お待たせしました、3話目ですよ!
え?待ってない?
そんなつれないこと言わないで
ゆっくり読んでって下さいね♪
今後少し遅くなってしまいそうなので
今回は早めに投稿しました。
「もう良い……なんでも良い……。
だから朝飯食わせてくれ……。」
俺は訂正を諦め、生存のための道を選んだ。
「しゃあねぇなぁ……。」
ひたすらに口の悪い俺の妹は面倒くさそうにキッチンの方へ向かっていった。
「あの娘、大丈夫なのかしら……女子として。」
「俺も不安だ。てかよく彼氏君は付き合ってくれてるよな……。」
「言葉遣いさえ良ければねぇ……。」
そうなんだ。俺の妹であると同時に、
こいつは姉貴の妹なんだ。
ハイスペックじゃないはずがないんだ。
いや待てよ。じゃあ何故俺は一般Peopleなんだ?
何故顔面偏差値35なんだ?
何故勉強も出来ないんだ?
何故……いや、これ以上はやめておこう。
ひたすら俺が哀しいだけだ……。
と、とにかく佳奈には言葉遣いをなんとかして頂きたいわけで。
「口悪いのがなぁ……。」「余計なお世話だ。」
いつの間にかムッとした表情の佳奈が
正面に立って俺を睨み付けていた。
「彼氏君が可哀想だろ?」
「今日の朝飯、シングルはなしで良いってことか?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
俺はどうやら妹に命を握られてしまったらしい。
しまったヘタなことが言えなくなった……。
だがしかしそこに救世主現る。
「佳奈、許してあげて?」
「ちっ、冗談だっての……。ほらよ。」
姉貴のおかげで今日1日生存可能であることが確定し、俺は胸を撫で下ろす。
「今日は2人の好きなの、作ったんだぜ。」
はて、何を出されたのか……。
目の前に乱暴に置かれた皿を見る。
皿の上にあったのは俺の好物、フレンチトースト。
フレンチトースト……の上に、焼き魚。
「……いや、なんでだよ!!どうしてだよ!!」
いや、確かにフレンチトーストは大好物だよ?!
なんで焼き魚乗せちゃうの?!
めっちゃ蛇足なんだけれども!!
「言っただろ?2人の好きなものだって。」
「姉貴の好きなものって言ったって、
それ食い物的な好きじゃねぇだろ!!」
恋なんだよ!姉貴は魚に恋してんだよ!
それを佳奈、こいつは……!!
調理しちまうなんて……!!
しかもなんとも無神経に"ON THE パーン"しちまうなんて……っ!!
そう思うとなんだか心配になって隣の席に座っている姉貴に声をかけた。
「あ、姉貴……?」「うん、案外イケる♡」
俺の心配を裏目に、姉貴はさも美味しそうに"焼き魚 ON THE パーン"を口一杯に頬張っていた。
「まじでか!!姉貴!!愛する相手食っちゃって良いのか!!」
「美味しいとこも含めて愛してるのよ……。」
「もうホンット意味解んねぇ!!」
姉貴いわく魚の魅力は見た目だけじゃないらしい。
勿論俺には見た目の魅力も解せねぇが。
「確かにあの流線型のフォルムは魅力的だわ……。
でもね。なにより大切なのはそれがいかに私の利益になるかってことなのよ。」
「それ言ってる相手人間だったら姉貴、すげぇ嫌な奴だよな……。」
「そうね。相手がお魚で良かった。」
いや、決して良くはないだろうけどさ。
「要するに、私は魚の全てを愛してるの。
眺めるのも、語りかけるのも、食べるのも。全部幸せなの。それが愛なんじゃないかな。」
「なるほど。全くもって解せぬわ。」
何処かで聞いた話。
偏差値が20違うと話が通じないらしい。
つまり俺と姉貴は偏差値が20以上違うのだろう。
そのうえここまで理解出来ないということはきっと30ぐらいは違うんだと思う。
なんならもうなにも理解したくないんだけどあれかな40ぐらい違うのかな。