ハイスクールD×Dー黄金の魂ー   作:星の翼

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と言う訳で2巻編スタートです!
出掛ける前に投稿。 どうも顎の関節がずれてしまったみたいです。


戦闘校舎のフェニックス編
11話:日常


あの一件から数日が経ち、平和な時間を過ごす。

アーシアちゃんの件はホームステイという事で俺から説明し、彼女を迎えることになった。

父も母も最初は渋ったがイッセーにも懐いてくれていることや彼女自身がとても優しく誠実な部分─何よりイッセーから手を出させないと言う事を条件に父達は了承してくれた。

 

アーシアちゃんに【お父さま】【お母さま】と呼ばれて感極まって涙を浮かべる両親には流石に苦笑いしたが─そんなこんなで空き部屋を使って彼女の部屋を用意し晴れてアーシア・アルジェントは我ら兵藤家の一員として迎えられた。

──とは言え、【一星お兄さま】と呼ばれて俺自身も満更ではない。既に父さん母さんはアーシアに対して実の娘も同然に接してくれている。俺も少しでもこの生活に慣れて貰える様、妹同然に彼女の事は遠慮なく【アーシア】と呼んで接するようにした

 

 

───とは言え、彼女が悪魔だと言っても信じられないだろうがな。

 

アーシアも始めは戸惑っていたが此処での生活で日本の生活にも慣れてきている。

最近はイッセーを起こしてくれたり、積極的に母の家事を手伝ってくれたりと本当に良い子だ。 イッセーも俺は口ではああ言って両親を納得させたがアーシアの悪魔としての生活の面倒をちゃんと見てくれているようだ。

仲良く一緒に登校する二人を見送るのはとても微笑ましい。

 

 

そして俺はそれから自室に籠って学会に提出するレポートを作成する。

一応【神話学者】と言う手前、これで飯を食っているのは事実だからな─あの5年間も調査の合間もレポートをまとめて学会に提出していたからお金に困る事は無かった。食っていけるには結構ぎりぎりだったがな。

 

とは言えこれが俺の仕事であることに変わりはない。黙々とパソコンに向き合いキーボードを打つ。

何より今回の一件で堕天使の事は置いておき、本物の悪魔と話す機会を得られたのだ。こんな普通なら味わえない経験─筆が走るとはまさにこの事すらすらと内容が書ける。

 

 

 

もうこんな時間か。

そろそろイッセー達が帰って来る頃だな。

 

オカルト研究部の活動─つまり悪魔としての仕事は深夜まで続く。

俺も最近は二人を出迎えるために起きるようにしている。イッセーがアーシアの護衛もしてくれているので心配はないだろうが、何時またレイナーレの様な輩が彼女達を狙う存在が分からない以上危険に対処することは当然だ。

 

「お帰り二人とも─」

「おう、兄貴」

「ただいま一星お兄さま」

「うん―お風呂は沸きなおしたから入っておいで」

「はい。すみません、先にシャワーいただきますね。」

 

アーシアがそのままお風呂に向かう。

イッセーは疲れが溜まったのだろう自室に籠ってしまった。

 

アーシアの件で気張っている部分もあるんだ。

おにぎりでも作って持って行ってやるとしよう。

 

 

 

「イッセー疲れただろうからおにぎりでも食え」

 

さらに乗っけたお手軽サイズの握り飯。握りたてホカホカ塩をまぶしたシンプルな一品だ。

これでも食えば少しは体力も戻るだろうが……………反応がない。

 

「疲れて寝たのか?仕方ない奴だ─俺が食うか。」

「ぶ、部長─?!」

「何だ起きて……………【部長】?」

 

イッセーが部長と呼ぶ存在…俺も知っているリアス・グレモリーさんの事だ。

だが一体何で彼女が此処に?イッセーの奴が取り乱しているようだし何かあったのか?人間である俺は迂闊に首を突っ込まない方が───

 

「既成事実が出来てしまえば文句もないはず。身近でそれが私と出来そうな貴方しかいなかったわ。」

 

 

 

oi みす ミス おいィ、お前ら今の言葉聞こえたか?

聞こえてない 何か言ったの? 俺のログには何もないな。

 

そう─疲れてるのはイッセー達だけじゃなく俺もそうなんだ。

リアスさんっぽい声が聞こえるのも俺が疲れて居て聞こえた幻聴に違いない。

 

「頼んでから数分で情事までいってくれるのはあなたぐらいのもの」

「ぶ、部長……」

「イッセーは初めて?」

「は、初めてです!」

 

……………………如何しよう、本当に疲れてるみたいだ、

明らかに扉の向こうでは不純な男と女の交友の様な会話が繰り広げられている。

 

あ!ああ、そうか分かった!!!これはそう思って開けてみたら【マッサージでしたぁ!!】ってオチだろ!!オチなんだろぉ!!そうして俺一人が恥ずかしさに悩まされるんだろ、全くもうお茶目な奴らめ!!そう、だから此処は敢えて乗ってやろうじゃないか!!乗ってやろう!!!

 

来いよベ○ット、銃なんか捨てて掛かって来い!!テメェなんざこわくねぇ、ヤローぶっ殺してやる!!

 

「お、お前ら何をやって──」

「「あ………」」

 

─パタン

勢いよく開けた扉を俺はゆっくりと閉じる。

 

おかしいなぁおかしいなぁ──俺が期待してたのはちょっといやらしい顔しながらリアスさんの肩でも腰でも揉んでいるイッセーだ。決して、ベッドの上で裸のリアスさんに馬乗りにされていると言う光景ではないはずだ。

俺が疲れて見た幻覚なのだろう。きっとそれだ─きっとイッセーのスケベが俺に伝染しちまったんだ。

 

さぁ―深呼吸をしてもう一度扉を開けるぞ。

そうすれば今度こそ現実が──

 

「「え?」」

「……………」

 

─パタン

 

おかしいおかしい―俺が想像したのはイッセー一人だけの状態だ。こういうのってそういうもんじゃね?何かめっちゃ焦ったイッセーが一人で何か隠しまくるとかそういうのだよね?

何で今度はイッセーがリアスさんを押し倒してたの?野獣になってたよ?

しかも何か銀髪のメイドさんまでいたよ?増えてたよ、ってか誰だよ!!!!

 

やばい…疲れすぎてて幻覚見てるんだ。俺もアイツの兄貴なんだなぁ─いくら疲れているからってあんな幻覚見るなんて──もう良いや、考えるのやめよう。

 

とりあえず─イッセーお前は一発ぶん殴っとくか。

 

三度目───

 

「よ、よう、兄貴。如何したんだ?」

「……………………。」

 

部屋の隅々まで見る。

リアスさんと─銀髪のメイドさんは何処にもいない。

 

「イッセー此処にリアスさんと銀髪のメイドはいなかったか?」

「ぶ、部長とメイドさん?嫌だな―兄貴、そんなの見てないよ?兄貴も疲れてるんじゃないかな?」

「──そうか」

 

やっぱ幻か───

 

 

 

 

「なあ、イッセー、リアスさんの胸の感触は如何だった?」

「最高でした!……………………………あ。」

「そうか───」

 

やっぱ幻じゃなかったかぁ~~~。

いやそうだと思ったよ正直さ。人の夢と儚いと読むらしいが全くそうだと思ったよ。

とりあえず─兄貴として今するべきことは一つだ。

 

 

「イッセー、俺は言ったよな?そう言う事は【しっかり自立出来るようになってからやれ】っと、過ちで父さん母さんに迷惑をかけない様にと誓ったな?」

「は、はい……でも、俺胸しか揉んでな─」

「【既成事実】が如何とか、【初めて】とか聞こえたぞ?」

「……………」

「そして二度目には【押し倒して】いたろ?」

「はい部長の事を押し倒しました。」

 

それはもう見事なまでの土下座である。

ふっ─下手な言い訳を諦めて素直に土下座で謝る部分は俺の教育の賜物だな。

 

 

だからと言ってこれを見過ごす事は出来んがな!!

 

「イッセー分かって居るな?」

「ッ…………」

 

頭を上げて目と歯を食いしばるイッセー。

覚悟はできていると踏んだ……我が弟ながらこういう事は芯を通す誠実さを失っていないな。ならば一思いに─!!

 

「イッセーさーん!シャワー上がり──」

「この馬鹿者がァアアアアアアアアアアア!!!」

「いぃいってぇえええええええええええ!!!」

「ひっ?!」

 

渾身の拳骨の音―イッセーの叫びが夜中の兵藤家に響いた。

 

 

「──で?あれは一体何だったんだ?」

「分かりません。」

 

俺は胡坐、イッセーは正座で今回の淫行について問いただす。そんなイッセーの頭の上にそれはそれは見事なたんこぶが一つ出来上がっていた。

だが俺の問いにイッセーは【分からない】で即答する。

雰囲気からしてもそれがイッセーの本音のようだ。本当に事態を掴めずにリアスさんに迫られていたのか………だからと言って理性を見失ってリアスさんを押し倒して行為に及びかけたのには変わりはない、その戒めを込めての一発だからな。イッセーもそれを分かっているから甘んじて受けた筈だ。

 

「…………………」

 

だが、あのリアスさんが何も考えずにイッセーに迫るとは思えない。

それに俺の弟に手を出す以上、ちゃんとした交際と言うものを行ってからにしてもらいたい。色々と段階素っ飛ばしていて俺の頭もフリーズしたぞ。

とにかく…年長者としてこの真意を問いたださなければならないな。

 

「………イッセー、お前明日何時に部活になる?」

「え?学校終わってすぐだから……まぁ、16時くらいかな?」

「分かった…明日そっちに伺わせて貰うとリアスさんに伝えておいてくれないか?」

「何で?」

「今回の一件の事情─一納得のいく答えを聞かせてもらいに行くだけだ。何かしらの理由があるの分かるが─だからと言って今回の件は家族を持つ者として看過できないからな。」

「分かった…じゃあ俺も疲れたし寝るよ。兄貴お休み。」

「ああ、頼んだ。」

 

 

 





一星さんは純情ピュアで性関連にはとても奥手。
そして全うな大人の視点で物事見ています。
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