凛として咲かせ、大輪の花   作:ビス子

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サブタイに対比する内容とかを組み込みたいせいでまったくバンドが結成しません。
次あたりにさきちゃん加入できるかなあ……


三曲目   フェイス トゥ フェイス

「シャノワール……今日お休みなんだぁ……」

「みたいだね」

前日に決めたとおり、まり花とイブはシャノワールに来ていた。

しかし表にはCLOSEDの札、休みであることを表している。

定休日ではないはずだが、店番をする咲子の体調によって昼は空いていなかったりすることもしばしばある。どうやら今日は運が悪かったらしい。

 

「ああ……ちくパ食べたかったよう…」

まり花は、勧誘にかこつけてちくパを食べる気満々だったようで、少し不満を漏らした。

「しょーがない、帰るし」

 

イブがまり花を連れて帰ろうとするが、まだ諦めきれないらしく、テコでも動く気配がない。イブがまり花を動かそうと必死になっていると、突然まり花が口を開いた。

「……ん?何か聞こえない?イブ?」

「……あ、ほんとだ、何か聞こえるし。……これは、ギター?」

シャノワールから流れていたのはギターの音。閉まっているはずのシャノワールからギターの音が流れていた。と、いうことは、噂が本当ならば、咲子がギターを弾いているということだ。

 

「うわあ……すっごく上手だよぉ……」

「確かに、なかなか上手いし……」

気づけば、二人はシャノワールから流れるギターの音にくぎ付けになっていた。

「これは、私たちのバンドに絶対入ってもらうしかないよっ!」

顔こそ見れなかったものの演奏を聴いて、改めてまり花とイブは、咲子をバンドメンバーに迎えることを深く決意した。

 

翌日から、まり花による、熱烈なラブコールが始まった。

 

 

 

―フルコンボ、もう聞きなれた音声だ。

チャスコ屋上のゲームコーナー、如月 紫吹は黙々とノーツを叩いていた。

彼は間違いなくこのゲームコーナーにおいて一番の実力の持ち主だった。

彼女、芽兎 めうを除けば、ではあるが。

 

以前暮らしていた町のゲーセンでは、音ゲーでは文句なしのトッププレイヤーであった彼にとって、このような場末のゲームコーナーのプレイヤーなど、恐れるに足りない存在である。

……そう、思っていた。

 

彼がこの町に来たのは今年の四月、私立天神学園に入学した時のことだった。

進学校である天神学園に見事合格した彼は、丁度、この町に住んでいた叔父の家で暮らしていた。実家からでも通えない距離ではないが、是非に、と言うのでお言葉に甘えさせてもらっていたのだ。

 

そこで、近所にある大型SC、チャスコにも行く機会があり、そこにゲームコーナーがあることを知った。

『……よし、久々にやってみるかな!』

意気揚々と機体に向かう。

 

全三曲中、一、二曲は指ならしに費やし、三曲目、最高難度曲。

結果は、フルコンボ―  

久々だったので、譜面の細かいところは忘れてしまっていたが、それでもかなりの点数を弾き出すことに成功した。

以前のゲーセンなら、後ろには少数ではあるものの、ギャラリーがいて、自分のプレイを見物していたものだ……と、彼が思ったのもつかの間、すぐ横の機体から音声が響いた。

 

 

―フルコンボ

すぐ横のプレイヤーのプレイが終わったら、つい、スコアを見てしまうのが性というものだ。それがフルコンボならなおさらである。

 

 

…彼は、久しぶりの敗北を喫した。

彼を下したのは、意外にも幼い少女であった。鮮やかなピンク色の髪に、もはや、原型を留めぬほど改造を施しているが、近所の日向美中学の制服を着、「兎」という漢字のロゴ入りのヘッドホンをした少女だ。

点差は微々たるものであったが、その微量の得点を上げることは至難の技だ。中堅プレイヤーならまだしも、既に運指も固まっていた彼に、良くも悪くも誤差は生じづらい。

 

さらに、少女のその曲の得点は、紫吹のハイスコアをわずかに超えるものとなっていた。

しかし、少女の機体からはハイスコアを表す音声は聞こえてこない。つまり、彼女の自己ベストはそれ以上、ということだ。

久しぶりの敗北に心を躍らせる紫吹であったが、すぐさまリベンジというわけにもいかない、トータルリザルト画面を閉じると、彼は一時台を離れようとした。

 

しかし、目に飛び込んできたのは異様な光景であった。

『なんだ……え?なにこれ……』

眼前には、男たちの集団、しかも、ただならぬ雰囲気を醸し出している。

おそらく、その原因はさっきの少女にある。

保護者……ではないだろう。じゃあ、なんなのか?

紫吹が困惑していると、先ほどの少女が丁寧にも説明を行った。

 

『この人たちは、めうの親衛隊めう!』

親衛隊、紫吹は初めて、それに出くわした。

まさか、そんな人々が現実にいるとは思っていなかった紫吹は、少しばかりフリーズした。

『大丈夫めう?』

少女の声で紫吹は再び現実に戻る、あまり見たくない現実に。

 

『あ、ああ、うん、大丈夫』

『よかっためう!』

めう、というのは、彼女オリジナルの語尾だろうか、若干あざとい。

よく考えたら、こんな語尾をつける人間も普通いないことに気付いた。

しかし、深夜アニメなどでは語尾がおかしいキャラも大勢いる。紫吹は、そう思うと今度はなんとかフリーズせずにすんだ。

 

『えっと、心配してくれてありがとう、名前は?』

『めう?めうの名前は芽兎めうめう!』

今度はフリーズした。

 




気づけばオリキャラパートが大半を占めてる。これもう(ひなビタ♪なのか)わかんねぇな。
どうでもいいけど1話で紫吹がプレイしたのはビーストです。
ちなみに僕もビースターです。最近なんとなくはまってるのでつい出しちゃった。
スラッシュノーツで指がやばいことになってますが執筆には影響ないです。

PASELIでやりゃLV10からできるから12でランクが止まってるんですよねえ、ラクガキストフルコンならできるけど、13からはお守り使うと5000Vも必要なんだから気軽にプレイできないや。それにランク13じゃ最大Vが増えるだけだし……
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