「やめて…」
みらい艦内CICその対空レーダーを映る敵攻撃隊、32機
おそらく雷撃隊を中心に急降下爆撃機、そして護衛、戦闘観測の少数の戦闘機隊
正規空母1隻の攻撃隊の数
残り5隻は護衛艦隊
戦艦から駆逐のいずれか5隻
対空戦闘ならばまだ迎撃できる
だが戦艦を筆頭とする戦闘群の砲撃戦にあえば
損害確定、撃沈できてもこちらも被害をこうむる
それを避けるには、攻撃隊の殲滅、ならびに敵空母撃沈、艦隊を殲滅しなければならない
そう思うと体が震える
「来ないで…お願い…」
私は、あの攻撃隊を撃墜しなければならない
だが体は凍ったように動かない
頭に記憶が蘇る
艦娘だはなく護衛艦みらいとして歩んでいた私の記憶
ある日の空母撃沈の事を
正規空母がトマホークにより撃沈され、わずか30分で沈んだ
血に染まる海と乗組員の叫び
データとしての光景だったけれども
あの光景がよみがえり、息が苦しくなる
できれば、戦闘は避けたい
戦いたく、ない
体を抱きかかえ、しゃがみこむ
「…いや…いやぁ…」
攻撃隊、40ノットで航行中
本艦接敵まで残り約5時間
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あれから何時間たったのだろう
私はいまだに決断を下せないでいた
だが、それもすぐに終わった
「…敵攻撃隊、本艦までの距離、残り一五〇」
もう、時間はない
「…ECM起動、妨害電波発信開始」
ジャミング開始
これで敵攻撃隊と母艦との連絡手段は封鎖された
「…対空戦闘用意」
対空戦闘用意、発令
本艦までの距離残り五〇
「70度、主砲攻撃用意」
残り四〇
「左対空戦闘、CIC指示の目標、目標群α、12機左70度に照準」
残り三〇
「トラックナンバー一〇五三から一〇六五主砲撃ち方始め!」
主砲発砲
発射された砲弾は的確に攻撃機を射抜く
分あたり40発を超えるこの速射砲ならば12機の撃墜など容易だ
「トラックナンバー一〇五三から一〇六〇まで撃墜」
目標群α7機撃墜
主砲が再び火を噴く
「さらにトラックナンバー一六〇一から一六〇五、撃墜を確認」
残り残存機二十機
「トラックナンバー一六〇六、一六〇七接近、シースパロー撃ち方はじめ、発射弾数二、サルボー!」
シースパロー発射
「一〇六六、一〇六七撃墜」
残り十八
主砲が連射
次々と撃墜していく
「目標群b、トラックナンバー一〇六八から一〇六八から一〇七〇撃墜」
残り十機
「トラックナンバー一〇七一急接近、SIWS起動AAWオート」
CIWS起動、20mm ガトリング砲が火を噴く
「一〇七一撃墜」
全二十三機撃墜
残存九機
体は冷たくなるような感覚を覚える
自分が敵を撃墜するだけの兵器になるような感覚
「…目標群c、敵機散開、反転」
九機での撃墜は不可能とみたのか攻撃隊は反転、帰艦するのだろう
だが、このまま攻撃隊が帰艦すれば第二次攻撃隊が来る
いや、最悪他の艦隊に援軍を要請し袋の鼠になるだろう
ならば
なら―
口を開く
この言葉を
言ってはいけない
どこかで理性がそう叫んだ
体が兵器になるような感覚
だめだ
いっては
イケナイ
「イージスシステム全自動迎撃モード…”ハルマゲドンモード”に移行、全発射管制の全権限を移任」
「目標、敵艦隊、発射弾数六、VLS発射装置開け、敵艦隊を殲滅せよ」
「攻撃始めCommence Fire」
ハープーンならびにトマホーク発射はじめ
VLS発射装置から次々と発射される
ハルマゲドンモード
今の私に、躊躇はない
全弾着弾まで残り5分
この力は何が為に
私はそこで意識を手放した
兵器としての私がめざめる
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みらいより発射されたミサイル、全弾命中
正規空母1撃沈
戦艦1撃沈
重巡2撃沈
駆逐艦2撃沈
敵艦隊を殲滅
みらい、戦闘終了のち完全に沈黙
ハルマゲドンモード
これもまた神の企てか、悪魔の意思か
はい、というわけで~平和な海をみらいと共に~3隻目でした
さて今回でてきた「ハルマゲドンモード」
これは実際には存在しません
が、ジパングではでてきたので今回だしてみました
これからみらいをとことん追い詰めていきます
そんな彼女は絶望と苦しみの中なにをみつけるのか
これからの展開に乞うご期待あれ!
もしご要望・ご指摘がありましたらお気軽にお申しください
自分で書いててみらいが可哀想になってきた…