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「印象派……絵画展?」
紫吹の地元に向かうという小旅行からすぐあとのこと、ひなビタメンバーはシャノワールに集まることとなった。
理由は、初ライブに向けてのミーティング。その初ライブの会場となるシャノワールで、一緒に絵画展をやろう、と咲子は言った。
その言葉に、咲子以外の全員がきょとんとした顔でいる。
「はい!印象派絵画展ですっ!」
「あー……ちょっと質問」
意気揚々と話を進めようとする咲子に、紫吹が疑問をぶつける。
「……この商店街、印象派の絵とかあるのか?芽兎の家にも、さすがにフランスとかの絵は転がってないんじゃないか……?」
「あるめう」
「うっそお!?」
「それに、りんちゃんのお父さんの絵も出ますよ!」
「ま、マジか……」
「はいっ!紫吹さん、ほかに何か質問はありますか?」
「……そうだな、ちくパ無料提供とかって、大丈夫かな?」
「わ、私の心配ですか?……えっと、少し厳しいかもしれないですけど、全然大丈夫ですっ!」
「イブ的には、そこは心配ないと思うし」
「はいはいっ!わたしも質問だよ!さきちゃん!」
「めうも!」
「なんですか?まりかちゃん、めうちゃん?」
「そのちくパ無料提供……私たちにもあるのかなっ!?」
「もっちろんあるめう!?」
満面の笑みで聞く二人を前に、咲子は少しだけ苦笑いして「はい、もちろんありますよ」と答えたのだった。
「咲子ちゃん……」
「なんですか?紫吹さん」
「……コーヒーは?」
「も、もちろん……」
「ところで、だ」
ミーティングが一通り終わったころ、紫吹が切り出す。
「……あいつはなんなの?」
そう言って、現在、シャノワールにいるメンバー以外の、たった一人の客に向かって指をさす。
厚着に加え、目深に帽子をかぶり、さらにサングラスまでかけている、いかにもな不審者である。もっとも、正体はバレバレであるが。
「あんなバレバレの変装でバレないとでも思ってるのかりん……」
「お、こっちが見てるの気づいてそわそわしだしたぞ」
「……あれ?りんちゃんだ!おーいりんちゃーん!」まり花が凛を呼ぶと、謎の人物は驚いたのか、少しだけテーブルをガタガタッと揺らした後、何事もなかったかのように手元の本を読みだした。
「あ、あれ……?もしかしてりんちゃんじゃなかったのかなっ?うう……恥ずかしいよっ!」
まり花がそういうと、謎の人物はうんうんと頷く。もう隠す気がないのであろうか。
「あくまでもシラを切るのね……しゃーない、芽兎?」
「なにめう?」
「ちょっと霜月のおみ足について語ってくれ」
「本人の前でめうっ!?……しぶぶもなかなかヘンタイめう……」
「盗撮するお前にだけは言われたくない」
「むっきゅん、それでは、まずはりんりんせんせーの…………め、めうーっ!?」
めうが語りを始めようとした次の瞬間、電光石火の如くめうの姿がメンバーの視界から掻き消えた。
「んーっ!んーっ!」
「ちょっと黙ってなさいはんこ屋…………ゲーム屋?」
「あれー……なんでこんなところに霜月がいるんだー?」
「…………覚悟はいいわね?」
「……あ、コレアカンヤツや」
これを書いている間、シャノワールの印象派の絵は誰のものか、という疑問が絶えませんでした。もしかしたら、公式で発表されてるのかもしれませんが、一応これで進めさせてください。絶対物語に絡まないので……
凛が変装してシャノワールでのミーティングに来るくだりは、富士見ひなビタの最後についてる漫画からのネタです。わかった方いるんでしょうか。
それはそうと、もしかしたら、各キャラの呼び方が間違えてる可能性を、最近、話数が多くなってきたせいか、否定できなくなってきました。なるべくFacebookに合わせてますが、もしかしたら一部漢字になっちゃってるかもしれません。イブの「まりか」が「まり花」になってるなど。
まあ、そこらへんはもともとあった表記ゆれなので構わないかもしれませんが、最近は統一されてるので。