暗い、そして冷たい
ここはどこだろう
あぁ、そうか…
私は沈んだのね…
任務は…角松二佐や皆は…
あぁ、でも、大和を沈めてしまった…
ごめんなさい…でも、原爆は阻止した…
未来は、どうなるんだろう…
戦いのない平和な世界が…
あぁ…これが、私の…
運命、だったのか、な…
私の世界はこうして幕をおろした
-----------------------------------------------------
明るい
青い…空?
ここは…?
艦には魂が宿る
それは昔からの言い伝え
確かに私はそのように魂を持っていた
私はゆきなみ型三番艦イージス護衛艦として造られ
乗員241名と共に第二次世界大戦時に現われ、戦い、沈んだはず
そんな私がなぜ、「空を見ている」?
データとしての空ではない
風が吹く、海風だ
しだいに覚醒し体に水の感触を感じる
そして私は海上に浮かんでいることを自覚した
…なぜ?私は沈んだはず…
それもなんだか体がおかしい
なんだか小さな感覚がする
とりあえず私は体を起こした
…ん?
待て、私は船、なぜ「起き上がる」?
思考が停止する
同時に一つの仮説を立てる
そして、自分の「手をみた」
いや、手だけではない、
腕に足、胴体、そして人間の女性が持つような胸…
そして私は理解した
「人間の体になった」と…
そして私は叫んだ、人のように
「ッ…うぇええええええええええええええええええ!!!!?」
混乱しパニックに陥る
私は今人間の体である、だが人間と違い、浮いている、そう海上に
「え!?うそっ!?なんで!?」
意味が分からない
タイムスリップも大概だが、さすがにこれはおかしい、おかしすぎる
「待て、落ち着こう、そう落ち着け、私」
人はこういう時落ち着く為に深呼吸をするらしい
「すー…はー…」
うん、落ち着いた
私は落ち着くと海面に映る私を見る
紅い瞳に少し灰色がかった黒髪に
海上自衛隊のマークが大きく描かれた青と金のリボンをカチューシャ状に巻き結び目で後ろ髪をひとつにまとめており
服は白と青を貴重としていて袖やボタンは金
スカートは青に金の線が入っており
赤いネクタイを付けている…
「完全に人間の少女の姿」だった
「…本当に、人になってる…」
呆然と私は海面に映る自分を見つめていた
そのとき
ドォオオオオン!
爆音が轟き私の近くに水柱が上がる
「なにっ!?」
これは、発砲音
それにこの爆音は小型艦でもミサイルでもない
なんども聞いた音
「戦艦の主砲弾っ!?」
反射的に後ろに飛ぶ
その瞬間先ほどまで立っていたところに水柱が上がり衝撃波がうまれ私を襲う
「ッ~~~!」
体中が痛む
人間なら即死レベル
それでもまだ私は生きている
砲撃があった方向を見ると視認した
戦艦、1
なぜ艦隊ではないのか
そんな疑問が浮かぶ
いや、なぜここにいるのか
それも形はWWⅡの米戦艦ペンシルヴェニア級に似ている
しかし船体は白く、赤く光るラインがある
「なに…あれ」
いや、それどころではない
このままでは…死ぬ
また沈むの?
いやだ、生きたい
未来を見たい!
激しい感情が体中を巡る
そして
海面が「光った」
私を光が包みこむ
おもわず目を瞑る
目を開けると私は「艦上にいた」
それもこの甲板は、間違いなく
「護衛艦みらい」しての私
その甲板上に私は居た
「…もうなんか驚かないよ…」
体には装備を小さくしたような物を纏っている
すると小さな人の様なものが私に近寄り何か身振り手振りで伝えている
「うん…?」
しゃがんでその子をみると以外に可愛い…
その子いわく戦えということらしい…が
「ど、どうすれば…?」
そんな急に言われてもわかんないよ!
するとその子は私をしっかりと見て
グッ!
親指を立てた、頑張れ!という事らしい
「そんな無茶なぁああ!?」
すると再び至近弾
ああもうこうなったらやるしかない!
体が自然と動く
目を見開く
頭の中に各種レーダーの様子が浮かぶ
そうして私は自然と口を動かしていた
「水上戦闘用意!CIC指示の目標!水上戦闘目標前方戦艦!トラックナンバー一五〇一!ハープーン対艦ミサイル!攻撃はじめ!」
艦の後部VLS発射装置よりハープーンが発射される
さきほどの45口径35.6cm砲の射程内18kmにハープーンが向かう
発射されたハープーン弾着まで
約67秒
「…ごめんなさい」
私の攻撃は外れない
確実にあの艦を沈める
そう思うと胸がしめつけられる思いがした
「…最大戦速!とーりかーじ!」
機関始動、あとはこの1分間、回避するだけだ
水柱がたつ
それを避ける
残り30秒
相手はハープーンを機銃や高角砲で撃墜しようとするが、むろんできはしない
「…ッ!弾着まで残り10秒!」
9、8、7、6、5、4、3、2…
「だんちゃーく…目標艦橋命中…」
ハープーン着弾
目標の艦橋に命中
「…っ!」
主砲弾薬庫に誘爆したのか戦艦は大爆発を起こし船体分断
撃沈…確定
「目標の撃沈を確認…総員用具おさめ」
胸が痛んだ
私は黒煙をあげ沈んでいくのをみつめていた
「…ごめんなさい、ごめんなさい…」
謝罪の言葉を言い続けながら私はしゃがみこみ、膝を抱え顔をうずめた
私が、あの艦を、沈めたのだ
すると私の肩を誰かが叩いた
顔をあげると先ほどの子がいた
「…ありがとね」
私は少し微笑んで言うとなんだか嬉しそうだった
しばらくして、改めてその子と話すと(相手ははなせないけれども)
艦内から似たような子達がぞろぞろででてきて驚いた
どうやら彼らは一般的に妖精と呼ばれているらしい
そして先ほどの戦艦は深海棲艦と呼ばれる存在で、WWⅡの艦船と酷似している
ある日突如としてあらわれ、世界中の海を封鎖
各国からの連合艦隊は全滅、全兵器の攻撃をもってしても撃沈ができず、近代兵装での撃沈は不可能と判断された
唯一微々たる攻撃能力があった核も発射装置を全て破壊され、人類は
しかしそんな中、突如として、深海棲艦と対をなす、「艦娘」とよばれる少女達があらわれた、彼女たちもまたWWⅡで沈んだ軍艦の姿をしているが、深海棲艦を撃滅する力も持っており「人類最後の希望」とされた
日本や各国はただちに海軍を結成
彼女達の司令官、「提督」の育成を開始
日本は新たに「日本海軍」を設立
深海棲艦への反撃を開始、なんとかかつて領海だった海域までを取り返した
彼女らの兵装など各戦闘を彼ら妖精が行うという…
そんな中あらわれた私
私や私の妖精達はこの世界ではかなりのイレギュラーらしく
近代兵装を使い(妖精曰く特別製?)深海棲艦を撃沈でき、イージス艦としての艦娘は前代見聞とのこと(あれ…これデジャヴ?)
ともかく私は艦娘みらいとしてこれから歩んでゆく
これも、草加少佐の言葉もかりるならば
「…これも神の企てか、悪魔の意思か…」
これから先どうなるのだろう
わからない、だが一つ目標ができた
「…進路…横須賀」
全ての始まり、そしてこの世界の私の希望
もしこの世界が私や門松二佐の故郷の、未来の日本ならば
「帰れる…のかな」
希望を信じて、私は横須賀へ舵をとった
--------------------------------------------------------------
「ところで私の妖精さんはなんであんなにこの世界に詳しいのかな」
疑問の思った私が聞くと
私の妖精さんらは他の妖精の記憶が保管された図書館?みたいなものをみれるらしい…
何それチート…
はい、どうも皆さんお初です
黒天狐と申します
どうでしたか、艦これとジパングのクロスオーバー作品
これからこんな感じで書いていこうと思います
戦闘時の号令など色々と細かくしていますが
ご指摘がありましたら、お気軽にお申しください(というか教えて助けてくださいお願いします溶鉱炉は回さないけど)
と、いうわけで~平和な海をみらいと共に~プロローグでした
次回もお楽しみに!(不定期更新ダケドネー)
やべぇよバケツたりないんだけど(執筆中春イベなう)