トリニティセブンと幽波紋使い   作:無邪気な邪気

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魔王観察と崩壊現象(不本意)

今日も快晴でなにより。

授業も終わったし、散歩でもするかな。

「ちょっと…ユズル、助けてくれ。」

背後からアラタに声をかけられ、振り返る。

いつも通りのアラタと、完全にアラタを凝視しているアリン。何かあったの? そして何があったの? 

「んー。助けるのは無理で無駄だと思うけど。」

大体どうやって助けろと? トリニティセブンに逆らうの怖いし。ヘブンズ・ドアーで命令する…のはちょっと嫌だな。下手すると能力が『崩壊』させられそうで。てな訳で無理。

「アリンも、俺が居ちゃ邪魔でしょ?」

「まぁ…そうね。でも、あなたも魔王因子が無いって決まった訳じゃないから。」

ん? えーと。つまりどゆこと?

「学園長が『ユズル君は魔王因子の有無の解析ができない』って。」

魔王因子があるかどうかも分かんないって事か。

「解析すらできない…つまり、俺が故意的に解析できないようにしているって事? 何らかの方法を使って?」

「もしくは解析できないような体質か。おそらくあなたが言ったものだろうけど。」

疑われてんなぁ。やれやれ。

「まぁ、そんな体質あり得ないからね。でも、魔道士にもなってない俺が、学園長の解析を防げるかな?」

大魔公からの解析を防げる魔道なんて持ち合わせていない。

「でもあなたには、不思議な能力がある。」

「そんな都合の良い能力はなかなか無いもんでさ。魔道の解析にはめっきり弱いんだ。」

スタンド能力での闘いに、『解析』なんてなかったからね。対抗する能力は無い。

「そう…難しいのね。」

「そういうもんだよ。証拠に、学園長が言ったかどうか分かんないけど、俺の能力は解析でどんどんバレたと思うよ。」

嫌だなぁ。スタンドってのは、能力がバレるのは弱点になるのに。

「少し聞いたわ。…100以上の能力を持っている、と。」

おおう。まじか。そんなにあったっけ。数えてないけど。

「ま、良いや。しゃーないし。」

「話が終わったなら聞くけど、何でアリンは俺の事を見てたんだ?」

アラタが不思議そうに聞く。まずそこだよな。

「魔王候補を見ていたの。私は、魔王の伴侶になるらしいから。」

話がぶっ飛びすぎてる気がする。

「ま、学園長に聞いた方が早いんでしょ?」

「そうね。」

「正直何がなんだかさっぱりだが…」

学園長室に向かおうとするが…

「呼ばれて飛び出たーッ!」

ガシャーンパリンパリン。

窓を突き破って登場する学園長。何がしたいんだろ。

「ツッコミ役を呼んで別のところでやろう。」

「……」

「窓直しといてね。学園長。」

「え…空間の連続性とか無視して大技で飛び込んできたのに無視!? 僕の扱い酷くない!?」

 

 

~保健室~

「婚前交渉?」

「大変魅力的な提案だ。」

「何言ってるんですか!!」

「あぁ…リリス。お前がいると安心するよ…ずっと俺のそばにいてくれ。」

「早速浮気された伴侶。」

「じゃあアリン俺が貰うよ。」

「いや待て、俺は二人同時でも一向にかまわな―」

ドゴッ!

「痛い…」

「暴力反対。」

日本はそういうの厳しいんだぞー。まったく、俺とアラタの身体が奇跡的に丈夫だから良かったものの…常人ならアザができるぞ。

「で、聞くけど、何で俺らを結界で閉じ込めたの?」

「学園長に『あの二人のどちらかが君の番だよ』って言われたから。」

「アイツめ…!」

リリス顔が怖いよ。アレが漏れそうになったくらい別にいいじゃん。

「ほうほう。他には?」

「ハダカを見られたのは貴方達だけ。」

「いつもありがとうね~。」

「ごちそうさまでした。」

「おそまつさまでした。」

綺麗な身体だと思うけど。

「はぁ… しかしこないだのアレはアリンさんだったとは…」

リリスが疲れたようにため息をはいた。

「ああ…アレか。」

「もう少しで読者の望む展開になるところだったのにな。」

「何言ってるんですか!」

残念でならないよ。

「あそこに他人が居たのは事故よ?」

「まぁ… リリスも自分から俺らの部屋に来たんだから、自業自得でしょ。」

「そういう事だな。」

後から俺が寝ている時の事を聞いたが、一番の被害者はセリナだと思うな。

「それに、学園長が『魔王候補を極地に立たせれば崩壊現象が起きるかもしれない』って。」

「あのジジイを消そう。」

「リリス、アイツはどこだ?」

「ご心配なく。 うるさそうなので縛って焼却炉に捨てておきました。」

「「ナイス。」」

ま、サウナ程度にはなるだろ。

「でも、なんで崩壊現象を…」

「多分、こういう事だと思う。」

アリンが自分の左手とアラタの右手をかざす。

またヤバい事に挑戦するなぁ。アリンは。

アリンの左手に着けている指輪が輝く。

「“憤怒”(イラ)の“書庫“(アーカイブ)に接続。 “テーマ”を実行するわ」

その言葉がスイッチになり、アリンの身体が光に包まれる。 

光がおさまると、服装が変化し、魔道書を手にしれいるアリンの姿があった。

「憤怒のアーカイブか… メイガスモードになるなんて、魔道士には憧れるよ。ホント。」

カッコイイもんね。メイガスモード。

「私のテーマは崩壊《ルイーナ》。だから…ほら。」

「アラタ!」

リリスの叫びに反応して、アラタを見る。

「…ぐッ!」

うずくまって、震えている。やっぱりね… 

「彼の魔力を抑え込んでる魔道書の制御を崩壊させたわ。」

『おいおい、ここでコイツの魔力を解放させる気かよ!?』

「…まぁ。十中八九崩壊現象が起きるね。やれやれ。」

「そう… 学園ごとね。」

いやぁ。軽く言ってくれるね。

「ぐぁああッ!」

アラタの悲鳴と共に、物が粒子に変わっていく。

「このままだと学園はおろか、ここの地域一帯が無くなるけど。俺らも含めてね。そこらへん、理解してるよね。」

「その通り。でも、私のテーマ“崩壊”に最も近しい存在。」

「どんな犠牲を払ってでも、研究を優先する、魔道士としてはあってるよ。…ま、それを阻止する人達もいるんだけど。」

突然、保健室の壁にヒビが入り、破壊される。

「…おかえり。仕事中だったんじゃないの?」

「できる女は仕事が早いんだよ。な、大将?」

「なんで私に振るんですか!」

さてと。ここからは、ミラとねーちゃんに任せるとするかな。こういうのは、プロにやらせないとね。




アリンもヒロインにしようと考えたら、この手しかありませんでした。ちょっとどうなるか分かりませんが、とりあえず魔王因子の伏線を。
感想やアドバイス、評価等頂けると私は狂い悶えます。
喜びでな!( ζ´・ω・`)
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