調律師が異世界旅行をさせられるようです 作:隠された神話の白狼
その分量は多めの10000文字程度となっています。
では、白狼の旅行の一部をご覧あれ~~
時間は進み、白狼が乗せた飛行機は、現在イギリスのグレートブリテン島の上空に来ていた。
白狼は、機内に設置されている机に向かって人形の設計図の草案を書いていた。
「人形の装甲が問題だよな……………これは次の世界にもっていこうかな……」
設計図上には、使用する魔術回路と武器は描かれているが、肝心の人形の本体の絵が描かれていなかった。
「……ガンダムから、特殊装甲を引っ張って来ようかな?
まあそれをするなら……他の世界から引っ張ってきてもいいな」
白狼は、自分の知識の中にある人形に関する知識を思い出しながら図面を引く。
その人形に使われている魔術回路は、五種類。
「天災」・「量子」・「火薬」・「迅雷」・「??」
その人形に使われている特殊装置・武装・装甲は、合計で24種類。
特殊装置
・機動戦士ガンダムF91から……フルサイコフレームの運用のためのシステム:ネオ・サイコミュシステム
・ガンダムOOから……太陽炉から膨大なエネルギーを取り出す機功:新型GNドライヴ
・
・オリジナル……魔力運用による高速移動用のマジックスラスター:ハイパースラスター
・オリジナル……マナを自身の中で生成する装置:マナ・ジェネレーター・バージョンΩ
・オリジナル……マナを圧縮して液体マナに変換する炉:魔力圧縮炉・マークⅤ
・オリジナル……マナ蓄積用の高性能のタンク:ハイパー・マナタンク
・オリジナル……マナを消費して移動力をアップさせるブースター:ハイパー・マナブースター
・オリジナル……魔活性不協和の原理を解消する装置:魔力分留装置
特殊武装
・逆襲のシャアとガンダムOOとガンダムSEEDの三作の兵器を融合……
オールレンジ攻撃を目的とした遠距離砲台:GNシステム・バージョンν
・アーマードコアⅤから……不明なユニット:オーバードウェポン一式(量子変換済み)
・コードギアス反逆のルルーシュから……マイクロ波誘導加熱ハイブリッドシステム:輻射波動機構
・そらのおとしものから……対国武具:弓矢型最終兵器「
・そらのおとしものから……対人武具:超振動光子剣「
・ローゼンメイデンから……水銀燈の黒い羽を改良して試作された:フォールダウンウイング
・オリジナル……四鬼白狼作の日本刀:魔刀「
特殊装甲
・∀ガンダムから……ナノマシンによる復元能力:ハイパーナノスキン
・∀ガンダムから……滲み出させたナノマシンの硬化により耐物性能を得る:ウージィ・アーマー
・ガンダムSEEDから……物理ダメージを軽減する:ヴァリアブルフェイズシフト装甲
・Gガンダムから……全環境適用型ナノマシンで作られた細胞:アルティメットガンダム細胞
・ガンダムUCから……人形の思考を即座に行動に反映するフレーム:フルサイコフレーム
・ガンダムGジェネレーションから……別機体を盾・武器とする装甲:ガーディアン・ドレス
・オリジナル……魔法に対するダメージを軽減するコーティング:耐マナコーティング
白狼が描き終った設計図を見て目をそらす……
「詰め込みすぎたな……まあこの世界で使うつもりも無いし大丈夫だよな」
「そうですね。と言うか……白狼さん?貴方はすでに
「いやいや……私が技術を司るスターゲイザーであっても……分かりませんよ。
それもこの私が介入した世界じゃあ
その世界の技術がどうなるか分かったものじゃないからな……
現に、1+1=2と言う答えのはずが全く違う4と言う答えに行きついた世界になった所があるぐらいだからね」
「まじですか……スターゲイザーってそんなに世界に影響力があるなんて知りませんでした」
「そりゃそうですよ“黒衣さん”それだけの力があるから星の見守り手なんて呼ばれるんだよ」
白狼は後ろを振り向いた。
そこには、いつもの巫女服に煙管を吹かした少女の姿があった。
「スターゲイザーは、動くこと自体がヤバい事が起こっていると言う事であり動かないことが一番だと言われているんだよね」
「そこは知っています。
ですが……白狼さんは、世界干渉を好んですると言う噂を聞きますが」
「それは、十二円卓の奴らの後始末をするためさ……あの暇人共のはた迷惑の行為で歪んだ世界を修正するのが私の役目ですから」
「へ~~」
「興味なさげですね」
「まあ……私が知った所で何にもできませんし」
「それもそうですか……
まあ今は安定しているから、私を異世界旅行と言う休暇を送れていますがね」
「え……今も少しばかり世界が歪んでいると思いますが?」
「あれ?旧境界の神理がいた頃は、これ以上に歪んでいたよ?
さらに、これぐらいなら歴史の修正力のおかげで元に戻るから干渉しなくてもいいのさ」
「ですが……この世界で起こった日露戦争のロシア軍の大敗と日本側の損害の差が大きいかと」
「そこはね……ちょっとした裏技がある。
死者数が同じなら世界はそんなに歪まない……
ロシア軍が全滅して死亡した人間の数が丁度日露戦争の死亡する人間と同じになるように調整して殺しまわったから問題なし」
「そんな裏技があるなんて!!驚きです」
「黒衣さんの未知を既知に変えられて私は満足だよ。
さらにこの法則に名前を付けるなら魂保存の法則かな?」
輪廻転生の輪の上に乗る魂には、国や国籍、質は全く関係ない、関係しているのは、量だけである。
「どれだけ転生者が人間を救おうとも、世界求める必要な分だけ魂は輪廻転生の輪に乗るようになる。
これを変えられるのは、我が主である星の神理ぐらいだろうな……」
「そうですね。でもその方が動かれることは少ないですから……小物である転生者は目の前に立つことすらできないでしょうね」
「言い過ぎとは言えませんからね……この私でも身震いするほどの威圧感ですから……
もし転生者が顔を上げて物を言えるなら、そいつは全くのアホか想定外の実力を持った化け物のどっちかに成りますね」
白狼は、クスクスと笑った。
それは、忍び笑いだったのか……それとも笑い声を抑えるために無理やり抑えたのか……
それを知るのは当の本人だけである。
「でも白狼さん、私としてはそんな人物ができて欲しいと思いますよ」
「?そうですか……まあそんなことが出来るのは、全く違う転生形態をとった私たちが認識できていない神様が生んだ転生者でしょうね」
「そうですね。でもそんな人物いるでしょうか?」
「まあいたとしても…私たちの前には、現れる事はないでしょうけど
もしそれが現れたらとしたら本来ぶつかるはずのない物と物がぶつかった時だけだよ。」
白狼は、目を細めてその言葉を紡ぐ。
星の神理が、昔に話してくれた事を思い出しながら……
それにより会話が途切れた。
その沈黙を破るかのように絶対になるはずのない黒電話が鳴り始めたのだ
この黒電話は、白狼が身近に持っている
この黒電話の電話線はないため後ろに出ている黒い電話線が存在しない。
さらに、この電話を知っている人物は限られている……
なにせ、この電話と通信できるのは……三つの電話だけだ。
一つ目は、陸軍の司令官:
二つ目は、特殊機功師団の総合指令部の中にある電話
三つ目は………
「白狼さん……この時代に携帯電話は存在しないはずですよね?」
「そこら辺は、百鬼国の魔力通信だから大丈夫」
白狼は、軽口をたたきながら黒衣に静かにするように指示を出した。
それを見た黒衣は喋るのをやめて近くにあった椅子に腰を掛けた。
それを確認した白狼はそっと受話器を取った。
「こちら、第13特殊機功師団・副師団長:四鬼白狼少将の直通の電話ですが?お間違いありませんか?」
白狼はわざとらしく、出たときの決まりごとを言う。
「いや間違っていない……元気そうだな白狼君」
「その声は!!本当にお久しぶりですね
貴方様がこの直通電話を使用するなど驚きました。」
白狼は、受話器の前で驚きの顔をする。
それを見ていた黒衣は笑いを抑えながら白狼の顔七変化を観察す構えを取った。
なぜ白狼が驚いたかと言うと……通常この回線に掛かってくるのは、大日本帝国陸軍からの人形作成依頼ぐらいだ。
一応海軍にも直通電話は置いてあるが、海戦に不向きな人形を使う白狼に連絡が掛かってくることはない。
もし戦争行為なら、自分の上司に当たる虎徹中将から連絡が来るはずだ。
「いや…折り入って話があるのだが……海戦専用の自動人形を作成してくれないか?」
「その話は、依然断ったはずです。日露戦争にて私が行った戦闘は、いわばゴリ押し戦闘……最高級品の自動人形と魔王クラスの人形師がいて初めてできる目があると言った戦法です。
私の場合十二人形と言う最高級品の自動人形がおり、対集団戦に特化した百鬼国人形操作術のおかげで、あの快勝が出来上がったのです。
当然のことながら、十二人形の量産しようものなら国が傾きますし、百鬼国人形操作術を普通の人形師におぼえさせ様なら、廃人になる可能性を考慮してもらいたい。」
「それもそうなのだが……海軍会議にて、決定してしまったのだよ、この案件」
平八郎は、愚痴を言い始めた。
白狼は、またかと顔をしながら手元になる神山の設計図を床にできている自身の影の上に置いた。
そうするとどうだろうか……その設計図が影から出て来た白い手によって影の中に沈んでいったではないか……
「いつ見ても、不思議ですね……影桜の魔法の能力でしたか……この現象は」
白狼は、無言で首を縦に振った……肯定だ。
「なのだがら……白狼君聞いているのかね?」
「ええ聞いておりますよ。他の将校たちが、閣下の意見を抑え込んで可決させてしまったのですね」
「ああそうだ……すまないが、白狼君どうにかできないかね?」
「むずかしいですね……高級品の自動人形を作るにも、戦艦一つと同等資金が要ります。
それにそれを量産する場合、さらに資金がかさむ……
それでは、普通の自動人形を使用すればいいのでは、ないか?言われますがそれでは戦艦に太刀打ちできない。
まさに、八方塞がりですよ…海戦用の自動人形は……」
白狼には、一応代案があるが……艦隊これくしょんの艦娘たち……あれなら量産も効くし、性能としても十分である。
ただ……これ以上日本を強化してもいいのかと言う点が残る……
そこは、他の海軍にも情報を流せばいいだけの話なのだが……
「そうか……やはり無理か……かの天才人形師の君さえ無理と言うのなら……花柳斎殿に頼むしかないか……」
「それは無理ですよ…彼女は今海外旅行中ですよ」
「どうゆう事だ白狼!!」
「そうか……この反応は、陸軍の奴ら黙っていたのか……ま、いっか
現在、西の花はイギリスにヴァルプルギスの夕べをご覧になるために休暇を取っているはずです……」
「本当か……なんと間が悪い事だ……」
白狼は、平八郎が心の芯が折れた音が聞こえたような気がした。それを感じ取った白狼は、なんか悪い事したな…とちょっと罪悪感に駆られた
「はあ……まったく貴方は、本当に頭が固いお方だ。少し視点を変えれば、答えが出る者を……」
「どうゆう事だ白狼!!貴様先程海戦用の自動人形は出来ないと言ったばかりではないか!!」
「ええ“海戦用”の自動人形は作れません……しかし、“戦艦”を自動人形みたいにする事は出来ます」
「はあ?それはどうゆう事だ」
「簡単です戦艦自体にイブの心臓……簡単に言えば自動人形の核を使った戦艦は作ることは出来ます。
これにより戦艦自体が意思を持ち、自動航行が可能になり……魔術による効果も期待できる……まあ使える魔法は一種に限りますが」
白狼は、ため息を吐きながら代案中の代案を出した……これじゃあ艦これではなく、蒼き鋼のアルペジオだな……と苦笑いをしてアーモンドをかじった。
「続けますが……現に英国にて、『陸上戦艦』ダイダロスが作成を終了したとの情報があります。
これは、中にイカロスと言う自動人形を封入して魔術を行使する機構としている様ですよ」
イギリスの国家機密をあっさりとばらした白狼の言葉に平八郎は息をのむ。
白狼はそれを気にすることなく話を続ける。
「さて問題は、イカロスに使われている魔術回路ですが……大方「歪曲」でしょうね…これなら砲弾をそらすこともできる…さらに、空間を歪曲させる事で宙に浮かぶこともできます。
まだまだ利点がありますよ……イブの心臓特有の知覚能力利用する事で、遠方の映像投影や無線傍受の機能を持つまで付けられる。こんな具合ですかね?
では、閣下再度言います。
私は、海戦用の自動人形は作ることは出来ませんので、今回の依頼はお断りさせていただきたい。」
言うだけ言ったと言う顔をする白狼を見て黒衣は笑いをこらえ始めた。
それを見た白狼は目を細めて黒衣を威圧する。
その間にも思案する平八郎はため息を吐いて回答を言った。
「分かった。では、依頼内容を変えよう自動人形を戦艦に変化させることは出来るか?」
「ええ、それなら出来ますよ。ただし、戦艦を一から作ると言うのですからそれ相応の資金が必要です……用意できますか?」
「ああ、戦艦研究に掛けるだけの資材と資金を渡そう」
「分かりました。では、イギリスに着き次第伝書鳩にて素案を提出させていただきます。」
「了解した。海軍の上層部には私から伝えておく」
平八郎はそう言い残すと電話を切った。
白狼はそれを確認して大きく息を吐いた。
「疲れた……まったく日本の奴ら無理難題を押し付けすぎだ……」
「そうですか?それは単にあなたが信頼されているだけでは?」
「そうかもしれないが……まあ本当にできもしない事を言われるよりはましですが」
「そうですね……本当は製作できるが、本来ありえない技術での製作なので世界に影響を及ぼしかねないと言う事でしたか?」
「そ、技術の化身としては、人間にはよく学びよく考えて発展して行って貰いたいのだよ」
えらそうに語る白狼は、近くにあるタイプライターを取り出して文字を打ち始める。
それを見た黒衣はこれ以上ここに居ても意味がないなと感じて、空間にひずみを作り虚空へ帰って行った。
それを気にすることなく白狼は打ち続ける。
現在のアイルランド共和国があるアイルランド島の上空まで来ていた。
「ふう…こんなものか、しかし戦艦一隻作るのにこんなに計算式が必要なんて思いもいしなかったな……」
白狼の横には、何枚ものレポート用紙が乱雑に置かれていた。
その一枚一枚には、膨大な計算式が描かれており一目見て何をしている計算しているのか分からないレベルだった。
機内に置かれているスピーカーから、男の声が聞こえた。
「御屋形様、そろそろスターカード領上空です。
手荷物等の確認をお願いします。」
「了解した。ざっと十八時間か……まあそれぐらいだろうな……」
飛行機に備え付けられているからくり伝書鳩を手元に持ってきた。
からくり伝書鳩の口を開けて、中に高密度の魔力を固めた魔石を放り込む。
「伝書鳩12号…キミに依頼を頼む。これを大日本帝国海軍の東郷平八郎海軍大将閣下へ届けてくれ、頼むぞ。」
からくり伝書鳩はゆっくりと頷くと白狼が持っていた一枚の紙をきれいに食べてしまった。
「これでよし……では着陸後と飛び立ってもらいましょうか」
白狼はにやり顔しながら飛行機が滑走路に着陸している場面を見ていた。
白狼が滑走路に降り立つと、そこには赤毛の長身の美女が立っていた。
「やはり予想通りか……|魔術師教会<ネクタル>の教祖様には、私がこの時間帯に来ることは分かっていたみたいだね……キンバリー教授」
「ふん。我々の<|灰十字<クルサーガ>>としては、貴様をここで始末した方がいいと意見が大多数だ。
貴様は、教祖様の意向で生かされていると思った方がいいのでは?」
「はあ……そんなに強がって肩を張っても意味がありませんよ…|鶯<うぐいす>。
今攻撃されても迎撃できるだけの準備はすでに整っていますし、
ここは百鬼機関の御膝元の一つスターカード領のど真ん中……もし戦闘行為が起これば百鬼機関の連中がぞろぞろとやってきますよ」
白狼は、あきれた様子を露骨に出して相手をあおることにした。
ここで戦闘行為に成っても、どうせ彼女は生き残るだろうし、魔術師教会の番犬どもの死体を手に入れれば、万々歳だ。
「あいにくだったな虐殺の魔王。ここにいるは私一人だ……貴様は私を殺すことは出来ないのだろ?」
「ちっ……考えましたね。分かりましたよ分かりました。
こちらの負けです……おとなしく学院まで連行されますよ……
それとも、私を魔術師教会へ連れってくれるのでしょうか?」
白狼はこの状況を面白くするためにとんでもない提案をした。
魔術師教会は魔術を扱う人間たちの総本山みたいな場所で、たとえ白狼と言えど、無傷で逃げ出せるほどやさしい場所ではない……と世間一般からは思われている。
ついでに言えば、魔術師教会は白狼少将をブラックリストに指定しており、殺して実験材料にせよお達しまである……
そのためこの提案は、キンバリーから見れば棚から牡丹餅レベルの話である。
「ふん、事を言われてもお前の事だ隠し玉がある可能性もある……そうやすやすと教祖の元へ行かせるわけにはいかない」
「ちっ…そうですか、なら残念………では、私はこのまま学院行きですか?」
「まあそうなるな…というか、最初からそのつもりだ」
「あら……そうなのですか?私は余計な心配をしていたと言う事に?」
白狼は首を傾げて、不思議そうな顔をした。
キンバリーはそれを長年の付き合いからフェイクだと見抜き勝手に話を進める。
「全ての準備はこちらで済ましてある…当然のことながら名誉教授としての来賓枠であり、生徒からの要望でセミナーを開いてもらう。」
「いつもの条件ですね……といっても私自身は、今回で二回目ですが」
「貴様の一族は、ヴァルプルギスの夕べに大層興味を示しているな……理由は何だ?」
「それはですね。私の一族の最初の人物である初代スターカード卿の遺言で
世界中のありとあらゆる技術の収集する事でして……それが一族の宿命みたいなものに成ってしまい現在に至ると言うわけです。」
白狼は照れながら言葉を語る…ときどき、頭を書くしぐさを取り入れながら……
「そうか……私は、そんな物には興味はないな……」
「いやあなたが聞いて来たのでしょ!!」
「それもそうだな……だが、今はそんなに時間がない……列車に乗り遅れてしまうかもしれない……」
「え……一般の列車に私を乗せるのですか?」
「そうだが……何か不満でも?」
「いや、いいのですが……」
白狼は旅先での事故が起こる予感したのだった……
白狼の予感が空振りに終わるかのごとく、午後の機功都市・リヴァプール行きの列車に乗り込んだ、白狼とキンバリーの二人
「ここまで順調に来ましたね」
「ああ、そうだな」
「私としては、これ以上警戒しなくてもいいので安心しました。」
「?どうゆう事だ……」
「いえね……私のジンクスと言いますか、何と言いますか………私が一般客と乗車するとかなりの確率で敵に出合い攻撃を受けます……
そしてその乗り物は必ずと言っていいほど事故に見舞われます。」
「へ……だが、ここまでに来るために乗った乗り物では、そんなことは起らなかったぞ」
「そうですね……だから、最後のこの列車で、何かあるのではないかと心配になったのです……」
白狼は、すまし顔でそんな言葉を吐く……それに答えるかのように、一等車両の入り口のドアが、行きよい良く開けられる音がした。
「あ……今の完全にフラグでしたか……これは反省しないと……」
「と言う事は……」
「ええ敵対勢力の襲撃です。」
それを言い終わると同時に、白狼達がいる個室のドアが行きよい良く開けられた。
「ボイド・スターカード…死ねーーーーー」
「そうやすやすと、死んで上げる者ですか……影桜」
扉の前にはブローニングM1917重機関銃を両手持ちで持った大男が、こちらに銃口を向けて引き金を引く。
それと同時に、白狼は自身の影を、二回つま先で軽く蹴る。
そのあと、重機関銃から毎分600発の銃弾が射出される。
客室の中は、重機関銃から発生する白煙が満たされた……
「やったか!!」
「はいフラグありがとうございました。
当然のことながら私たちは無傷ですよ」
窓から流れ込んだ風によって空気が循環して白煙が消えた。
客室の中には、無傷の白狼とキンバリーが座っている。
撃たれる前の客室と違う所は、床に大量の弾丸が転がっていることぐらいである。
「浅はかだな君は、このレベルの銃弾じゃあ私を撃ち抜くことは出来ないよ?
ああ君に行ってももう意味がないか………」
そう言い終わるか終らないかのうちに、銃弾をうった大男は銃弾の海に倒れ伏した。
「襲撃を受けたと言う事は……まあさっき言った通り……」
「この列車は事故に合うのか?」
「うん……多分こいつの仲間が今頃列車のブレーキを壊している頃だろし……」
「はあ……」
キンバリーは溜息を吐いて事態を重く受け止めた。
白狼はその逆で、いつもの事でどうにでもなるなと確信して魔石を影に落とした。
「ありがとね、影桜。いつものことながら君の反射神経にはいつも助らえていえるよ」
「言えどういたしまして、お父様。私の役目はお父様の護衛役ですから」
いつのまにか、白狼の横には、黒い和服に身を包んだ黒髪の絶世の美少女が立っていた。
その少女の和服の丈は長く踝が隠れるほどに長かった。少女の顔は、目は綺麗な黒色で人間離れした整った顔立ちをしている。
肌は透き通るほどの白色であるが、とても病人には見えない程度の白さだった。
身長は、180㎝の白狼とは20㎝低い160㎝ぐらいだろうそんな少女はニコニコしながら、大男を踏みつけながら白狼に紅茶を振舞っていた。
キンバリーは今気づいたのか、びっくりした顔をして白狼をにらんだ。
「そいつが、かの有名な十二人形の一体……影桜か」
「はい、その通りです。
私影桜は、初代四鬼家当主・
影桜は、無い胸を張るように胸を突き出し、その胸をポンと打った。
白狼は、少し苦笑している風にも、照れている風にも見える顔で影桜を見ていた。
そして、やっぱり和服には貧乳が合うな…としみじみ考えていた。
キンバリーは、なるほど先程の銃弾は影と言う不確定で不明確な、物で防いだのか……
と考察を頭で考えていた。
その三者三様な考えをしている間に駅を通り過ぎていったのを車窓から確認できた。
「む……どうやら白狼ビンゴの様だ……今通り過ぎたのは、リヴァプール駅だ。」
「ですよね……前の方の二等列車から、ブレーキが止まらないのだ、なぜ最終駅のリヴァプールを通り過ぎても止まらないだのが聞こえてきますからね………ははは」
「笑っている場合か……この列車がそのまま突っ込んだら大変な事態になるぞ!!」
「そこら辺は大丈夫ですよ……どうせあの小僧と最高級品の自動人形達が何とかやってくれるさ」
白狼はそうなることが容易に想像できると言う顔をして押し黙る。
影桜は、既に影の中にも繰り込んだのか姿が見えず……そして、大男と銃弾とブローニングM1917重機関銃は姿を消していた。
キンバリーは、その小僧に自分の運命を掛けるのかとため息が出そうになった。
そして、隣の客室からは次のような声が漏れていた。
「主!!今通り過ぎたのって私たちが下り駅ですよね!!」
「どうしたのいろり姉さま?そんなに慌てる事?」
「どうしたのじゃありません!!
小紫……私たちは、先ほどの駅で降りるはずでしたのに、そこでこの蒸気機関車は、停まりませんでした……
さらにこのたいむて~ぶる?によれば、先ほどの駅は終点でこの後はこの蒸気機関車をしまう車庫だけです……
このままいくとわが主は、我々が守るとしても他の乗客がぺしゃんこになってしまいます」
完全に隣の客室に誰が乗っているのかまるわかりの会話を繰り広げている二人の声がこちらまで聞こえて来ていた。
「ふ~んあの花もこの列車に乗っていたんだ……これは第二目的として花の死亡も含まれていたのかもしれないな……」
小さな声でしゃべる声は、列車が震える音でかき消されキンバリーには届いていなかった。
「さて、キンバリー教授もそろそろ座席に捕まっていた方がよろしいかと……そろそろ急ブレーキがかかる頃ですから……」
「そうか……で止める方法は?」
「人形を使って無理やり停止させます」
「………………………………………………………はあ?」
キンバリーが白狼を問いただそうと座席から手を離した時、暴走列車と何かがぶつかる音がした。
次の瞬間には車両と車両が玉突きを起こし、浮き上がった。そのまま50mは進んだのだろうようやく止まった。
「ふう……なんとか無事に済みましたね……………またか………」
白狼は呆れ声を出して今の状況を見た……ぶつかる直前で手を離したのだろうキンバリーは白狼の顔の横に顔がある状態におり……見方によったら二人が抱き合っているように見えるそんな様子に成っていた。
「おい、キンバリー教授そろそろどいてくれないか?私も状況の把握に行きたいのだが?」
「ああ……すまないな」
白狼は、何のこともない様子でその場を立ち去り、対照的に顔を真っ赤にしたキンバリーはその後を付いて行った。
白狼が、リヴァ―プル入りした際に起った小さな出来事である。
さて、今回でやっと機功少女は傷つかないの本編にやってきました……いや長かったな……
さて、次回はなにしようかな……まだキンバリー先生をいじりたいから魔術喰いで弄りるのもいいな……考えております。