ハイスペックな俺の姉貴が恋をしました。   作:碧兎

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おはこんにちばんわ!碧兎です。
お待たせしました、5話目ですよ!
え?待ってない?
そんなつれないこと言わないで
ゆっくり読んでって下さいね♪

現実逃避の賜物が完成しました☆
でも課題のせいで時間がない……。
部活の練習もしなきゃ……っ。
次話も気長にお待ち下さいませ。






「痛ぇ……。」

あのあと俺は佳奈に(必要以上に)殴られ、夢でないことを確信した。

ついでに彼奴のなかではマゾ設定が俺に定着したようだ。

うぅっ……お婿に行けな((ry

……今はそんな冗談言ってる場合ではない。

自室から出て周りを見てみると、そこかしこに魚がある……いる?

うん、まぁとにかく我が家は今、何故か魚だらけなのだ。いやはや実に意味が解らん。

 

もしかして、これあれか?死後の世界ってやつか?だったら嫌だな。

俺の理想はもっとこう……Everyday paradiseな感じの、そんな素敵な世界だ。

それがなんだよ、魚って……魚って!!

てかまず俺はまだ死んでねぇはずだ。じゃあ一体なんなんだこれは……。

家中が港と同じ匂いするし……。……もうやだ魚嫌いになりそう……。

「姉貴だろ……絶対犯人姉貴だろ……。」

一体どうやったのか。方法は未知の領域だが、犯人は姉貴しか考えられない。

とりあえず姉貴捕まえて事情聴取。話はそれからだ。

 

「姉貴ー!!何処だよ、おーい!!」

「はいはーい?」

俺の呼び掛けに、姉貴のゆったりした声が返ってきた。呑気過ぎてなんかちょっと腹立たしい。

「姉貴ならさっきリビングにいたぜ?」

後ろから佳奈が教えてくれる。

「そか、ありがとな。」

てかなんで佳奈は疑問を感じないんだ。なんなら鯖とか使いこなしてなかったか……?順応性高過ぎるだろ。

 

姉貴を捕獲するべくリビングへ向かうが、勿論その途中の短い道のりの中にも魚が溢れている。

そろそろ我慢の限界だ……。流石に少し強めに言っておかなきゃなぁ。

しかしリビングに姉貴はいなかった。……何故だ。

その時、キッチンの方からガタンという物音。

「おい、姉貴ー……っ?!」

キッチンを覗くと、そこに姉貴の姿はなかった。そこにあったのはでっかい、無駄にでっかいシルエット。

……魚だった。

しかもなんか……尾っぽを支えに直立してるんだが……?!

「え?!うぇぇぇぇえっ?!」

情けないことに思わず大きな声を出してしまった。

ぴくんっ。

俺の大声により、でっかい魚が反応した。やばい。なんか何かがやばい気がする……!!

しかしこれまた情けないことに足が動かない。

逃げるって発想も格好悪いのに……。泣きたい。

よく解らんが終わった……。殺られる……。

あたふたしていると、魚は直立したまま横半回転しようとしているらしく、ゆっくりと動き始めた。

俺は諦めて、おとなしく目を瞑った……。

 

「……あらっ?真?」

「う、え……っ?」

突如として聞こえた姉貴の声に、恐る恐る目を開く。

「え、あ、姉貴?……って、はぁぁぁあ?!」

俺の前には例のでっかい魚がいた……というか姉貴がでっかい魚の中にいた。

俺がびくびくと怯えていた魚の正体は、着ぐるみを着た姉貴だった。

状況が意味解らなさすぎて、姉貴に対してさっきとはベクトルの違う恐怖を感じた。

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