コードギアス初音島のルルーシュ   作:嵐の中輝きたい

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クーラーがかかせない季節となりましたね。作者は部屋のクーラーをガンガンかけて過ごしてます。


春風のアルティメットバトル中編

磯鷲生徒会長の宣言後生徒たちは沸き立った、最初は困惑していたが元々イベント好きの奴等の集まりであるここ風見学園の生徒たちは直ぐさま作業に取り掛かる為各教室に移動を始めている。

 

 

めぼしい店にはすでにチェック済みなので後は簡単な工作で済む、しかし、俺も表向きは豪華商品を狙っているということを周りに印象付けなければならない。なので俺も早速動くとしようか。

 

 

まずは自分のクラスを優勝候補の一角を担ってもらわなければならない、なのでまずはこのクラスの出店の要と言っても過言では無い人物に接触することにした。まぁ、クラスメイトなんだがな。

 

 

教室の一角、男子生徒が集まっている中。その中央で無邪気な笑顔で男子生徒と接している女子生徒がいた。さて、手早く済ますとしようか。

 

 

「白河少し良いか?」

 

 

「あっ、ルルーシュ君。どうしたの?私に用事かな?」

 

 

「用がなければ話しかけないさ、なに、時間はあまり取らせない。すぐに済む話だ。」

 

 

彼女は白河(しらかわ)ななか、付属の一年の頃から絶大な人気を博している女生徒だ。毎年ミスコンに参加させるために手芸部が躍起になって白河を追い回す光景はある意味この風見学園の名物となりつつあった。学園のアイドルとまで言われている。まあ、そんなことはさておくとしてようか。

 

 

「うーん、わかった。ルルーシュ君の話だし変なことじゃ無いだろうしね。」

 

 

「すまないな、付いてきてもらっても良いか?ここで話せる内容では無いのでな。」

 

 

「はいはい、それじゃあ、エスコートお願いねルルーシュ君」

 

 

そう言って白河は俺の腕に抱きついて来た、やれやれ。こういった過剰なボディータッチは控えろと渉や小恋から言われているのだが何故やめないのだろうか。困ったものだな。過剰なボディータッチは要らぬ勘違いや面倒事を招くものなんだがな。

 

 

俺が白河と知り合ったのは2年になってからであり、渉と同じクラスになったため、中間テストや期末テストの度に泣きついてきたのだ。

 

 

そんな時、渉が連れてきたのが白河であった。白河も渉と負けず劣らずの成績でどうすかと悩んでいたところに世話になってる、という理由で渉が連れて来たとゆうのがきっかけであった。

 

 

それからというものななかとも交流を持つようになった、交流を持つようになってからはその自由奔放さに少し振り回されたりもした。更に不思議なことに白河は相手の考えを読み取るのに長けているのか俺の考えをズバリ当ててきたことも多々あった。

 

 

前世のこともありポーカーフェイスなどには自信があったのだが、俺もまだまだなのかそれとも白河の勘が鋭いのか謎である。

 

 

さて、そうこうしている間に目的地である人気の無い階段踊り場までやってくるとななかと向かい合う形をとる。

 

 

「さて、白河すまないがお前に頼みがある。」

 

 

「うーん。ルルーシュ君のことだから今朝の豪華商品の事絡みなんだろうけど。私そんなに豪華商品に興味とかないんだけど・・・。」

 

 

白河が困った表情を見せる、だがしかし、俺の目的は違う。なので。

 

 

「安心しろ白河、俺も豪華商品に興味は無い。」

 

 

「えっ?」

 

 

予想外の言葉に固まる白河、俺もこのイベントが学園主催のイベントならば狙いに行っただろうが今回の主催は生徒会なのだ。まぁ、詳しい事は後ほどにして今はななかの説得である。

 

 

「豪華商品を狙ってないならルルーシュ君はなにを考えてるの?」

 

 

「まぁ、色々な。だが白河が協力してくれる言うのならば話すのも構わないがな。無論手を貸してくれるならばそれ相応の謝礼も出す」

 

 

俺の言葉を聞き、少し悩む仕草を見せるななか。正直言えばこの作戦は別に実行する人物は誰でも良いんだが学園のアイドルという肩書きを持った白河に頼むほうがより俺の策の成功率が格段に跳ね上がるのだ。

 

 

妥協は一切しない、打てる手は打ち最善を尽くし成功率を可能な限り上げる。それが俺のポリシーである。

 

 

「うーん、それじゃあ。先ずは内容を聞いてから協力するなしないかにしようかな」

 

 

よし、白河の興味を引くことは出来たようだ。さて。後は俺の作戦内容を話しななかが了承するかどうかであるがこの話はハッキリ言ってしまうとななかには何の損もない。ほぼノーリスク、ハイリターンの結果だけがある。

 

 

なので断わられる可能性は限りなくゼロであろう。

 

 

「さて、白河に頼みたい事があるんだが・・・白河はクラスの出し物では裏方か?」

 

 

「違うよ、板橋君がどうしてもって頼んできたんだ。クラスの出し物でちょっと出てほしんだって」

 

 

「ふむ、そうか。」

 

 

渉のことだ肝心なのことは伏せて当日になって本当のことを話して相手から批判をくらうのだろう、その光景が目に浮かぶ。

 

 

「だったら、その手伝いは前半だけで良い。残りの時間は卒パを楽しんでくれて構わない」

 

 

「えっ、いいの?あっ、でもそれってルルーシュ君の独断でしょ?」

 

 

「ああ、そうだ。だが、心配はいらない。その辺りは抜かりはないからな。」

 

 

「まあ、ルルーシュ君がそう言うなら楽しませてもらうけど。それが頼み?」

 

 

「いや、俺の頼みはーーーーーーーーだ。」

 

 

「えっ?そんなことなの?でもそれだと豪華商品が」

 

 

俺の頼みの内容を聞い白河が困惑していた、まあ、無理もないだろうな。まあ、何故そんなことをするのかちゃんと目的もあるわけだしな問題ない。

 

 

「先程も言っただろう豪華商品に興味無い、とな」

 

 

「ま、まあ。そうだけと。だったらルルーシュ君は何を企んでるの?」

 

 

「ん、それはこの紙を見たら分かる。」

 

 

俺は懐から一枚の紙を取り出しそれを白河に差し出す、差し出された紙を受け取った白河はその紙を見る。

 

 

「あー、そういうことだったんだ。」

 

 

納得したように笑みを浮かべる。

 

 

「さて、協力してくれるか白河?」

 

 

「うん、良いよ。偶にはこういうのもやってみてもいいかなって思ったし」

 

 

「交渉成立だな、ああ。その紙は持っていてくれ。その紙が報酬だ」

 

 

「了解〜。」

 

 

そう言って白河は悪戯っ子みたいな笑顔を見せる。

 

 

「では、教室に戻るとしよう。」

 

 

協力者も得た、さて、どうなるのか今から楽しみだ。俺は

頬が緩んでいるのを感じながら教室に戻るであった。


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