ハイスクールD×Dー黄金の魂ー   作:星の翼

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※なるべく原作沿いで行きます。
美味しい所はイッセー達に譲る感じで―


8話:突入

「…………」

 

 

「ガッ……ガハッ……馬鹿な、私の剣が……」

 

ぼろぼろの剣を片手にズタズタの体で壁にもたれかかりながらも驚愕の目で此方を見る神父。

 

「黒薔薇【ピラニアンローズ】……それは触れるもの全てを噛み砕く。最も、この薔薇園の展開を俺に許した時点で―勝敗など決まっていたがな。」

「お、の、れぇ……罰当たり…めが……」

 

捨て台詞とともに血を吐き倒れ伏す神父。

 

「罰当たり、か………その神聖な教会で外法を行う奴らに言われる筋合いはねぇな。」

 

道端に倒れ伏す神父たちを無視し―聖堂の扉を蹴り破る。

神聖だの罰当たりだの俺の耳には如何でも良い―此方も元から礼儀など示すつもりなんざないんだからな。

 

「……何処だ、アーシアちゃん。」

 

虱潰しに捜して少し時間を取ったが―薔薇が気配を察知してこの場所を示してくれた。

この魔宮薔薇―どういう原理化は分からないが【双魚】の能力を使っている間のみ自由に咲かせることができる植物だ。花弁から棘の全体に至るすべてに留まらずその香りにすら死に至る毒を含む死の植物―攻防一体だけにとどまらず、この薔薇は俺に対して敵対するものや探し求めているものに対する索敵まで行える

ただ―悪魔で毒の影響を受けないのは【双魚】の能力を使っている時だけ、この状態で、別の能力を使おうと魔宮薔薇を展開した状態で【双魚】を解除すれば俺にも毒の牙が襲い掛かる、諸刃の剣でもある。

 

……アーシアちゃんを見つけたら先ほどとは違い迂闊に魔宮薔薇を周囲に展開する事は出来ないなが、レイナーレ…見つけたら問答無用で【ブラッディローズ】を突き刺してやる。

 

俺の弟を騙した罪―薔薇血を吸われながら後悔させて殺すッ。

だが―その前に

 

「……………昼の公園ぶりだな。」

 

聖堂の中央で腕を組む少年――確か名前は―

 

「フリード……そう呼ばれていたな。」

「大正解!再会だねぇ!感動的だねぇ!!」

 

ふざけた笑みと態度の神父―にしては若いが、初対面の時の殺気から見てただ者じゃない。恐らく最初の堕天使―そして神父達よりは強いのだろう。

 

「アーシアちゃんは何処だ?答える気がないというのならそれでも構わん。お前を殺して進むだけだ。」

「おお怖!怖いから教えてあげちゃう、この祭壇の下に地下への階段が隠されてございます。そこから儀式が行われている祭壇場へ行けますぞ!でも残念、その前に俺様が立ちはだかります!ッつう訳で死に晒せや悪魔の味方するクソ人間がよぉおおおおおおおおおおおお!!!」

 

感情をいっぺんに吐き出したかと思えば、懐から銃と剣を取り出し銃を撃ちながらこちらに向かってくる

 

「噛み砕けッ!【ピラニアンローズ】!!」

 

空かさず此方も黒薔薇を展開させ投げつける。

触れるもの全てを打ち砕くこの言葉に偽りはないっ!

 

撃たれる銃弾を全て打ち砕き、フリードに迫る。

 

「ちょちょちょ!何ですかいその薔薇!あり得ない頑丈さってあぶなッ!!」

 

大げさに回避し椅子の陰に隠れるフリードに対しさらにピラニアンローズを放つ。

椅子には綺麗な拳大の穴が開き、遂には粉々に砕け散る。

 

「このピラニアンローズ、触れるもの全てを噛み砕く破壊の黒薔薇、お前らにはそれ相応の死と言うものを与えてやる―俺の逆鱗に触れた罪は重いぞ、クソガキ。」

「卑怯者!!昼の時と同じ光の弾で攻撃してきやがれ!!」

「断る。お前らにはこの【双魚】の力で戦うと決めた―紅か、黒か、白か―どれで殺してもらうかはは選ばせてやる。」

「チッ―空かした野郎が気に入らね!!でも平気だぴょん―こっちには地の利ってのがあるんだからねん!!!」

 

そう言ってから空かさず此方椅子の陰に隠れると気配を隠す。

 

「――無駄な事を」

 

周囲に魔宮薔薇を展開させ【薔薇の陣】を敷く。

香気だけでも死に至る―そして、薔薇はお前の居場所を教えてくれる。

さぁ、どこからでも掛かって来い―現れた所でロイヤル・デモンローズを浴びせてやる

 

 

 

 

「―――――妙だな。」

 

気配が先程より遠のいている。

近からず―やや遠め……銃で此方を狙っているようだが気配は完全に遮断している。

如何いうつもりだ?……

 

 

「――――!」

 

―時間稼ぎか。こいつ―この距離を保つことで俺の注意を引いているのか。

時間をかければ―アーシアちゃんの儀式が行われる。こいつに近づけば―恐らく向こうはさらに距離を此処から遠のけさせる。

だが―奴を無視して地下を目指そうとすれば―向こうは空かさず攻撃を仕掛けてくるだろう。 最悪―挟み打ちになるかもしれない。

魔宮薔薇の陣は強力だ―近付くものには毒の牙を剥く……だが、それはあくまで【近付く者のみ】に限定する。 香気の範囲にも限界がある。 他の能力にも言えるが【双魚】は前方広範囲への攻撃だ―全範囲への攻撃には向いていない、挟む打ちからの銃の連撃は俺も無傷では済まない。

 

「チッ―――変なところで裏目に出たな。」

 

だが―このままでは無駄な時間を浪費してアーシアちゃんを救出できなくなる。

此処はリスクを負ってでも地下へと突入するか―アーシアちゃんだけでも救出できれば―

 

 

そう考えがまとまった時―良く知る気配を感じた。

 

「――フッ。」

 

―――来るとは思っていたが、遅いぞ。馬鹿弟

 

「アーシアッ!」

 

後ろの扉を蹴り破る少女の背後に―駒王学園の制服をまとった少年を連れた弟が居た。

その左手には昼に見た赤い籠手を着けている。

 

「遅いぞ、馬鹿者―助けると決めたのならさっさと来い。」

「兄貴ッ!―やっぱり…でも、何だその薔薇?」

「!……迂闊に匂いを嗅ぐな。少し待て――【閉じよ薔薇園】」

 

その呟きと同時に展開していた魔宮薔薇が散る。

これで大丈夫だ―周囲への警戒を怠らずイッセーたちが駆け寄ってくる。

 

「貴方が兵藤君のお兄さんですね。」

「そうだ――君達は?」

「僕は木場祐斗と言います。グレモリー眷属の【騎士】を務めているものです。」

「……塔城小猫。クラスは【戦車】」

 

「グレモリー眷属?……騎士、戦車?」

 

グレモリー…確かイスラエルの王【ソロモン】が従えたという【72柱の悪魔】にその名が連なっていたはずだ。――となると、彼らは悪魔か。

そして―騎士と戦車――何れもチェスの駒の一つだな。

いや―今はそんな事は如何でも良い。

 

「詳しい話は後で聞かせてもらう――それより、アーシアちゃんはそこの祭壇に通じる地下に居る。」

「ッ!ならすぐに―」

「チッ!此処でクソ悪魔どもの参戦かよぉ!!させねぇよとっとと死にやがれクソ共がぁ!!!」

 

此方の援軍と言う予想外にフリードが表に出てきてイッセーたちを狙う。

 

「させるかッ!!」

 

空かさず黒薔薇を投げつけその攻撃を防ぎ、祭壇に黒薔薇を投げ粉々に打ち砕く。

すると祭壇の下に地下へ通じる階段が姿を見せる。

 

「兄貴―昼の時と―」

「その話は後だと言った筈だ!!お前は友達を助ける為に此処に来たんだろう!!ならこんな所で喋ってないでやることをやれ!!俺は大丈夫だ―!」

「!―わりぃ兄貴、行くぞ皆!!」

「兵藤君!?お兄さんが―」

「大丈夫だ!兄貴が大丈夫って言ったときはぜってぇ大丈夫なんだからな!」

「弟は無鉄砲なところが多い―アイツを頼む―――行け!!」

 

フリードの攻撃を妨害しイッセーたちを地下へと行かせる。

目論見の外れたフリードは不愉快を表に出し再び相対する。

 

「あぁ~あ、俺様の作戦が台無し!如何してくれんだよクソ悪魔どもが、もっとも、俺様超強いから!!此処でテメェをちょちょいと殺してすぐに追っちゃいます。ってかそうします!!そう言う訳で死ねや異教徒野郎がァ!!」

 

再び此方に対して銃を向けて撃ってくる。芸のない技だ―

 

「―――――【天秤(ライブラ)】、【円盾(シールド)】」

 

薔薇園を解き、【双魚】から【天秤】へと能力を切り替え、向かってくる弾丸を盾を使い銃弾を防ぐ―

 

「!テメェまた能力が!何なんだよテメェは!」

「さぁな―強いて言うなら【兵藤一星】、お前らが弄んでくれた【兵藤一誠】の兄貴さ―【双魚】をこれ以上使うのは止めだ―毒の力はイッセーたちにまで危害を及ぼすから止めだ。 その代わりに―――【双節棍(ツインロッド)】!!」

 

盾が消え―代わりに黄金の双節根――俗にいうヌンチャクが手に握られる、鎖を伸ばし自在に扱い構える。

 

「今度はこの【天秤】が相手だ。銃だろうが剣だろうが好きに使え!最も―――

 

 

 

この武具、振るえば【星をも砕く】ぞ」

 

 

 

 

 

「終わりましたわ部長―」

「ありがとう朱乃。」

 

所変わって教会付近の森―つい先刻まで一星が堕天使3人を葬った場所だ。

優雅に咲く薔薇を上空から見据え―堕天使達の亡骸を見下ろすリアス。

何故薔薇園に降りないのか?決まっている―此処からでも微かに匂う薔薇の香気に含む死の毒素。間近嗅げば死に至りかねない。

 

「恐ろしいバラですわ―これほどの距離を話していても死の毒を感じます。」

「そうね―魔界でも見た事ない鮮やかで―そして恐ろしい植物だわ」

 

見た目こそ―何の変哲もない普通の赤い薔薇だが、堕天使すらも死に至らしめる毒なぞそうそうあるものではない。 悪魔の自分達ですらこうして今は遠目に観測する事しかできないのだから。

是非とも一輪摘んで研究したいところだが危険すぎる―やむを得ないが堕天使の死体ごと葬らなくては―その為に朱乃に雷撃の準備をしてもらっていたのだから。

 

「それでは、始めますわ」

「ええおねが――!」

 

頼もうとした矢先――突如として一面を覆う薔薇園が霧散し消える。

 

「如何いう事?操り主が死んだ?―」

 

いや―それは無い、未だ協会の聖堂から強い気配を一つ感じる。

堕天使のものではない―言うなれば【正】の気配を―とにかく―地上の危険がなくなったので地面に降り立ち―堕天使達の亡骸を調べる。

 

 

男は恐らく香気を至近距離で嗅いだのだろう―外傷は無く、口から血を吐き出して死んでいる。

スタイルの良い女は逆に薔薇の棘による傷が目立つ―ただ外傷は目立つがそれで致命傷になるとは思えない。薔薇の棘にも強力な棘があったのだろう。男同様血を吐いて死んでいることから最終的な死因はやはり毒気にやられたと考えられる。

ゴシック服をまとった女は仰向けにすると胸に赤く滴る紅―いや、赤い薔薇を刺して息絶えている。 引き抜いてみると茎の口から血が滴る。 これが死因か―

 

「心臓を貫いてますわね―この赤い液体―全て血ですわね。」

「恐ろしい薔薇だわ―毒だけでなく、こんな薔薇まであるなんて……この薔薇は無毒のようだけど、心臓を貫いて大量の血を吸ったみたいね―」

 

想像するだけで寒気の立つ―神器を持っているとはいえ、堕天使3人を圧倒する実力――兵藤一星……彼は一体何者だと言うのかしら。

 

 

その時―武器と武器が激突する音が耳に聞こえた。

 

「祐斗?―いえ違う。」

「行きましょうリアス!」

「ええ!」

 




まだちゃんと出てきてない星座
【金牛】・【処女】・【天蠍】・【人馬】・【双児】(瞬間移動要員だがまだちゃんと戦いに出てない。)

ちゃんと出番だします。
この星座の皆さんゆっくり待ってくれると嬉しいな……俺(蠍座)も待ちますんで
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