おかげで私の頭はスタプララッシュを受けているように痛いですが、投稿しますよ~
では、どうぞ。
各々が書庫に接続する。
羨ましいなぁ。魔導書を持つ魔導士ってのは。魔導書って普通の人間が読むとヤバいんでしょ? 俺普通の人間だからなぁ… 魔導書恐いよ…
「隙有りっス!」
レヴィがクナイを投げてくる。俺にも準備する時間くらい欲しいよッ!
「召喚、アヌビス神ッ!」
腕輪が光り、アヌビス神が宿っていた刀が出現する。だけどもうこの刀に意思はない。だって俺がアトゥム神で刀の魂を抜き取ったから。おかげで達人級になれたり攻撃を覚えたりは出来ないけどね… 物体はすり抜けるし、何より俺自身が操られないのが大事だしね。
クナイを弾き、反撃を食らわせようとした瞬間…輝きに包まれた。
「眩しっ!」
例えるなら寝起きに部屋の電気をつけられた並に眩しい。不意討ちすぎる。
視力が回復すると、ファンタジーでメルヘンな世界だった。
「…あぁ。ユイか。」
「そうだよ~ 勝手にレヴィちゃんと闘い始めちゃうから… ズルいよ~。」
ユイの夢の世界。ユイは大人の姿だけど… 性格と行動がいつものユイだからなぁ。
「ズルいってのはよく分からないけどね。他の皆は?」
「他の夢を見てもらっているの。」
周りを見回すと、寝息をたてて寝ている皆がいた。レヴィが天上に貼り付いて寝ているけど、どういう原理なんだろう。
「…で、こんなところで時間くってていいの?」
唯一ユイの魔術を反射させたミラに問う。なんでも跳ね返すからなぁ、ミラは。跳ね返せない魔術って何なんだろう。
「よくありません! 王立図書館検閲官としての仕事があります! 貴方も次席なんですから、ちゃんと手伝ってください。では先に行っています。」
そう言い残して、シュンと消えてしまった。
「ふぁ… めんどーだなぁ。」
「でも、なんだかんだ言って手伝うんだね?」
ユイがからかう様な笑みを見せる。
「ミラは先生みたいなものだし…友人だからね。」
「そっか… 友人は大事なんだね。」
そういえば…ユイのテーマか。友情。至極単純な事なのに。
「んー…まぁ大事だけど… そんなの考えないよ。友人が近くに居るのが日常だしね。そんな訳でユイは難しい事やんなくても、俺とか皆とかと楽しく過ごしてりゃ、友情が分かるよ。友人だからね。」
さて、そろそろ出ようかな。ミラに怒られちゃ嫌だし。
「お兄ちゃんと友達…?」
「ユイがそう思っているならね。」
一方的な友達は友情とは呼べないからさ。それじゃ、と手を振って帰ろうとしたとき。
「ありがとっ」
そう言って頬にキスをされた。それも友情表現の一つだね。そう思いながら、夢の世界を後にした。
とある場所にて。
そこは、崩壊現象が起こり、魔物がはびこっていた。右手首の腕輪でアヌビスの刀を召喚して、魔力を放出…
「やっぱり数多いなぁ。
アヌビスの刀に属性付与して、襲いかかってくる魔物を斬り倒す。ミラもねーちゃんも、余裕に倒している。起点の魔物をさっさと消して、終ろうか。どうせ魔物の時点で意味はないから。あのときの彼らのように。
風呂場にて。
「んー… 疲れたなぁ。」
「そういえばユズルは久々だったかもな。」
「そうですね…」
俺とねーちゃんとミラで風呂。腰にタオルを巻いて、くつろいでいる真っ最中。
「お… どうしたんだ? 大将。元気ないじゃないか。」
「魔物になった奴の事?」
ミラは少し考え事をしているようだ。
「…彼女とは、知り合いだったので。彼女は私と同じ書庫でしたから。」
「知り合いが魔物になるのはショックだよなぁ… 少し休んだ方が良いかもしれないぞ? 大将。」
ねーちゃんが慰めるようにミラの頭にポンポンと手を置いた。
「ミラは働きすぎなんだよ。魔物になった奴は、以前の奴じゃない。考え過ぎないで気楽にいきなよ。 …たとえ肉体が人間であっても。魔物は別のものだ。 っとと…」
少し昔の事を思い出してしまった。どうせ彼らが戻る訳でもないのに。
アヌビス神…この小説では物質を通過できるという能力の刀です。
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