お待たせしました、8話目ですよ!え?待ってない?
そんなつれないこと言わないでゆっくり読んでって下さいね♪
なんか、とても暗ぁい感じになってきました。
何故お魚に恋するヒロインが出てくるお話が
シリアスになってきているのかは訊かないで下さい。
最早私が知りたいです。
次回、最終話!!
無事に魚達のほとんどが売られて行き、我が家にようやく光が差した。
いや、比喩とかじゃなくて物理的にな(魚が窓を遮っていて暗かった)
でも、なんというかこう……俺は姉貴にすごく酷なことをさせてしまったような気もする。
「ありがとな、姉貴。お疲れ様。」
フィアンセと恋い慕う相手を捌き続けてくれたこの人に俺は感謝を述べることしか出来ないけれど、それでも姉貴がまともな恋を出来るようになるのなら俺はいくらでも鬼になろう。
「うん、お疲れ様。あ、あのね、真。
残りの子達はあと少しだけ、もう少しだけで良いの……一緒にいさせて……?」
「……あぁ」
「ありがとう……!」
姉貴、貴女って人は何故魚ごときにそんなに切ない笑顔を見せるのですか。
それが恋なんですか。俺は貴女が解らない……。
「あのね、真。私ね、お魚が好きな理由があるの。……知りたい?」
「……え?り、理由……?」
「うん、正しくは理由ってほどのものじゃなくて……
あぁ、なるほどねって聞いてくれたら良いんだけどね」
姉貴が魚に恋した理由……そんなものがあるなんて思いもしなかった。
「お母さんのこと、覚えてる?」
「……ああ。」
妹が産まれて半年後のことだった。
俺達の母親は事故で亡くなった。転落死だと聞いている。
「じゃあお母さんの遺してった日記は知ってる?」
「そんなのがあったのか……知らなかった。」
「えぇ。私も昨日見つけて、あぁ、そうなのかって。
だから私は人じゃなくてお魚に恋したんだなぁってやっと解ったの。」
「え、それって……一体どういう……?」
「お母さんはねお父さんよりも、とある水族館のお魚を好きになっちゃったんだ。
そのお魚さんとのお写真もいっぱいあったよ。」
「え、母さんも魚を……?!」
「うん、そうみたい……私はね、お母さんは転落したんじゃなくて自分で飛び込んだんだと思う。
……日記のお母さんの命日の日に、お母さんが恋したお魚が死んだって書いてあったから。」
「後追いした……ってことか……?」
嘘みたいな話だった。
あの、いつでも自分のことを後回しにして、小さかった俺達のことばかり考えていた母さんが、そんなに簡単に命を絶ったりするものなのだろうか。
……俺達をおいて逝ったりするものなのだろうか。
「恋したらね、自分のことなんてどぉーでも良くなっちゃうの。例え相手がお魚さんであったとしても。」
「あー、それでも姉貴は逝かせねぇよ?」
背後から俺の気持ちを代弁するかのような声が聞こえ振り向くと、そこにいたのは佳奈だった。
「佳奈……」
困ったような、泣きそうな顔で姉貴は微笑んだ。
「ありがと、大丈夫よ。」