トリニティセブンと幽波紋使い   作:無邪気な邪気

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一話につきどれくらいの文字数が良いのでしょうか。この話は3700くらいです。手探りでやっていくのでよろしくお願いいたします。


自己紹介と裸の付き合い

…あれ? この匂いは。

本に囲まれた世界の中で、面白いものを嗅ぎとった。

「久しぶりに、出てみようかな。」

背伸びをして、立ち上がる。椅子に掛けていたパーカーを羽織って、数ヵ月ぶりに部屋から出る。

魔王、か。まだ候補だろうな。この因子、不安定だし。

さーて。楽しくなれば良いけど。

 

 

「号外でーす! 魔王レベルの転校生がやってくるらしいですよー!」

学校では、金髪美少女がなにやら配っていた。マスコミは情報収集が早いね。

「それ、一つ貰ってくよ。」

金髪美少女とすれ違いざま、配っていたものを一枚掴み取る。

「はーい! …え!?」

ふーん、この号外を見るに、整った顔立ちをしてるね。んで、まぁ。男ってのは珍しいし。

「あなた、その姿は…!」

金髪美少女が俺に気付き、振り返って俺の方を向く。あーあ。彼女と俺の間に人がいる事、分かってないね。このままじゃ…

「わぷッ!」

変な声を上げて人とぶつかる金髪美少女。んー。面白そうじゃん? なかなかじゃん。魔王クン。

「それは凄そうな奴だな…」

この号外はもういらないや。号外の写真に出てる男が目の前にいるし。

 

 

いつも通り授業をサボって、本でも読もうかと思ったんだけどなぁ。せっかく出てきたんだし探索でも行こうかな。散歩も時には大切だよね。よし、校内を歩こう。のんびりと。

 

 

少し他生徒の声が聞こえてきた。授業終わったのかな。

「すげぇ…忍者だ。」

「凄いでしょう?」

三人の人影が見える。ちょっと混ざってみようかな。

「忍者やってる風間レヴィっスよ。」

「ちゃお。能力者のユズルです。」

自己紹介にちゃっかり混ざってみた。

「ちょっ…ユズルさん…気配消して近づくの止めて欲しいっス。」

「んー。アンタなら気付くでしょ? 別に良いじゃん。」

「あなたがステルスかけすぎなんっスよ。」

えぇ? んなもん調節出来ないよ。この方が楽だし。

「おーい。親しげな二人の関係を教えてはくれまいか。」

えーと…転入生の…アラタか。アラタが取り残されたような顔をしている。アラタの事忘れてた。

「別に? 友人だけど。俺もトリニティセブンに興味もあるしね。」

「間違っては無いっスけど…もう少し言い方あるんじゃないっスかね…」

何かぶつぶつ言ってる。レヴィらしくないなぁ。

「そんな関係ではなさそうだが、まぁ分かった。とりあえず、ニンジャはトリニティセブンの一人なのか? あとアンタ…ユズルだっけ。アンタもトリニティセブン?」

そんな関係だと言うとるに。

「自分はそうっスよ。暗殺からえろい忍法までなんだってこなすっスよ?」

今のところ見たことないけどね。

「えろいのもか!」

「コラーッ!」

リリス大変だね。お勤めごくろーさん。

「あ。俺はトリニティセブンじゃないよ。魔道士にもなってないし、魔道書すら持ってないから。アラタより下だね。」

魔道書探すのめんどいじゃん。どこにあんの?地面とか掘ったら出てくんの?

「魔道士じゃないってだけで、戦闘能力的には自分と同じくらいに強いっスけどね。」

「マジでか!」

「嘘だよ。うそうそ。レヴィに勝てる訳ないじゃん。信じるなよ?」

「ユズルは本気ださないじゃないっスか。本気出せば強いっスよ。」

「結局分かんないのか…」

ま、そういうこったねぇ。

「というか貴方はまず、授業に出席して下さい!いつも居ないのは問題があります!」

リリスに怒られちゃった。どーでも良いけど。

「んー… 勉強はちゃんとしてるし。あとは魔道書があれば魔道士になれるよ。だから、別に良いじゃん。俺、束縛嫌いなんだよ。」

「はぁ… とりあえず、魔道書を得るためにも、授業は出席して下さい!」

「はーい。」

嘘をつくのは簡単な事なんだね。

「んで、トリニティセブンはリリスと、レヴィの他はどんな奴なんだ?」

アラタが聞いてくる。そうだなぁ。

「窓の外。ミラとアキオだね。二人もトリニティセブンだよ。おーい。」

呼びかけるが、窓があるため声が届かない。むぅ。この窓どうやって開けるの?

「へぇ。あの二人か。って何やってんの?」

アラタが話しかけてくるが、無視。全身の力を抜いて。意識を集中させる。

「おっ。ユズルの能力が出るっスよ。注目っス。」

三人の視線を浴びる中で、発動する。

「クレイジー・ダイヤモンドッ!」

瞬間、見えない右手が、窓を破壊した。やったぜ。

「おーい。ミラー。アキオねーちゃん。やほー」

外の二人に呼びかける。

「なっ…何をしているのですか、あなたは!」

「ようちっこいの! その窓、直しとけよ!」

「うーん。行ってらーい。頑張ってねー。」

手を振って見送る。何かミラの顔赤い気がしたけど、大丈夫かな?

「今の二人は?」

アラタが不思議な顔をして問う。さっき言ったじゃん。あぁ、能力を知りたいのかな。

「金髪の方が、純粋に能力だけならリリス先生以上の山奈ミラさんっス。ちなみに、ユズルを見るたびに顔が赤くなるっス。」

「ほほう。どんな関係なのか気になるな。」

…? 顔が赤くなるのって俺のせいなの?

「俺は友人だと思ってるけど…俺のせいで赤くなるのか。…アレルギー的な? 嫌われてんのかな。」

うーん。よく分かんねぇ。誰か助けてよ~う。

「こんな人っスから。多分気付いてないっスよ。」

「ミラも大変だな。」

「勉強では理解力が高い方なのですが…」

「「「はぁ…」」」

三人ともため息がハモるの止めてくれないかな。俺だけ状況が分かってないし。

「で、背の高い方は?」

「純粋に攻撃力だけなら他の追随を許さない不動アキオさんっス。強いっスよ~?」

「ふーん。あと、ねーちゃんって呼ばれてたけど、何で?」

あー。そう言ったね。特に深い理由はないけど。

「何か…雰囲気がそんな感じだからさ。面倒見もいいしね。」

「そうか… にしても、女が多いんだな。」

「さっぱり言うと、女の方が精神的に魔道と相性が良いんスよ。」

「感情的な方が良いってことだよ。学園長もそうだったでしょ?」

「欲望に忠実ってことか?」

核心を突いてるな。さすが魔王候補。

「そ、そういうのは節度を持ってですねっ…」

真っ赤なリリス。教師は大変ですね。

「ほら、真っ赤でしょ? そそられたりしませんか?」

「かなり。」

少なくともアラタのテーマは色欲ではないね。

「アラターッ!」

バチコーン。

なにで殴ったらこんな音するの?

「いっつ…機嫌悪いよな。」

「んー。楽しそうだけどね。」

「確かに、リリス先生にしては珍しいっスけど。ユズルも珍しいっスね。こんなに長く喋るなんて。しかも外の世界で。」

「そりゃあ…魔王候補のお出ましだからね。自分の部屋を離れてでも、見てみたいもんでしょ?」

「…ま、出てきてくれて嬉しいっスけど。」

「これからは、ちゃんと寮で過ごすよ。ちょっと運が良いからね。んじゃ。グッバイ。」

二人に背を向けて、手を振る。さーて。少し寝ようかな。

 

 

ガチャリ。

ドアを開ける音。

「んあ…? なんだ、アラタか。気持ち良く寝てたのに。」

「お前がルームメートか。ドアの開閉の音で起きるって…どうやって入ればいいんだよ。無理ゲーじゃねぇか。」

「レヴィならいける。」

「ニンジャと同じレベルで見んなって。ふぅ。疲れた。」

アラタも別のベッドに寝転がる。初日はそんなもんだろーね。

『なぁ。疲れたんなら風呂に行かないか?』

アラタの魔道書って喋るの? なんて便利な時代になったのだろうか。目覚まし要らないじゃん。

「そうだな。でかい風呂があるらしいし。」

「んー… 俺も久しぶりにいくかな。」

 

 

「男風呂もでかいなー。」

『無駄に金かけてるんだろうよ。』

「学園長があんなだしね。」

皆口々に感想を述べ、服を脱ぐ。

ガララッ

風呂にはアリンが立っていた。またいるのか。別に良いけど。

「こんばんは」

「こんばんは」

「リリスに怒られても知らないよ、アリン。」

「私は別に良いわ。」

「だろうね。」

さてと、シャンプーを手に取り、頭を洗う。アラタも洗いはじめている。シャンプーって目にしみるとありえないくらい痛いよね。

「それ、ボディーソープよ?」

「マジか」

なんかアラタが間違ってる。ボディーソープをシャンプーと間違って身体洗うよりは被害少ないだろうけど。ぬるぬるするよね。あれ。

「だあぁあああ!」

「アラタうるさい。響く。」

風呂で歌うのは良いと思うけど。風呂だと響いて気持ち良いんだよね。

「お前落ち着きすぎだろ! 女だぞあいつ!」

「だってアリンいつも男風呂にいるから慣れた。」

「私も。」

「俺がおかしいのか!? 誰かー!」

走り去っていくアラタ。風呂入れよ。とりあえず身体を流して風呂に入る。やっぱり気持ち良いね。風呂の外が騒がしいけど。

「アリンさん! ここは男性用なんですよ!」

リリスが入ってくる。

「そのセリフそのまま返すよ。」

アンタも女でしょう。

「…キャーッ!」

ドゴォン

 

「自分から入ってきて銃撃とか理不尽すぎるよね。」

「それで無傷なお前はおかしい。」

「能力者を甘く見てちゃだめだよ。」

風呂で疲れるのは初めてだ…




とりあえずお風呂までで。
感想やアドバイス等頂けたら私は喜びの余り爆発します。
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