「これが… ユイなのか?」
アラタが不思議そうに眺める。アラタは夢の世界でユイと会ったが、そのときと姿と違うのだ。
「ユイは夢の中と姿を変えているのよ。あれはユイの理想の姿。」
「ふむ… なるほど。」
納得しているアラタの背後で、大きな扉を開く音がした。
「んー…
アイツすぐに噛みついてくるから嫌なんだよ。
「ってかユズル… そのパーカーさっきと変わってないか?」
「え? あぁ…ま、本気モードみたいなモンだよ。」
俺はいつも黒くて無地のパーカーを着ていたけど、今は灰色で背中に紫の炎が描かれたパーカーを羽織っている。。
「ふぅ… 危うく眠るところだったっス。」
レヴィが天井から降りてくる。
「レヴィさん!」
「無事だったのね。」
「さすがニンジャ。…で、あのドラゴンどうすれば良いんだ?」
アラタが困った様子で聞いてくる。
「ユイの魔力が暴走したものだからね… 魔力をほどほどに減らせばあの龍も消えて、ユイも起きるでしょ。」
タッタッと歩いて龍とユイに近づく。リリスに注意されるが、無視。龍が大きな口で襲ってきた。自分の左腕をその口に押し付け-
「それでも喰ってな。」
左腕の肩をスケアリーモンスターズの右手の爪で切り離す。これで拘束されなくなった。龍の口も塞いだ。後はユイに近づいて、頬を舐める。瞬間の激痛。またか… 手を握りしめて我慢する。
「おいおい、そんな変態だったか!?-って…」
ユイを包んでいた龍が消える。やれやれ…
「食べただけだよ。魔力を。…この状態なら、なんでも出来るんだ。良いだろ?」
作り笑いの後、大量の魔力で身体は崩れ落ち、視界は黒く染まった。
「…あぁ…痛ッー」
視界がはっきりしてから、最初にきたのは頭痛だった。次に腹部への衝撃。
「お兄ちゃんーっ!」
ユイの声が頭に響く。お兄ちゃんって… 俺より身長大きいくせに何いってんの… てか俺の年齢言ったっけ?
「ユイのせいでお兄ちゃんが消えちゃったら…この世界を… 壊そうかと思ったんだよっ!」
ほぼ半泣きで抱きつかれる。さすがに世界を消すのは止めてよ。
「はぁ… いつも倒れるのに魔力を吸うなんて… 危険極まりない。」
「ま、無事で良かったけどな。心配したんだぞ? 大将も落ち着かなくて大変だったしな。」
ミラとねーちゃんに怒られた。しゃーないじゃん。友人を助けるためだし。だんだん時間が経つにつれて頭痛は収まってきた。だが次は切り離した左腕が… というか左肩が痛い。
「ユズル… 腕大丈夫なのか?」
「うん。右手さえあればいくらでも創れるよ。ゴールドエクスペリエンスッ!」
ゴールドエクスペリエンスを呼び出し、部屋の床を殴る。すると、殴った部分が左腕に変化していく。その左腕を肩にくっつければ完成。
「凄いですね…」
「完全な治癒能力ね。」
「ユズルの能力は魔術を上回るものもあるっスからね。」
ん… 治癒能力ではないんだけど、今はいいか。ユイも救えたし、皆も無事だし。
今日は風呂に入る気力さえないや…疲れ…
睡魔にノックアウトされた今日この頃。
アラタの出番消失。リーゼ編で頑張ってくれると思います。多分。そしてDの幻想さん瞬殺です。かませ犬d…スゴイドラゴンナノニナンデヤラレタンダロウナー(棒)。
たまにルビ振れないときがあるんですけど何なんでしょうね。
感想やアドバイス、評価等頂けると幸いです。