種』が、無事大輪の花を咲かすかは誰にもわからない。
しかし、その『種』は希望に満ちていた。
次にお前は「え?もう終わりかよ?」という!
『え?もう終わりかよ?』…ハッ!
短くて申し訳ないです、すいませんです。
まえがきあとがきの欄は基本的に遊びます、ちょっとノリが寒いかもしれませんがご了承ですネー
そして言い訳タイム←認める!
富士見版の小説のプロローグもクッソ短いです。というか、本来プロローグってそんなに長くないよね?ならこの文量でもいいよね?
…ふう、思ったよりネタぶっこめなかったなあ、反省反省。